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燃え上がる緑の樹
「うつくしいもののはなしをしよう」 声が響く 樹が燃えていたあの日の情景 君の置いていった松明と呪い あるいはあれは祈りだったのだろうか そう思いつつ、あの焼け跡に再び足を運んだ 半分焼けた樹の 残った半分は緑に包まれていた 「うつくしさ」というものについて考えたとき 君が言ったように、僕はそれを「うつくしい」と そうやって静かな定義を下していた 「うつくしいもののはなしをしよう」 声が響く 僕のための祈りの、あるいは呪いの 「うつくしいもののはなしをしよう」 声が響く 昔日のための備忘録の 「半分が黒く焼けて、半分がきらめく新緑に包まれた樹はうつくしいと」
燃え上がる緑の樹 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 643.6
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-02-08
コメント日時 2025-02-14
項目 | 全期間(2025/04/12現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
大江健三郎ですか?
1この詩の流れで終わり頃に備忘録なんて表記されて立ち止まらない読み手がいるだろうか。みんなが合成樹脂製品を持っているときに一人牛革のランドセルを背負ってきた悩ましい少年のようだ。 新しい芽吹き。焼け跡の半分から美しいものが生まれる。というのを肯定的に捉えることは難しい。その時代背景にも左右される。場合によっては美しくないものも生まれる可能性だってあるのです。そんな訳でこの詩は思考を楽しませてくれました。
1テイムラーさんのこれまでの作品の中でダントツに良いと思いました。美しさの深み、というか、陽と陰のように相反するものが混在する美が、それこそ美しく描かれている。 良い詩を読ませて頂きました。
1いつものタイムラーさんとかなり違う感じがしました。 わたしは大江さんの「燃え上がる」が大好きなので、その印象を背景としてうまく書かれた作品だなと思いました。
1コメントありがとうございます! あと長田弘要素もあるよ!
0コメントありがとうございます! 牛革の喩えは確かに的確だ……ある意味、普段からの詩作の姿勢でもあるし。 ……美しくないものが生まれることもある、かあ。 まあ、その時はその時だ(案外ケルビィn……もといテイムラー隆一はそういうことに無責任である)
0コメントありがとうございます! そこまで言ってくださるとは……こりゃますます精進しないと……! まあ、混在美はもとから好きなこともあったし……書きやすかったのかもしれない。
0コメントありがとうございます! いつもと違う……(実はいつも通りの感覚でやっていたから、自覚できていない) ちなみに大江の方は100分de名著や原作を少し読んだ感じ。それでも美しいと思えた。 さすがは大江健三郎……
0初めまして(?)。 ウチのベランダには、半分枯れているのに、もう半分は生きようと一生懸命なゴールデンクレストがいます。 陰と陽があって、初めて美しいのはよく解るのですが、 実際に頑張ってる樹を見れば、「何とか再生できないかな?」と思ってしまうのです。
0コメントありがとうございます! まあ、普通はそうよな……再生できるなら、再生してやりたい。 でもまあ、それはそれ、これはこれだ。 自分の感じる詩情のためにUCCの空き缶に菫を挿して、その場を去るという行為だって……詩のためなら許されると思うんだ。 同時に木を半分燃やすのも。
1そうですね。 実感ほど強いものは無い。 だけど、そこを集中力と想像力で超えるひともいます。 それができないか? あー、自分で書いてて果しない… だけど、既にやってるひとがいるのだから、私だってそこに辿り着きたいのです。
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