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ギリもなく白に近い光
ちゃんちゃんこを着た紅い叔父さんが照れ笑い 僕はそれをじっと眺めている 黒い綿棒で鼻くそをほじくる 今日はお天気も晴れ晴れしく 目薬をさしてあなたを指して海を射してドライブに出かけるわ 生鉄アレイの軽さを日毎に意識し始めて 胸も垂れてきた 昨日は名前さえも忘れていたから 党本部に火炎瓶を投げつけた男は黄色いペンキ缶を溢していたよ 捕まる前にはお祈りを捧げて どうやらそこにぶち撒けたらしいんだ 鳴き烏を見たからね ささやかな日常という言葉の意味を求めてささやかな良心を断ち切ろうとしているのは誰かしら 髪が白くなりはじめてあなたの勃起症が治まる前にわたしは自慰行為を止めたいと思ってるの 宵になればいつも白けてる 仮に19世紀末の催しで時節が流れ過ぎても男は女には勝てないわ ああ、躊躇いもなくきみが千代に八千代にを歌唱するとき/what a wonderful world 世界地図も塗り代わり 眠る場所もなく土に薫るわたしを眺めている あなたは誰?
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ギリもなく白に近い光 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 553.4
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-20
コメント日時 2024-10-22
項目 | 全期間(2024/10/28現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こういうビジュアル的な詩が書ける人は、本当に羨ましいと思います。
1紅井ケイさん、コメントありがとうございます。 そうですね。例えば聴力の劣る人は視覚で言葉をイメージできるし。また視覚の弱い人は音で言葉をイメージできる。そのどちらも備わるのが詩としては理想だと思うですが、僕の場合どうしてもビジュアルの方面に向かわせてしまう傾向も強くて、これはやはり文字を扱う日本人として和歌を追求してこなかったのも一因だと感じています。
1赤、黒、黄、白、19世紀末の画家ロートレックが描いた娯楽施設の広告ポスターを連想します。まさにあの色彩です。彼のものはミュシャよりずっと崩した感じの大衆向けポスターですが、いつもコミカルで人間臭いドラマが繰り広げられています。いかにもアラガイさんのポエムの世界観にハマりますね。 あらためて思うのですが、コメント欄におけるアラガイさんのアドバイスもやはり鋭いですね。いつも勉強させてもらっています。今作も大変参考になるものでした。ありがとうございました
1ぺえ太さん、コメントありがとうございます。 お察しのとおり、色をモチーフにタイトルは村上龍の「限りなく透明に近いブルー」を1mほど意識してみました。絵の具は三原色を混ぜ合わせると黒になるけど、光は白くなる。紛争から乱痴気騒ぎも在りで多極化から二極化されてくる様相な世の中。なんとなくあの19世紀末頃に似ているのでないか、という喚起からいろいろ距離感を空けて言葉に置いてみました。僕が肉体的に大好きな女性言葉に置き換えているのは、女性たちにもっと強くなってもらいたい。という希望と憧れがあるからです。そういう社会が実現するのなら僕は女性たちの奴隷でいい。下僕でいい。男どもオヤジどもよりよっぽどもマシです。ああ僕は抽象的に女性が好き過ぎて却って嫌われてしまうという。悩みの尽きない人生観を送ってきました。ほとほと疲れました。笑
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