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希望永遠
転落を待ち望む聴衆はヒソヒソと眠れずに 咲かない花の罪名を連呼し降り止まぬ土砂降りのパチンコ屋の大音響 雨が上がるなら普段見かけない鷺どもが あちこちで変態のように羽を広げて佇むだろう 熱中症ほくそ笑む国際中継 ムシムシと実らぬ支援要請 巨額の投資に震える抜け忍の脚 滴り絡まる官能の逃避行 吹き荒ぶ野の磔で 最期の逢瀬を見つめ合い 無花果が百合のように花ひらく
希望永遠 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 913.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-25
コメント日時 2018-08-26
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
無花果って、官能ですよね…9月に投稿する詩のために少しづつ書いていたのですが、無花果っていいなぁ、と思って私も取り入れる予定でした。あと、変態、という単語も。 どことなく社会にうんざりしてて、退廃的な感じがします。いいですね、好きです。 咲かない花の罪名を連呼し降り止まぬ土砂降りのパチンコ屋の大音響 ここは、敢えてパチンコ屋までで止めてもいいのかな、って思いました。大音響、とわざわざ記述しなくても、パチンコ屋=五月蝿いに結び付けられるかなー、と。すみません、個人的に、なのであまり参考にならないかもですが…。楽しんで読ませていただきました。ありがとうございました( *´•ω•`*)/
0パチンコ屋というワード。使いたくなるけど、使うのに躊躇するワードですよね。この詩は適度に詩情をもよおすべく、ベストな形で使われていて、パチンコ屋という単語を使うことでの効果を最大限引き出すのに成功していると思います。パチンコ屋。僕も昔は大好きで離れられなかったこともあるのですが、あのどうしようもない欲望と扇情の吹き溜まり、「転落を待ち望む」人々のたまり場という印象。使いこなすのに成功すれば、大きな意味を含められると思います。少なくともこの詩においては溶け込んでいる。数々の拝金主義世界への幻滅のあと、「吹き荒ぶ野の磔で 最期の逢瀬を見つめ合い 無花果が百合のように花ひらく」と来るのはとても美しく、またまさに「官能的」であると感じました。
0なつめ様 お読みくださりどうもありがとうございます。 無花果って官能的ですよね。まるで爛れているようだし、香りがつよくて、甘美な味わいがします。 いたみやすく、つぶれやすく、腐りやすく、熟していて。耽美的であるような気がします。 無花果、変態と続けば、卑猥な感じですが、お下劣な感じもしますね。自分的にはトレンチコートの変態イメージでした。 大音響の記述へのご指摘、大変参考になります。パチンコ屋、までで止めた方が、読み言葉のリズムがいいように思いました。 うれしいコメントをありがとうございます/(^お^)/
0stereotype2085様 お読みくださりどうもありがとうございます。 パチンコ屋というワードを使ったのは、一番はあの自動ドアが開いて中に入った瞬間の、洪水のように流れ込んでくる音が、全身を包む感じのイメージがあったからでした。 また、自分はパチンコはやりませんが、「そんなにしてまで行くの?」と思うような人はよく見たので、まさにおっしゃるように、「どうしようもない欲望と扇情の吹き溜まり」みたいなイメージがあります。というか、金を借りてやる人が多い気がします。それで結局負けてしまうような。そういうのがなんとなく連想させる焦燥感や背徳感には破滅的な官能性があると思います。 コメント参考にさせて頂きます。うれしいコメントをどうもありがとうございます。
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