堕ちる星 - B-REVIEW
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堕ちる星    

燃えさかる星 泣きわめかないで 流されやすいから 眼の奥ではぢりりと黒焦げトースト 熱の谷底にうなされるのに 忘れられないくらいには抱きしめて ルビーのふりしなくちゃいけなくて 延々と透けきっているポリ袋に こぼれかけの身体を押し込んだ 流されやすいから 本当は8月の雲にクーラーをのっけて 底なしの青いあくびへ迷いたい 燃えさかる星 焦がされ続けるなら いっそ! ぐずりながらかきあつめた安物の氷は 腫れた空にひとつ届いた みみずばれのような堕ちる星


堕ちる星 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 9
P V 数 : 1118.3
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-08-18
コメント日時 2018-08-31
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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閲覧指数:1118.3
2025/04/11 07時46分50秒現在
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    作品に書かれた推薦文

堕ちる星 コメントセクション

コメント数(9)
stereotype2085
(2018-08-18)

「眼の奥ではぢりりと黒焦げトースト」。暑さを表す表現としてなかなかのインパクトです。恐らく温暖化の進む地球について書かれたのだと思いますが(違っていたら謝々)中々に良いと思います。

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まりも
(2018-08-19)

〈流されやすいから〉と〈こぼれかけの身体を押し込んだ〉の間に、〈眼の奥ではぢりりと黒焦げトースト〉〈ルビーのふりしなくちゃいけなくて〉が入って来る、この感覚が新鮮でした。見ているもの、が、そのまま自分、になってしまっている、ような・・・stereotypeさんが「暑さを表す表現」とコメントされているけれど、身体が焦げてしまうような昨今の暑さ、燃え落ちていく星、に自身を重ねていくような心象、どちらも感覚的に結びついていくような気がします。 〈8月の雲にクーラーをのっけて 底なしの青いあくびへ迷いたい〉このあたりも、ライトな表現だけれど、あのうんざりするような暑さを ひっくり返すような(雲の上で、涼しい風に吹かれながら、とろけるような眠りを眠りたいよ~というような)面白さがありました。 堕ちる、燃える、焼け焦げる、腫れた(晴れた)空とみみずばれ(のような堕ちる星の痕跡)が生みだす、必死に生きて行こうとしているのに(ルビーのように輝く者で居なくてはいけない、そうでありたい、のに)堕ちていくような体感、焼け焦げていくような体感がある・・・という深刻さや重さを、〈8月の雲にクーラーをのっけて〉というような軽さと甘さでバランスを取っているのかな、という気もするのですが・・・トースト、クーラーという軽やかさの方が勝っている印象もあります。

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カオティクルConverge!!貴音さん
(2018-08-20)

私の誕生日にこの詩を投稿してくれたこと それだけでも素晴ら詩い 星を夏野さんだけにしか書けない言葉づかいで描けてると感じる

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社町 迅
(2018-08-21)

今まで読んだ中で一番新しい種類のさわやかさでした。 熱いのにさらさらと飲むような感覚で読める言葉です。

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夏野ほたる
(2018-08-31)

stereotype2085さん、コメントありがとうございます!やるせなくて苦しい気持ちを良い感じに表現出来ていたら嬉しいです。温暖化をテーマにしていると言われればそう見えるし恋について書いていると言われても納得出来てしまうから不思議ですね。

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夏野ほたる
(2018-08-31)

まりもさん、コメントありがとうございます!毎年死んでしまう〜と思いながら何か起こりそうで起こらないワクワクを楽しみながら夏を過ごしているけど、今年は特に死んでしまうような暑さだった気がしたので8月の雲にクーラーをのっけて 底なしの青いあくびへ迷いたいは暑さに嫌になった気持ちが分かりやすいかなと結構気に入っていて、面白いと言って貰えてすごく嬉しいです。 軽い言葉でチープで投げやりな雰囲気を出すのが好きなのですが、重い言葉で突き通したらまた違った詩が書けるのだろうとは思います。でも私はどんなに悩んでも寝てしまえばすっかり忘れてしまうようなおめでたい性格をしているので、重さを突き通すことは難しい気がするのです。いつか自分とは何のつながりもなくても重苦しくて見るのも嫌になるような詩を書いてみたいです。

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夏野ほたる
(2018-08-31)

花緒さん、コメントありがとうございます!シンプルに嬉しいです。日常を詩をつなげようと意識している訳ではないけど、自分と関係のあることについて詩を書いているので日常がテーマなのかもしれませんね。

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夏野ほたる
(2018-08-31)

貴音さん、コメントありがとうございます!改めてお誕生日おめでとうございました!人間だから色々な事で悩むけれど死ぬ日まで息抜きしながら適当に生きていきましょうね。何だか上から目線になってしまいました。

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夏野ほたる
(2018-08-31)

社町 迅さん、コメントありがとうございます!そんなに不思議な爽やかさを感じて頂けたなんて嬉しいです。燃えそうな言葉ばかりこの詩の中に使っているのだけど8月のクーラーで冷ましたから爽やかになったのかもしれません。

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