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進化の過程¥崩壊
描こうと思ったことは今まさに飛んでったからちょっと泣いた後とたくさん汗かいた後の疲れはおんなじみたいだ。目がやたらしょぼしょぼして唯でさえ小さいのに退化してしまいそうだよホラまるで土竜。土のなかは冷たいかい湿ったいいにおいのする庭には二羽(打ち水したんだね)ハト麦茶のむ白い喉。けど熱中症には経口補水液が推奨されます食べられなくても三本あればトリあえずは死なないって言ったよね先生あの時。髪ならば伸びていっていつか似ていなくなるからさ、会うたびこわばらせる顔にペンで書いておいてよ克明に。きみは(気化熱だ)きっといなくなる。永遠にはヒヨコじゃないの。父のお墓参りの日程で揉めたくらいではビクともしない程度には壊れている、三人寄っても深化しないわたシたち¥うみ欠いたまま、ハシわたす卵中
進化の過程¥崩壊 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 946.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-05
コメント日時 2018-08-26
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
文体やレトリックやそのような事柄は置いておいて、書かれてあることのメッセージに肯定感があっていいなあと。先日、とあるツイキャス放送で最果タヒさんの魅力って何だろうねって会話があって。僕が思うに最果タヒさんの魅力って肯定感だ。僕が大大大好きな大森靖子さんも最果タヒさんと同じく肯定感のメッセージがあるよ。最果タヒさんと大森靖子さんは共著もあるぐらいに仲良しだったりするんです。関係ない話だけど。詩にメッセージとかなんとかが嫌いな人も多いと思うし、ほんとは哀しいことをこらえながら書いて、もうええわって気持ちで投稿してるんだから余計で下品な読みをするんじゃないよ、きもって思われたりするかも、だけど、コメントが一つも付いていないんじゃ、フルーツパフェのひとつも喉に通らないんじゃないだろうか、うん。とダーウィン博士に代わってこの進化小論を褒めてあげたいと思った。そして、もしも将来、こうだたけみ論の本論を書くのであれば、そのメインはこのメッセージ性をとりあげなければならない。かもしれない。いやちがう。かもしれない。
0三浦⌘∂admin∂⌘果実さん、コメントありがとうございます。 テキスト苦手っておっしゃってたのにこんなに長く書いていただきうれしいです(*^^*) 6月から7月にかけて16泊17日も入院していて、ずーっとずーっと暇を持て余していたのに、なぜか詩は一篇も書けませんでした。ゴルも覗くことしかできなかった。 退院してやっと書けたのがこれで、投稿しようかどうしようかとても迷ったのだけれど、三浦さんに読んでいただけてよかったです。 えーっと実は、私は詩の中で何かを肯定しようというつもりはなかったりします。ただ、未来の私に、今をきれいな形にして手渡したいとは思っています。私にとって書くことは昇華すること。それを三浦さんが肯定感ととらえてくれたのだとしたら、報われるなあと思うし、そんなふうに読んでもらえた私の詩は幸せ者です。 そうそう、百均さんからツイキャスに必要なアプリを教えてもらってダウンロードしたので、ツイキャス隊に就任の際は、気が向いたら私も呼んでくださいね。
0永遠にはヒヨコじゃないの、が妙に浮き立ち、作品の中で独り歩きさえしていると思いました。タイトル、良いですね。
0stereotype2085さん、コメントありがとうございます。 はい、〝私以外私じゃないの〟を若干もじったつもりであります。そりゃ浮きますわ。笑。 タイトルに言及してくださるのは二回目ですね。「雨中遊泳」はタイトル先行、「進化の過程¥崩壊」は半分ほど書いたところで出てきたタイトルです。名詞(たとえば薔薇とか)をひとつポンと頭に載せる勇気がないので、いつもあれこれとこねくり回してしまいます。タイトルも私の作品の一部ですから、遊びたくなるんですよね。悪い癖です。
0飛んでった、ハト、トリ、永遠にはヒヨコじゃないの・・・という言葉が、どんどん目に飛び込んでくる感じ。それに対して、今のわたし、は、モグラ、なんだろうな、体感的に・・・そこから、どうやって飛び立とう、そんな(三浦さんの言葉を借りれば)肯定感がありました。 〈食べられなくても三本あればトリあえずは死なないって言ったよね先生あの時〉しんどい、辛い時間を、後から(私だったら)こんなに軽やかにユーモラスに振り返ることができるだろうか。そんな驚きも含めての肯定感、です。
0まりもさん、コメントありがとうございます。 そうか、肯定感って自己肯定感のことなんですね。それならばわかる気がします。私は自己評価はとても低いのですが、「まあでもできなくたってそれが自分だから仕方がない」っていつも思っているので。変に自分に期待して、がっかりしたり憤ったりするなんて疲れるだけだし。笑。 今月投稿したもう一作「雨中遊泳」のコメントで「諦め」について少し書いたのですが、私は自分のことを諦めています。この「諦め」は、「変な期待を持たないこと」という意味合いで使っています。諦めることで距離をとれば自分を冷静に客観視できるんじゃないかなと考えていて、日々挑戦しているところです。できないときもあるけれど、少しの時間が解決してくれるので、今のところうまく折り合いをつけられています。
0こうだたけみさん、こんにちは。 最初はイメージの伝言ゲームのように進行していきますね。二羽→ハト→ハト麦茶→経口補水液→先生(医師) ここから先の展開は作者の個人的な体験からの連想になるようで、読者にはついていけなくなりますが。 とても軽やかでテンポのいい文章が続きます。句読点の省略も効果的でリズムに乗っていきますね。その中から「壊れている」などの語で、不十分ながら作者の心理の深淵を覗くきっかけも与えられます。 「その日」の記録として非常に有効性が高いのではないでしょうか。 ただ残念ながら、それ以上に巻き込んでこようとするエネルギーを感じることはありませんでした。それは作者も十分自覚していると思います。 やはり時間を掛けた推敲と、世界の造型が作品に魅力を与えるという面は少なからずあると僕は考えます。もちろん、これは個人的な感想で、一般化できるかどうかはわかりません。
0右肩ヒサシさん、コメントありがとうございます。 〈イメージの伝言ゲームのよう〉と言っていただけて光栄です。主に女性同士の会話にありがちな、話が脱線して元の話題がわからなくなる現象、それが私には顕著でありまして、その現象を書き付けるには連想やダブルミーニングなどの言葉遊びがとても有効だと思っています。 〈「その日」の記録として非常に有効性が高い〉と書いていただいたのですが、実は本作には父の癌宣告を医師から受けた瞬間(〈三本あればトリあえずは死なないって言ったよね先生あの時〉の〈死なないって言ったよね先生あの時〉の部分に被って思い出されている三年前の7月のとある日)まで含んでいるため、〈作者の個人的な体験からの連想〉によって約三年間のなかの、いくつかの「その日」の出来事が描かれていたりします。 私が書くものはほとんどが身辺雑記であり、ごく個人的な体験ばかりです。そんなものは読者である他人には何一つおもしろくありませんので、表面上おもしろおかしいものにすべく日々、心を砕いている次第です。本当は山之口貘のように余計な感情をそぎ落としてユーモアだけ残せたらいいのですが、それができないのでゴテゴテと言葉遊びで装飾をしています。 右肩さんが〈残念ながら、それ以上に巻き込んでこようとするエネルギーを感じることはありませんでした。〉と書かれたように、おもしろおかしいものに仕上がらなかったという点において、この詩は不十分だと自覚しています。〈父のお墓参りの日程で揉めた〉という目の前の出来事が〈描こうと思ったことは今まさに飛んで〉いくように仕向けて、それにとらわれ過ぎました。書こうとした出来事に客観的になれない時、私の詩は大抵失敗します。そしてそれは右肩さんのいうところの〈時間を掛けた推敲と、世界の造型〉によってどうにかなった部分だろうなとは思っています。 ただ、久しぶりにひと月くらい詩が書けなくて、やっと形になったので、思わず誰かに見せたくなっちゃったんですよね。そんなわけで、読んでいただけただけでうれしいです。ありがとうございます。
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