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はるの雨夕
すーすー、すとん、サー 雲が終わりを告げ 素直にずるり降り始める雨 リュックが濡れる上着の端が濡れる冷えた指先に雫の破片が付着する 風が言うよ あいしてる 足が痛いよ ギシリと (きっとそれだけで良かったんだ。 あなたを思い出せば泣くはずのこの前頭葉から一切流れぬ あまい水は 一切 流れず (かなしいのですが。 つめたい、風。 邪悪な、幻聴。 誘惑・・・・余命。 濁りあまつぶは 天気予報がほんとうにただしくうごくのであれば 明日の夕方ぬるくなり、燻った私の全身を黒く塗り潰すそうだ。
はるの雨夕 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1133.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-03-25
コメント日時 2017-04-29
項目 | 全期間(2024/12/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
悩みがある、苦しみがある、将来への不安がある、といった心情なんだろうな、と思います。それらは、未来からやってくる ものだから、天気予報によって、先回りして予測するといった形に、この詩でも、なっているのかな、という感じです。 先先と進んでも、良くなるのか悪くなるのかわからないことへの不安。そういったことを、例えば余命といった、取り扱いの 難しい言葉で、けっこうストレートに表現されているように思います。 最初の行の、オノマトペは、綺麗で、ユニークな表現になっています。(そうそう、辞書を引いて知ったのですが、擬声語、擬音語 だけではなく、擬態語というのもあるそうです。びっくり。)
0オノマトペから始まって、一気に言いつのるような焦燥感のある一行の呼吸。 ずるり、という言葉の醸す不穏なムードは、びろうな表現ですが月経中の血の塊が降りる感覚を連想しました。実らないまま流れ去って行くもの、のイメージ。 詩脚をそろえた甘めの二連目は、このまま感傷的なポエムとなるのか、と思わせて、ギシリ、というこれまた不穏な音を入れて、更に前頭葉という術語を持ってくる。 余命という言葉の重さは、自分もしくは愛しい人(大切な人)が、今、まさに命を失おうとしている、そのことに対する思いの重さを背景に有している言葉であるように思うのですが・・・この作品全体から感じるのは、春雨のムードにのせた、失恋の感傷のような、若さやみずみずしさの感覚。 私の読み取りが間違っているのか、あるいは「余命」という言葉をカッコよさで選んでいる、のか・・・そのあたりの判断に迷う作品です。
0雨をモチーフにした作品っていうのを結構僕がここで読んできてしまっているので、結構厳しい読み方にどうしてもなってしまいます。上手くそこらへん客観的に読めなく申し訳ないです。押し付けがましいレスになってしまったらすいません。 最初のオノマトペの意外性から雨に引きずろうとしている点、句読点のない詩行から、愛する事の苦しさに二連から繋がけていこうとする点などが好印象でした。言ってる事が伝わる。けれども説得力という意味での表現力が一連でピーク。そこから以降が、一連のイメージの解説になってしまい、読んでいて一歩面白くなっていかない感じがします。 前頭葉など、色々語彙を重ねていくなかで見えてくる物もあるのですが、難しいですね。
0黒髪さんへ 全体的に、暗い詩を書こうとして書きました。天気予報と雨を使って不安定な心を表現しようと試みましたが、書きながら難しく頭を悩ませました。 オノマトペは初の試みです!
0まりもさんへ ずるり、から月経をイメージして頂けたとは、私にとって意外です。改めて読み返すとそうも捉えられますね。 全体的にみて、重たい詩を書こうとして書いた作品です。余命という言葉は、かっこよさで選んだこともありますが、直感的に浮かんできたので使ってみました。 難しいですね…。
0hyakkinnさんへ 初めの一連がうまくいっているんですが、最後まで読ます事に欠けてしまいました。(改めて読むと、うーん…と私も思いました) オノマトペは楽しんで書けたので自分でも満足していますが、やはり雨をモチーフとした詩は何度書いても難しいです。。。
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