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惑星メメシス
.わたしはかんしょう的になって空とぶ だれもいない砂漠で 黒い肌をした人間がみたことのないダンスをおどっていたので それを描写しようとしてあきらめた わたしにはなにもかけない事を また知らされる 特に書く必要のない存在をかきとめようとする わたしのこころは 本当につまらないね つまらないが しかし、 かくために必要な理由をいつもさがしてる 探したところでなにかあるわけでもない ただ、いきるために 必要なじかんを 世界中の 唇の気持ち悪さについて 例えば気持ち悪いと思う感情について、 光が窓を通り越して 部屋のなかを明るくする理不尽さ 壁を作れば問題ないというのは 技術があるやつの言い分 そんなものつける理由に乏しすぎる 光をさえぎるためだけなんて いやいや壁はもっと大事 風や音を遮る 人間を遮る 鳥の鳴き声も 車の音も それから、 何かを飾れるはずだよ ひつようなものを カレンダーとか 絵や花とかを そういうのは もう うんざりだ そのためだけに壁を作る技術 身につけるのは ああ、 それをこうして 全部 描かないといけないのも どうでもいい わたしは 暗闇に産まれればよかったのか でも、暗闇に飽きたら 光を求めて 壁の壊し方を覚えようとする わたしは わたしの素手ではなにも壊せないことを、知っている だから わたしはかいているのだ。 書の中で壁を壊すために いつも たどりつく地平は始まりの場所で 極論で 生きられる場所は 終わりの場所だ ここにあるとすれば すべて 均衡の問題 反吐が出るほどの仕方なさが 本当に 本当に優秀な死は 10代で輪廻しているのだから だって もう二度と このフィクションを楽しめない 身体に生まれてしまったからには 朝から目覚めてあらゆる存在に気がついてしまえばなにもかも病気になってしまって、わたしはなにもできない小さな唇を開いて大声で泣いたら怒られたので泣きながらうじうじしていた。なぜ、私は私らしく遅刻したり、一日中寝ていたり、部屋でゴロゴロしながらゲームしたりし続ける事を許されていないのか。私は私らしくいきたいのだ。一日中どうでもいい感情でどうでもいい疑問を抱えながら、理不尽に怒られて罵倒されて、罵倒された言葉で落ち込んでその恨みを書きつけてだれかに可愛そうといってもらいたい。世界で一番かわいそうなやつだと言われたいという、感情。 わたしらしさ。という これは女々しさ というらしいよ。 いっぱんてきにね くだらねぇよなぁ? わたしはどんどんあきらめていく世界で1番あきらめたにんげんになりたい。 泣いていたい そういう感情が大事だってことつたえたい 大事なかんじょうなんてどこにもないのにね。 と 毒をはいていたい 嫌われていたい そして同時に好かれたい 世界で一番なにもしていたくない こうして書いているのもうんざり なにも表現したくない 伝えたくない 大事なことなんて、もうすでに誰かが仕事している わたしなんていらない 何かを書き始めるときに 酩酊が必要なのは 上に書いた感情が邪魔で それらをそぎ落とすため 毎日生きていると 襲ってくる黒い鳥が本当に邪魔だけど みんな そういうやつらと戦いながら書いてるんだろう 意味もなく でも大事な何かのために もしくは 遊びのために もしくは まじめにふまじめに と 反論はすでに用意されているから ここに書いた話は 対話するためじゃない わたしのなかの話として 大事なだけ あなたは 相対的にそういう立ち位置にいる わたしも あなたとは違うところにいる 社会よ くたばれ わたしに必要じゃないもの以外をのこして
惑星メメシス ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2659.4
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 17
作成日時 2018-07-15
コメント日時 2018-08-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 15 | 15 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 17 | 17 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 7.5 | 7.5 |
前衛性 | 0.5 | 0.5 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 8.5 | 8.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
この作品は「作者像」が上手く創造されていると思う。本文は、同じようなことばかり、冗長で、人から見たらどうでもいいことばっかで、無理に魅せるための修辞もなく。でも、実際の思考ってこういうもんなんじゃないかな。悩んでいたり、苦しんでいたり、すればするほど同じところにもがき続けていて、どこにも向かわない対流に延々と絡め取られている感じ。そういう思考状態を巧く表現できていると思う。詩文自体は最後〆てあるけど、どうせちょっと経ったら同じようなことをまたグルグル考えちゃうんだろうなって、そんな感じ。 そしてそんなヒジョーに内向きなものを作品として外へ出さなきゃいけないときに付けたタイトルがまたいいと思う。少しふざけてて、自嘲的で、照れ隠しっぽい。「惑星メメシス」という題はいじらしくて可愛い。 実際の作者がどうとかはもちろん知らない。でもこのテキストの先に作者が創造した作者像は、きっと読み手の頭のなかでも「生きてる」んじゃないかなと思う。
0様々な矛盾や不条理に囲まれた世界に生きる女性の詩人の姿が浮かびました そんな中での主張、未知なる惑星、異なる日常への渇望なのか、そんなことを思った詩でした
0途中というか中盤までありがちな自己憐憫に浸されていて(それを〈くだらねぇよなぁ?〉で一端切り捨てて、リズムを整えて多少転調しているのは面白いけれど)何か冗長だなと思ったんですけれど、逆にそういう冗長さやリズムの微妙さが最後の「社会よ くたばれ わたしに必要じゃないもの以外をのこして 」の一節というかキメに、妙な力強さを与えているような気がしました。
0タイトルがかわいいです。
0感傷的なメメシスにネメシスが降臨して救ってくれたらいいのにね。あれは変身した女神かもしれないよって、旋回する鳥を鑑賞します。降ってきても、緩衝材くらいにはなるからさ。
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