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ちくわ詩編①
「とりあえず・・・」 深夜のファミレスで席に着くと おしぼりの変わりにちくわが来た 「とりあえずちくわでも揉んでおけ」 と言うことなのかな? 「キャンプにて」 寝袋と思ったらちくわだった 朝方、足がでていて寒い 「俺と犬襲撃事件」 犬に服を着せる人がいるが 俺はちくわを着せてみた すると散歩の途中 ノラ猫たちに襲われた 犬はちくわごと噛みつかれ 犬を守ろうとした俺は引っ掻かれ そのあと俺と身ぐるみ剥がされた犬は 泣きながら家に帰った 「飛び込む世界」 死を求め 体を線路上に投げたら 電車ではなく ちくわに跳ねられた いや ハマった ちくわは僕を挟んだまま さらに加速する 音を超え 光も超えた頃 僕は母の子宮から 世界に飛び込んだ時を思い出した 「愛とは」 ちくびだと思ったら ちくわだった それがどうした! きみを愛してる!
ちくわ詩編① ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1202.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-05-13
コメント日時 2018-06-28
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
植草さん、こんばんは。主体の人生のあらゆる場面に影を落とす、ちくわとは何だったのか―。私には呪いのようにも、何かトホホな業のようにも感じられました。描かれる各場面には特に繋がりもなく、一見ナンセンスのようでありながら、実は「それは人生のごく些細なことから重大な場面まで、あなたに影響しているのだよ」というメッセージとも受け取れます。考えすぎでしょうか? ちくわに邪魔され、自死すらままならない主体。最後には「ええい、もういい!」とちくわまで含めて愛してしまうところが好きです!
0稲垣足穂のショートショートや鴨沢祐仁の漫画を思わせる、すこしメルヘンのはいったナンセンスだなと ナンセンスって好きか嫌いかがはっきり分かれるジャンルだなと。それはその人がナンセンス自体を好むかどうかもだし、ナンセンスが基本的に好きな人でも作品によっては評価が全然違ってくる ってのはナンセンスって基本的に作者のいたずらなんだよね。組み合わされることのないモノまた状況にたいしそれをくっつける無邪気な行い。それに対し賛同や共にふざけられるかが評価の分かれ目になる。 同一キーワードを幾度も使うということでは岡野康弘氏のこの詩もあてはまる。(https://www.youtube.com/watch?v=z5FoQ6uVMQ4t=72s)開けばわかるが、コメント欄にて私が相当辛辣に点数をつけている。2点は私の中で最低点数。 正直植草氏のこの詩に対しての評価もこうなりかけた。そうならなかったのは上記のメルヘンさを後から感じることができたからだ。そういった+αがないと、ナンセンスの評価は芳しくなくなるね。
0これはシュールギャグというものでしょうか。私、これ好きです。 ちくわって、字面も形も面白いですよね。
0こんばんは。いきなりですが「キャンプにて」が一番好きです。 「ちくわ」を「ちくわでないもの」にすること。「これはちくわ」だと思っていることを、もっといえば既成の概念で凝り固まっている日常の意識を壊す爽快感があります。しかも理屈っぽくなく、一息に跳躍する運動が一行のなかに感じられます。そして、次の行は現実味がある。非現実と現実がたった二行で現れていて、名人の手品を見るようです。
0チクワは所与のものでありながら 既に 加工品であり 入口にも出口にも無関心で いやはやなんとも 手に余るものですね
0皆様感想ありがとうございます。私にとって「ちくわ詩」はエンタメをやろう、ナンセンスをやろう、ユーモアやギャグをやろう、と言う意識もあるのですが、より詩の予定調和を乱したいと言うか、言葉や文章の持つ美しさや調和を認めながらそれを裏切りたい捻くれた気持ち、軽微な悪意がございます。私、この手のちくわ詩が100篇以上ございます。また機会がございましたらよろしくお願いいたします。
0ちくわの情景が浮かんで、読みながらクスッと笑ってしまいました。 「キャンプにて」の足が出ていて寒いところは特に。 とにかく読んでいて面白く、ちくわ詩をもっと読みたくなりました。 意外なものと組み合わせるのはシュルレアリスムのようで、例が正しいか心もとないですが、ロートレアモンの「解剖台上のミシンと傘の偶然の出会い」を思い出しました。
0感想ありがとうございます!「キャンプにて」好評でありがたいです。私は自作のちくわ詩についてシュルレアリスム的というよりマジックリアリズム的といいますか、よりフィクションなものと考えております。などと言いましたが、そこらへん詳しくないので余計なことを申しました(汗)繰り返しになりますが感想ありがとうございます。
0ちくはとブラックジョークを混ぜ合わせたとてもコンパクトにまとめられた作品だと思います。でも、もしよろしければ、差支えなければ、植草さんの極個人的な悲しい気持ちなんかが表現される作品なんかも読んでみたいなあ、なんて思います。 投稿有難う御座います。
0植草様 お返事ありがとうございます。異化効果ということでシュルレアリスムが最初に思い浮かびましたが、マジックリアリズム的に書かれたということで納得しました。次回のちくわ詩、その他の詩も楽しみにしています。
0個々で読んでも楽しいのですが、総体として見ると、画の上手い芸人のフリップ芸(あるいは大喜利の回答)のようなウィットを感じました。 100篇以上もあるというちくわ詩、もっと見てみたい気がします。 そればかりだと、ちくわ詩人と呼ばれるようになってしまうかもしれませんが…。
0感想ありがとうございます!私は朗読活動もしているのですが、そのなかですでに「ちくわ詩人」と呼ばれております。「ちくわ詩人」というキャラクターを利用しながら、それのみに囚われず、徐々に活動・表現の領域を広げていきたいと思っております。
0おもしろかったです。 「ちくわ詩人」ってすごいな。 ますますのご活躍をお祈りしております。
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