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或いは
いつも失い続けている 体温のように 凍えてしまう前に 言葉を残している 振り返るたびに蘇る それは 雨音の 密やかな乱れ 色のない酔い 宵の光は 透いていく歌声のように 艶やかに消えていった つめたくなれなかった月のように 信じたかった日があった 捨てきれないことを 捨てようとするたびに 雨が降る 或いは しとしと……と 或いは ざあざあ……と 揮発するボタニカルな香り 煙などいらない 目に見えないけれどあるもの 幾度失くしても 決して逃れることの出来ないもの 誰にもなれなかった そうして何にも 水はそのままに流れていくように 昏く暗渠より水音だけが聞こえている 或いは さらさら……と 或いは どうどう……と
或いは ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1181.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2018-05-03
コメント日時 2018-06-04
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 2 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
本当は冷たく凍える雨の中を思い描けばいいのですが、 我が家でボタニカル柔軟剤を使っているせいなのですが、 洗濯物が干せない天気だなぁ、などと巡らせてしまいました。
0微妙なニュアンス、たゆたうような感覚をとらえようとする作品だと思いました。 一連目が、「いつも失い続けている」で始まるのに、一連目が「言葉を残している」で終わっているのは、詩を冒頭で閉じてしまう印象に繋がるような気がしました。 「言葉を残している」を、一連目から最終行に移動するのもいいかもしれない、と思います。
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