「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」になんで私やお友達がハマるのか、どうして私はアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックさんや町田康さんが好きなのか、極めてどうでもいいですが思いついたので書きます。
江戸文化って、基本的にサブカルチャーなんだと思います。サブカルチャーには「本歌取り」と「道楽」が欠かせないと聞きます。古き良きものを解し、何の役にも立たない楽しみに時間と手間を使う、とまあそんなイメージ。上流階級の出ながら所謂、「金になる絵」を全く描かず、市井の人々や石版ポスターを描き続け三七歳で没した、ロートレックさんなんてのはそういう意味でかなり、「サブカル」してるなあと。
当時、文化の中心は上方ですから良いものは江戸に「下る」。つまらないものは文字通り「下らない」し、ましてや江戸で生まれたものは元々江戸にあるものなので当然、「下らない」そしてそれを粋と称したと、まあそういうことですかね。そして我々は漏れなく「サブカル」が好きですから、当然その一大英雄の話は面白いと思う訳です。しかし、まあ現代日本の「メインカルチャー」って今どこにあるのかなあと、宮廷みたいな「サロン」は今どこにあるのでしょうね。
マスメディアがメインみたいな顔をして、みうらじゅんさんのような「サブカル」を面白がっていますが、ひょっとして本歌取りや道楽ができている「サブカル」の方が、何も持たないメインカルチャーより、翻って「メイン」なんじゃあないですかねえ。レベルの低い「メイン」が跳梁跋扈する昨今、レベルの高い「ハイカルチャー」があるならそれを今一度見つめなおしてみてえですわねえ。そんな中で今、「古事記」の口語訳なんかを書く町田康さんというのはまあ貴重でさあなあ、とまあそんなことを思いました。
蔦屋重三郎さんはわずか四七歳で脚気で亡くなります。おそらく今後は浮世絵や狂歌の話も出始めますし、NHKオンデマンドに入っていればいつでも観られます。大変、面白いのでお勧めです。
最後に一句。
メインのふりするカルチャーが
ほぼつまらない昨今に
サブカル求める我々は
案外メインと独り言つ
私たちは今、「拝カルチャー」を求めています。
こんにちは。 サブカルチャーとハイカルチャーをググって参りました。 えっと、要するにサブカルチャーとハイカルチャーのどちらを求めておられるのでしょう? 仮にハイカルチャーだとして、 いまどき貴族云々は、現代日本だと難しいのではないでしょうか? 最もホームページがあれば、疑似サロンもどきはできるかもしれませんね。 ありがとうございます。
1コメントありがとうございます。 そうなのですよねえ。 仮に「レベルが高い」と自分が定義したとしても、それが本当にそうかは分からないですし。 文化的な歴史を多分に踏まえた、先人への敬意を忘れない「拝カルチャー」的な何だか良さそうなものが生まれればなあと。
1短歌や俳句が良いなではないでしょうか? 個人的にオススメです。
1そうかも知れないですね。 最近、短歌調の簡単な言葉に考えをはめていくことが気持ちいい気がしています。 どんどん考えが纏められていく感じがするのですよね。
1七五調は、リズムとしても、音読しても、日本人に馴染むのだと思います。
1大昔の私のホームページを見つけました。 サロンでも復活させましょうか?笑 最も「拝カルチャー」かどうか解りませんが、詩あり俳句あり漢詩あり七五調あり雑談掲示板あり、と、なかなか楽しい内容になっています。
1そういうものが残っているというのはとてもいいですね。 面白そう。 昔のノートが出てきたような感覚。
1こんにちは。 私のプロフィールに載せてあります。 まだガラケーだった20年前のことです。 懐かしい(笑)。 では、ありがとうございます。
1