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鏡の道化師
鏡の道化師 積み上げられた白骨の下で 目覚めは吐き気から始まる ざらざらした角砂糖をほおばり 守護霊の呪文を諳んじながら だだっぴろい 瓦礫の海をだらだらと歩む ここは 焼け爛れたプラスチックの異臭が巣くう 滅びた街 鋭角のビルが隙間なく重なる頭上 はるか遠い隙間から覗くのは 輝かしい朝の陽 あれは光の世界 はるか遠い 天上の国 ―そのとき ふいにうろたえたのは 恋人に 纏わるアリアが聞こえたから 人間の中にいるという うら寒さ さいなみ食らいつく劣等感のケモノから逃げたわたし 苦痛から快楽へ抜け出すための 鍵は かつて なめさせられた不幸をはかること 愛すべき傷口 実際には 滅びに縛り付けられた みにくい懺悔 長い時の間に 横たわるスローモーション 消されたはずの モノラルレコードのノイズ 記憶の観客の声に 独り心を叩き割られる 憂鬱 憂鬱 憂鬱……の鎖がきつく心を縛る 虫にさえ与えられた 深き快楽を拭い捨て 私は 燃え立つ黒い炎の中へ飛び込みました エデンの園はもう近い 冷たい空気が 微笑ましく待っている ―あのとき 難解な自動ピアノの音が 私の指を食いちぎったのです ジストニアの手錠にからんだ 私の失望 アモルフィ化された 道化師のアリアを聞くな 積み上げられた白骨の上に 捨てざりにされた 私のカラダ ただれ肉を カラスが喰らう そのまま そのまま 白い灰となって 青い水底にとける とける きえる きえる……
鏡の道化師 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 897.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-29
コメント日時 2018-09-01
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
美少女が現れそうです。
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