ギリもなく白に近い光 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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ギリもなく白に近い光    

ちゃんちゃんこを着た紅い叔父さんが照れ笑い 僕はそれをじっと眺めている    黒い綿棒で鼻くそをほじくる                                       今日はお天気も晴れ晴れしく   目薬をさしてあなたを指して海を射してドライブに出かけるわ   生鉄アレイの軽さを日毎に意識し始めて                             胸も垂れてきた              昨日は名前さえも忘れていたから           党本部に火炎瓶を投げつけた男は黄色いペンキ缶を溢していたよ                                    捕まる前にはお祈りを捧げて  どうやらそこにぶち撒けたらしいんだ    鳴き烏を見たからね  ささやかな日常という言葉の意味を求めてささやかな良心を断ち切ろうとしているのは誰かしら  髪が白くなりはじめてあなたの勃起症が治まる前にわたしは自慰行為を止めたいと思ってるの  宵になればいつも白けてる  仮に19世紀末の催しで時節が流れ過ぎても男は女には勝てないわ           ああ、躊躇いもなくきみが千代に八千代にを歌唱するとき/what a wonderful world 世界地図も塗り代わり                           眠る場所もなく土に薫るわたしを眺めている    あなたは誰?                                      


ギリもなく白に近い光 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 11
P V 数 : 1079.4
お気に入り数: 0
投票数   : 4
ポイント数 : 0

作成日時 2024-10-20
コメント日時 2024-11-07
#現代詩
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
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構成00
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閲覧指数:1079.4
2025/04/12 01時28分16秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ギリもなく白に近い光 コメントセクション

コメント数(11)
紅井ケイ
紅井ケイ
作品へ
(2024-10-22)

こういうビジュアル的な詩が書ける人は、本当に羨ましいと思います。

1
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
作品へ
(2024-10-22)

紅井ケイさん、コメントありがとうございます。 そうですね。例えば聴力の劣る人は視覚で言葉をイメージできるし。また視覚の弱い人は音で言葉をイメージできる。そのどちらも備わるのが詩としては理想だと思うですが、僕の場合どうしてもビジュアルの方面に向かわせてしまう傾向も強くて、これはやはり文字を扱う日本人として和歌を追求してこなかったのも一因だと感じています。

1
ぺえ太
ぺえ太
作品へ
(2024-10-22)

赤、黒、黄、白、19世紀末の画家ロートレックが描いた娯楽施設の広告ポスターを連想します。まさにあの色彩です。彼のものはミュシャよりずっと崩した感じの大衆向けポスターですが、いつもコミカルで人間臭いドラマが繰り広げられています。いかにもアラガイさんのポエムの世界観にハマりますね。 あらためて思うのですが、コメント欄におけるアラガイさんのアドバイスもやはり鋭いですね。いつも勉強させてもらっています。今作も大変参考になるものでした。ありがとうございました

1
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
ぺえ太さんへ
(2024-10-22)

ぺえ太さん、コメントありがとうございます。 お察しのとおり、色をモチーフにタイトルは村上龍の「限りなく透明に近いブルー」を1mほど意識してみました。絵の具は三原色を混ぜ合わせると黒になるけど、光は白くなる。紛争から乱痴気騒ぎも在りで多極化から二極化されてくる様相な世の中。なんとなくあの19世紀末頃に似ているのでないか、という喚起からいろいろ距離感を空けて言葉に置いてみました。僕が肉体的に大好きな女性言葉に置き換えているのは、女性たちにもっと強くなってもらいたい。という希望と憧れがあるからです。そういう社会が実現するのなら僕は女性たちの奴隷でいい。下僕でいい。男どもオヤジどもよりよっぽどもマシです。ああ僕は抽象的に女性が好き過ぎて却って嫌われてしまうという。悩みの尽きない人生観を送ってきました。ほとほと疲れました。笑

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秋乃 夕陽
秋乃 夕陽
作品へ
(2024-11-05)

「ささやかな日常」にまさしく火炎瓶をつっこむような、そんな奇天烈だけど鮮やかな詩で私は一気に読み干してしまいました。

0
三明十種
作品へ
(2024-11-05)

はじめまして(多分はじめましてです)時事ネタまぶしつつ、唐突な展開にニヤリとしましたよー硬軟繰り出されるので歪な読後感でザワザワしちゃいましたよー票入れさせてもらうねー

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メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
秋乃 夕陽さんへ
(2024-11-05)

今晩わ。なんていうか。もうアメリカの大統領選挙の結果が気になって詩なんて手にはつかないのですが、なんで、こんなことを遠くの一平民が気にするのか、わけわかりません。という簡単な前置きですが、どうしても奇妙奇天烈に惹かれます。秋乃 夕陽さんコメントありがとうございます。

1
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
三明十種さんへ
(2024-11-05)

連チャンになって書き手の皆さんには申し訳ないが、三明十種さん、また意味深なお名前ですね。笑。人も詩もまっすぐに辿るだけでは面白くないですよね。自分のスタイルを守り通す書き手の方もおられますが、自分にはどうしてもそれができないですね。何れ追い着き追い越してみたい。という野心があるからでしょうね。もう何を考えて書いたのかまったく覚えていない。笑。またこうしてお二方にコメントを付けてもらえるとも思いませんでしたので、感謝です。ありがとうございます。

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秋乃 夕陽
秋乃 夕陽
メルモsアラガイsさんへ
(2024-11-06)

メルモsアラガイsさん、そうなんですね。 某国大統領選で株価がどうだとか騒がれていますが、私の場合は所詮他所の国の話だと割と冷めた目でみています。(いや、もう報道すらみてないけど)

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メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
秋乃 夕陽さんへ
(2024-11-07)

かなしいことですが、この日本という島国は資源国ではないのでどうしても依存する米国の政治状況には影響を受けてしまいますからね。一時、経済大国となんて呼ばれてみても、他国の先進諸国と比較すればこの国の殆どの住民はウサギ小屋の住処で我慢してますね。  悪魔が復活当選しました。これからはもっと暮らし難くなるとおもいます。

1
秋乃 夕陽
秋乃 夕陽
メルモsアラガイsさんへ
(2024-11-07)

メルモさん、確かに。 これからますます大変なことになりそうですね。 どんなことにも無理強いしてくる横暴なジャイアンといったところでしょうか(それではジャイアンに失礼かな)。 さらに生きづらくなるのは間違いなしですね。

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