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死と夢想
死について漠然と希望を抱いていた 生命が終われば全て苦しみから逃れられると思っていた 口癖は「死にたい」 医者には「希死念慮」 私は「生きたくない」 でもそれは単なる夢想で 苦しみから逃れる夢想で 自由になれる為の夢想で 全部幻だった 考えれば考える程、沼に落ちていく「死」という「幻」 私はいつまで幻を追いかけるつもり? もう懲りたわ それは自分を甘やかす逃避 もう疲れたわ それは自分を唆す幻聴 だからもうそんな幻にすがるのは辞めるの
死と夢想 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1025.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-09
コメント日時 2018-08-12
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
極私的な気持ちを吐露されている作品だからなのか、読む場とタイミングによって受け取る感触が変わる。仕事の合間の一読は、うわあ重たいなぁっと、正直、受け入れることに困ってしまった。今、再び読んだ。コメントしたくなった。昨夜7時前に寝落ちして、この深夜の時間帯に起きて開いたら「死と夢想」があった。負の情念がじっと動かないでまとわりつく。私は今のところ死にたい気持ちはないのだけれど、語り手がいるであろう深夜の幻の闇を共有することは不快ではない。むしろ暴風雨は心地よかったりする。 「だからもうそんな幻にすがるのは辞めるの」という言葉が清々しい。
0※十三年前作 『キシ』 悲しみの未来に何かが生まれ落ちて 涙がこぼれ落ちてどこかへと死んでゆく 狂いそうな僕だ 狂った歌を言う 嘘をついているよ 「昨日は今日だ」って 眠れない 孤独死を図った リモコンの二番目を押して逃げた 生きる価値が無い人が生まれ落ちて 全生命のため希死妄想をしてる 悲しいキスの夜はただの夢だったんだ 予知夢なら明日キスを交わしたい 何も無い それは過言ではない 名前だけ足元に落ちていた 生きる価値が無い人が騎士を気取る 守るものなんて自己という遺産だけ 孤独の中僕は自分を抱き締める 孤独を和らげるはずが孤独を確かめた 僕という存在で 君に生じるもの それは殺人願望 そんな考えがよぎる 愛せない 君も僕も世界も 僕の手には血まみれの剣だけ 生きる価値が無い人が騎士を気取る 守るものさえも守れるものもないまま 希死妄想の中自分を抱き締めた 生きる価値が無い人はそう僕だった
0いい詩ですね。とてもシンプルに。死という幻想から離れていくのは、一人の人間の再生を思い起こさせてとても良いと思いました。
0“自己こそが自らの主である” 無意味な音が喉から出て 無意識に右手が頭を殴り “おのれの心を護れ。自己を難所から救い出せ” 不随意に首が折れ曲がり 不気味な不快な声が出る 拙作、「自爆それと」より。 なんだかこの一節を思い出しました。 引用しているのは釈迦の言葉です。
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