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ここにしか書けない
あれ以上に 愛した場所も愛された場所も なかったんじゃないかって いつでも 今でも想うんです 誰しも見てきたように 語るけど 頭の中より猛々しいもの なんてないけれど 言葉より強い魔法なんて 耳にしないけど 触って脱がして出して流して 通り過ぎた にしても 「たしかにあったこと」には 勝てなくて ピンクの小部屋 いつも薄暗い 結局脱いでしまう 誰かの欲をカタチにしてた コスチューム なんにもないからすべてある すべてあるからまるはだかな なのにうしろぐらさに そそくさはいりぱっとでていく あのピンクの小部屋で けれどアタシ 私じゃなくて 私の中のアタシが 疼いてはうずくまる いまは誰も知らない名前 確かにアタシの名前 もういない何処にもだれも なのにお客様とお姫様みたいに ホントのカタチだけで 愛して愛された信実が 動かずに ある気がして ピンクの小部屋 いつも湿気ている 薄暗くて変な臭いの 二度と戻らないからこそ だれも必要としないからこそ アソコにはいまさら 愛しかなかったような アタシの全部置いてきてしまった ピンクの
ここにしか書けない ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 775.4
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-02-02
コメント日時 2025-02-25
項目 | 全期間(2025/04/12現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
アタシの全部置いてきてしまった 過去への郷愁がよくあらわされていると思いました。
1コメント頂きありがとうこざいます。 過去なんでしょうか。あれは。
0ピンクの小部屋というのが、ラブホテルの一室の他に、子宮でもあるだろうと分かって読み返しても、スッキリはさせない。むしろ、ますますその混濁した感情、痛切な思いが伝わってきます。 「愛した場所も愛された場所も」から分かるように、子と親の視点を同時に含む詩です(これだけで、なんと難しいことを書こうとしてるかが、分かります)。 大人になってからのピンクの小部屋に、愛はあるのか。1度目は大人の、2度目に出てくるピンクの小部屋は子供の、ですね。 「アタシ」という、「私」の中の幼児性は、服を脱いで身体をひらいていくよりも、「疼いてはうずくまる」方向へ行きます。 「いまは誰も知らない名前/確かにアタシの名前」は、どう読めるでしょうか。 たとえばそれは、お腹に向かって子供の名前を呼ぶようなシーンが浮かんできます。ピンクの小部屋が、まるでそう名づけられているよう。 子供の視点も混ざっているからこそ、「子宮」とは言わず「ピンクの」と形容する、その言語感覚も良いと思いました。 良い詩でした。
1初めまして。 爆笑しました。 これ、「アソコ」っておまんこですよね。 男女の色事をほのめかし、 エロくならずに(私はエロいなと思った)、 いかにも思想がありげで(あるのかないのかは読み手の自由なのでしょう)、 とても面白かったです! ありがとうございました。
1丁寧すぎる感想に、 くぅぅっと唸ってしまいました。 読み込んで頂き嬉しいです。 ありがとうございます。
1コメント頂きありがとうございます。 笑って下さり嬉しいです。
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