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徒然草 #⃣02
アコースティック・ギターの 一弦が切れている 指先も切れた 鮮血を丹念ティッシュで拭く 乾いた笑いのなかで 、 汚れた川 汚れた僕ら 団結、 しない僕ら 整頓された部屋で 狂人、 でないことを 反証できない しない 弱きさ に寄りかかって コーヒーを啜る。 詩を書き落としながら 書いては消し 書いては消し、を くりかえし さくさく歩いてゆくんだ 桃色の世界へと 花の代わり 宝石が咲く世界へと 教えておくれ 俺の目的を きみの勇気に乾杯 俺のよわきに乾杯 スコール! 雨がどっと降る、 ここは地獄でもあり 天国でもある、 嗚呼 金を勘定に入れさえしなければ! 明日の朝 ここに煙草がなきゃ 困る 困る、 いや 困らないか? ニコチン依存症という認識自体 妄想かもしれない 仕事中は喫っていないじゃないか 「?」 嗜癖ではあるけど 依存はしていないんじゃないか でもまあ 詩を書いているときは プルームテックふかしている という話は置いておいて、 昨日はちょっと無理して 夜は動物へ帰った。 色々なものを喰った。 眠剤で、 朝辛くなかった、 欲しいものは少ないことに気づいた 嗚呼 書いた詩の束が 天井に届きそうだ それだけが俺のプライドだ 自分語りだけどね、 セラピーで歌を作るのは当たり前だ それで儲ける連中 連中のような しなやかさがあれば。 冷徹な眼は部屋を見回す 一旦 筆を置く ✼ かれくさの かれくさは 死んだ草たち みんな死ぬんだ わかっていても なんで笑っていられるんだ 悪魔が聞いてくる 俺は煙草を喫った だからって どうしてそう意地悪く非難されなきゃいけないんだ やさしい闇へ 抱きしめられて 僕は段々 泣けてくる、 俺は俺が正しいと知っている! 明日は雨のなか仕事だ、嗚呼! 疲労が背中に張りついている! なぜだろ 去年のシャンメリ―を思い出す きみにTEL しようと思ったらきみは事業所 少々待っている内に おまつりの準備ができたそうだ の 外れ 縁側で ほうけている 花と 灰の 出会いのように美しい は 灰皿の中。 濁ったマインドに 秋がくる 柿がたわわに生っても さびしい のさ で 消えてしまってもいいと思った 決して遺書じゃない 遺書じゃない これは俺の言葉じゃない ふりくる ふり、ふりくる 言葉を 落しているだけさ ギミックなんてないさ 死んだときは 裸にされるのさ 文豪に限らず どんな普通の人間だってそう 死んだら裸にされる 驚くだろう 俺の傷だらけの脚に。 親にも 隠しているんだ 独立の旗を立てよ きみの言葉で立てよ 俺は 扶養から外れるみたい 働いているから だから自立ってわけじゃないけど 嗚呼今、凄くくすりが愛おしい ちょっと 飲んでくる ✼ 面白いの? 是? どこが面白いの? highになれないドラッグみたいなもんじゃないの 文学って 嗚呼、ギンズバーグの影がちらつく おや、あれはヘンダーリンかな 中也もいるな 俺は 猫にあまがみされるのが好きだ きみはどう? このパーティには加わらない? 欲しいものがあるのか まだ若いね 洗いざらい書いてしまえ 洗いざらい話してしまえ そうして放してしまえ すっきりするぜ プールのある部屋で 郊外の台風のことなんて忘れ ピンク・カクテルを飲んで 孤独を味わう贅沢! 自分が神だと 思えるまで狂え 血を吐き散らして凝視しろ 労働に汗を流せ 労働はきみをナチュラルに眠らせる 私は何ものにも依存しない? はは お前は神だな 小さな神だ 大きくなっていけよ よく育て! 見守っているよ ずっと監視してやる 冷たくなったり あったかくなったりする手で 背中を撫でてやる 欲しけりゃ経験則を語ってやる 裸になって真っ逆さまに落ちてあげる 兎 う、さぎ 兎! 全てのメッセージがナンセンスに思えるまで 木魚を叩いてやる グルーヴの中で この一弦のないアコースティック・ギターで 歌を歌ってやる 会いに行こうぜあの娘に♪ 一千枚のラヴレターを持って♪ ガタガタしてきた 脳がまた痺れてしまう 吐血の予兆を残し世界は回転する 俺が金星なら お前さんは地球さ 互いすれ違うこともあるだろう それぞれの周期で回っている間に そのときは宜しく スコール! ✼ 腹が減った 最近体重計に乗っていない 体重計は大発明だよな 誰が作ったのか誰も知らない 聖書がゴロンと 床に転がっている どこか世界の終わりを待ち そのときゆくのは 地獄か 浄土か 浄土真宗はつまらない 面白いのは親鸞の人生、 だったりする どうしようもない 楽しいこと中毒だけど 楽しいことは希少さ 天使と 悪魔が 毎夜闘う 俺は生きようと思い 死のうと思う 起きたらそんなこと忘れてて プルームテックを喫うと あ と 思い出す のが 朝 嗚呼 痛い 痛いヤツだろう 笑えよ 痛めつけるぞ マップ マップがない どこにしまったっけかなー、 と、捜していると なぜか五百円玉が見つかる 煙草屋さんに行って 店主さんと談笑して楽しもうか 缶コーヒー100円を 五本買って 一日楽しもうか 体に悪いものを摂っているからって 体が悪いわけじゃない 自分を責めてもしょうがい 世界は軋みをあげてもう駄目が近い、 の 予兆を残し 血管のなかを歩いていく 猫だ かわいいな 本当に 墓ばかりの地区だ 現実逃避したくなる ぐっと堪える 詩人になりたいな 詩人になれるまで つまり一生を生ききるまで? ほんとうに? 軽快に歩く歩く 人生100年時代 ふざけんな 生活保護も視野に入れつつ 御金はデートで使う それしか趣味がないから 驕らせてくれ ここは 、 あと三分間 1ラウンドを 毎日つづけている もつのか? 本当にこの生き方でもつのか? 胃に 穴が開きそうだぜ そうしてまた吐いちまうんだ 今だって 辛いんだ 書いても 書いても 臓物の霊気がとれない スーパーテンションで 今から雨のなかを 歩くことにした 暫く さいなら さいなら! ✼ あたらしい町で 一晩過ごしたら 俺は小説で きみは言葉になった 妙に凸凹している物語だ 筋という筋もない でもいいんだ 物語ははじまらない マンネリズムの腐臭がするぜ ぜ、 とか かっこいいよな 詩を書いているとき 昔自分を主人公にした漫画を 書いていたことを思い出す 今の俺はわき役さ 物語をはじめてくれる、 ヒーローを待っている 五、六年は待っている あとは変わらない日々さ 朝三時に起きて 職場の鍵を開けにいって 仕事して帰って 夜の七時には眠っちゃうかなぁ 基本的に ねみいよ ちくしょー! 土曜日はデート 日曜日はひたすら眠っているか 本を読んでいるか 文章を書いているか すべてに対し 何の意味があって? なんて 考えない でも危機を感じないから ヒーローも現れないんだろう また語ったな はは 困った口だ やぼったい目をこすり ベッドへダイヴする 太宰治短編集がある 入水自殺、 か 嗚呼 思い出したよ ヒカル君 スズキヒカル君 またきみを 思い出した 脳の 色々なところを使いたいのに 詩は やはり落ち着くべくして 3000字で終わる まるで訓練だよ 頭は充分ほうけているけどね 時間の感覚がおかしくなる 妙に腹がすく っていうかこれって詩なの? ただダベッてるだけじゃん ひとりで 劇団ひとりじゃん いるか、そういう名前の芸人 からの くさはら、くさはら 呼びかける、くさはらへ 台風接近中 おまえたちは濡れていやらしくなる そしてさびしそうにしているところを もう一度観にくるからな ポケットに 煙草に 文庫本を入れて くさはら、くさはら いつか霊性に帰るそのときまで たゆやかに流れてゆけ 祖の面目を保って 鎮守の森の手前にあれ わたくしはそれを分け入っていく 分け入って分け入って お前たちを踏み荒らすぞ こころ痛ましいこともないぞ 覚悟しておけよ くさはら、くさはら 嗚呼 ✼ よう また会ったな 全然嬉しくないだろ 俺は嬉しいよ ほんとだよ コンビニでジャージャー麺を食ってきたんだ 腹の霊気が去ったよ 快闊なんだ また手紙を書くよ 短いやつだから安心してけろ じゃあな ✼
徒然草 #⃣02 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1040.6
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-24
コメント日時 2018-08-26
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ひとはひとと対面したときに天秤にかけられるのだと!思いました。
0かるべまさひと様 おはようございます。ちょっと書き間違いがあって、直したいが直せない。 お目汚しすみませんでした。 そう、その通り。ひとりじゃ完結できないこともありますね。 自己完結って簡単だけれど広がっていかない。つまらない、ひとに会わなきゃ と思う、半分ひっきーな俺です。
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