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はかい、と、さい、せい
例えばにんげんを脱いでみる 不健康な人体実験さ 薄皮というほど薄くもないコリコリした表皮 不知火が踊る位にぎやかな仮面舞踏 僕にはこれが厄介だったんだ あざやかな色彩はアレグロの調子で跳ねる 喉仏がぬるりと蕩け、 血が蟲みたく這い出る 瞳は明後日の方にかたわれを見つける ばらばらと自らの巣に帰りゆく 漆黒の背広を部屋に残して けれども、何故なのか 「今日は薬飲み忘れませんでしたか」 「今日は薬飲み忘れませんでしたか」 日常はふと巡礼し出したのだった! ふと最後の髪が立ち止まる 松明の軌跡のようにとろけた紅が 輪郭をぼやけさせたままでぐるぐると戻る 戻る戻る戻る戻る戻る戻るも、 還る還る還る還る還る… トルソーはよそ行きのドレスに紅潮し 手袋は自ら運命た人の跡をなでる なぜ脱いだのか 何が悲しかったのか 求められる形とは何なのか 案外人間腸詰とは言い得て妙かもしれない 側の中身は誰も気に留めない それが虚しかったのかもしれない 僕の言葉に頷いた人は彼の生い立ちを知らない そして蘇る そして蘇る そして蘇る ただの記号と再び化さぬよう もう一度にんげんであれるよう 人恋しくなり肌恋しくなり泣き崩れてしまう 中身が漏れ出してしまう 恥ずかしい入れ物であれますよに! 仮面もボトルに変わりなく 色彩もマグカップだったんだ 還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る還る 一度にんげんを生きてみる そしてようやく行燈に火が灯る
はかい、と、さい、せい ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 509.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-23
コメント日時 2024-11-07
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
言葉の端々にセンスを感じます。 >戻る戻る戻る戻る戻る戻るも、 還る還る還る還る還る… ゲシュタルト崩壊起こしそうな文字列で乖離感をうまく煽っていますね。 >還る還る還る還る還る… IQテストみたいに「還」の中に一つだけ「環」があるのかなとか、しっかり間違い探ししてしまいました。 >恥ずかしい入れ物 素敵ですね。これはキラーフレーズだと思います
1マイナーな作品だなとは思います。良いと感じる人には良いと感じられる、でも良いと感じられない人には、まったく退屈な作品と映るでしょう。サブカル、「ガロ」的なものですね。
1ニンゲン脱いで浜辺に立つと潮風スゲー痛いッスよねー最初の一行目に尽きるよねー
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