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オリエンテーション
新しい場所にて 窓から射す眩しい光を、縦型のブラインドがかろうじて押さえつけている 白い蛍光灯の下にいる あなたはこの世界に染まりたくないので いざという時のために走りやすい靴を履いている 白い蛍光灯と乾燥した冷たい風の中で、 油断していると糸寒天のように細く縮んでしまうのではないかと思っている あなたは身の置き所を失う 大きな木の後ろに立って様子をうかがう人になろうとする けれどあなたは白日の下へ晒され いくつかのキャラクターを与えられる あなたの定位は失敗に終わる せめて東を向いた向日葵を思い、夏に備える テーブルの下の足はすでに乾いた流木となった
オリエンテーション ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 893.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-04-01
コメント日時 2018-04-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ありがとうございます。誰かに詩を見てもらったことがほとんどないので、コメントいただけるだけで嬉しいです!私としては2行と3行は独立しているつもりで書きました。今まで書いてきた詩も修飾関係があいまいなものが多いなあという自覚はありますね・・・笑
0投稿有難うございます。箱庭的な癒しの情景が感じられて、初夏ッチックな空気を発しているところが好ましく読めました。何かまだまだ、温存していらっしゃる世界観が作者にはあるような。本作はそんな世界観の前触れ的な断片にも思えました。
0「けれどあなたは白日の下へ晒され いくつかのキャラクターを与えられる あなたの定位は失敗に終わる」 この三行が印象的でした。 「あなたはこの世界に染まりたくないので いざという時のために走りやすい靴を履いている」 この二行も自分と絡めて極めて印象的でした。
0あなたはこの世界に染まりたくないので いざという時のために走りやすい靴を履いている めちゃキャッチーで凄くいいです。靴の比喩から足の連想、テーブルの足につながっていくというところ、ものすごく想像しやすい。めちゃくちゃポップで好きです。
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