無限の暇 - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



作品を
別枠表示

無限の暇    

切ない魚  扁桃炎に青空  悩む街角の演説  無限角形の陰影に  裂かれ散るマイムマイム 頭抱える隣人  吸ってもない煙を  吐く気分はどうだ? チーズケーキ炙る炎に似て アンドゥトロワ私達は  蹴り飛ばされたドミノ  むしられた後ろ髪  落武者の禿を陽は照らして  恐らく綺麗だと云う  誰かしらは云う  君の言葉をむさぼる  文字をむさぼる  美味い不味いじゃなく 義務的に咽せてはまた喰う この道は無限に繋がると云えば 恐らくそうなるから 螺旋、そうアンモナイト型の 大理石の階段は ぐらつき落ち着けばまた ゆらゆらと波になって 神奈川沖浪裏ブルーな気分で 呑み込まれるなら本望だと 盃あおってんな 烏口で引いた線の始まり ボタが喋っている ずっと続いてゆく海のこと 固形と化しごろりと横たわる雫のこと 終わりを寝て待つ僕のこと 一時の暇よ 青空を見上げて ペンキが垂れるのを待っている 僕らの落書きが気に入らなかったんだ 鱗がざわめく月光に 泣きじゃくるがここは海 全ての地雷を押さえたまま立つ これが暇だ 覚えているかい?マイハニー ほら、毛羽だったラグと おんなじ夢を



ログインしてコメントを書く
ログイン







新規ユーザー登録はこちら

パスワードを忘れた方はこちら

無限の暇 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 326.9
お気に入り数: 1
投票数   : 3
ポイント数 : 0

作成日時 2025-03-02
コメント日時 2025-03-26
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:326.9
2025/04/12 14時48分35秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

無限の暇 コメントセクション

コメント数(3)
レモン
レモン
作品へ
(2025-03-02)

たぶん、初めまして。 一連目はよく分からないです。 二連目、まあ煙草嫌いは、今の世相なんで。 三連目、男の人って、本当に気にしますよね。アデランスとかアデランスとか。 綺麗ですよ。^^ 四連目、うん。それは当然の帰結です。 五連目、まあ、男の人はお酒を飲むのだと、「酒と泪と男と女」でも歌われてますし。 六連目、意地張って、ずっと待ってれば良いのでは? 七連目、落書きは大好きですよ。公衆便所の落書きなど、隅から隅まで読んだものです。 八連目、はいはい。今日も毛羽だったラグの上、炬燵で寝ますよ。 ありがとうございます。

1
秋乃 夕陽
秋乃 夕陽
作品へ
(2025-03-03)

感じやすい繊細な感覚をこのまま持ち続けていれば、それは芸術真のという財産になると思います。 私はすごくその可能性を感じました。

1
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2025-03-26)

第一連の二行目の時点で、この詩をどう読むか決めてみて、読みました。 最近私は、詩におけるデペイズマンに興味があります。あるモノを、異なった環境に置くこと、らしいですが、詩ではどうなのかと。 自己と自然の、緩やかな交感、溶け合い、合一が抒情だったりすると思います。そこには、何か契機があったり時間を要する。その方が自然だからだと思います。 しかしこの二行目までを見ると、突然と身体の炎症部分に「青空」が並列される所から始まっており、私は、「扁桃炎」の中に「青空」が詰まっているイメージが浮かびました。 「悩む街角」というのも、精神に街並みがあるのか、街自体が悩んでいるのかどちらともとれる。 そういう内部と外部が気持ち悪く癒着されている自己?やら世界が、抵抗により「裂かれ」ることを望む。マイムマイムは、何かを掘り当てた時に喜ぶ歌らしいですしね、そんな第一連に読めました。裏返しては分離させて混ざり合っていたものを剥がしていくような。しかしそれは果てしなく、「無限の暇」つぶしのような行為だとしているのか……? と考えて読むと、やはり「取り込むこと」が重要になっていそうです。煙の吸引や、文字の貪り。反対に、ドミノとして並べられては蹴り飛ばされたり、波に飲まれたりといった、権力のような力が見えたりする。それは、私たちが知らずのうちに固定観念と癒着していくことの、その元凶かもしれなかったり。 後半、やっと実際の青空を見上げられたかと思えば、それもペンキっぽい。本物を見れないことを確かめては、「終わりを寝て待つ」その繰り返しが、「暇だ」と言って、ハニーに「ラグ」と同じ夢を見させようとする。また冒頭の気持ち悪さがやってくる終わり方。デペイズマンという言葉が適しているかどうか分からないですが、こういう異物感が、この詩の1つの核なんじゃないかなと、思いながら読みました。 らりるれろさん、最近は好きにのびのびと、尖りながら書いているように思います。評価というものから、上手く疾走しているよう。それが良いことかどうかは、私もやってる最中で、どこに行くか分かりませんが…

2
ログインしてコメントを書く
ログイン







新規ユーザー登録はこちら

パスワードを忘れた方はこちら

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 2