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目
伏し目がちな女 がおれをみる 漆黒のダイヤ 完全な円を描き たたずむ 瞳孔の耀き 潤む その麗しさ 魅力的だった 心から欲した 抱きしめあった 逢うたびに おれは あの日だ この腕を抜け 女は 地に伏した 声もなく 人気のない 林のなか 湿る土塊に おれの足元へ おれをみつめ ひっそりと 抱き起こし そしておれは 呼び掛けた 鼓動は聞こえず 一切を返さない 瞬時のことだ 幕切れは あっけなく 女に寄り添い おれは 冬晴れの空 たたずむ 木立
目 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1177.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-03-31
コメント日時 2017-05-01
項目 | 全期間(2024/12/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
愛した女性の、突然の死……という形式をとってはおりますが、実際はどうなのでしょうか。現実は、突然に心変わりした女性に戸惑う語り手の物語なのかも知れません。そんなことを考えてしまうのは、読み手の問題なのであります。
0◆もとこさんありがとうございます。そうですね。なんらかの理由で愛別を迎えますが、その時なり心なり、とらえることのできないなにかといいますか、についてという感じになりますかね。 ◆花緒さんありがとうございます。すみません。チョーシこいでいたんでしょうか、気づかずにいました _。 はい、そのようにして頂いて結構です。お手数おかけします。 よろしくお願いします 。
0黒い瞳、という歌があったなあ、と思いながら・・・ 子猫ちゃんの真ん丸な黒い瞳、を連想し・・・夜に出会ったあやかしの魅力をたたえた存在、をイメージしました。 おんな、としか思えないほど、しっとりとなついて馴染んで・・・誰よりも身近に居てくれて、自分の悲しみも苦しみも全部、黙って、その目に吸い込んで見守っていてくれた、そんな愛猫が、今はもういない、という空虚感。凍てついた青空に、ペンで乱暴に描き殴ったような裸木が林立している寒々しさを想いました。 言葉の切り方(語尾の余韻)、寡黙で無駄を省いたストイックさが凛々しい文体。
0シンプルな詩だなってのが感想だが、 「 漆黒のダイヤ 完全な円を描き 」 の部分、ダイヤは女の眼球だろうか。沈むように真っ暗な目が、しかも完全な円。並の愛しの女だったらこんな不気味な、精気も感じない目をしていない。それがこの詩を単なる悲愛として流されてしまうのを阻止している。
0◆まりもさんありがとうございます。映画作品など様々にカバーされている有名な曲ですね。町田康の猫本など見ると猫の目はやはり吸引といいますか、こわいほど魅力があるなと感じます。 散文の形式から変更したのですが、指摘してくださっている点などからこちらがよいかとも思いますが、ドラマチックすぎる感がなきにしもあらずですね。 ◆祝儀敷さんありがとうございます。そうですね。不気味な印象があります。タイトルからわかりやすいかと思うんですが、目-女ですね。単なる悲愛でないところをというのはあるかと。
0湯煙さんは個人的には流暢な散文で書くイメージのほうが、勝手に面白いと思っている印象が引きずっているからかもしれないんですが、結構ちぐはぐな印象がまず一番上にくる。その上でも思うのは、ちゃんと最後「木立」という形できっちり余韻を作っている所がなんだかんだいって心に残る事でしょうか。この一点については個人的に評価したい。僕がこういうリア充みたいな感じの思い出がないからか、前半は「なんか渋い恋愛だぜ」という感じで終わりですかね。良くも悪くもオーソドックスな作品かなと思います。
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