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海に流れた血
海に流れた血は 数えられない ダーツがロープを切って 時の血が土に浸み込んで ジョークがキイチゴに変わる 世界中のコネクションが シンディケートに振り回されて 海に流れた血は無駄にならない 我々は塩よりも砂糖を目指すべきで ある種の力みが時の血を緩和するのだから 躑躅に巻き付いた朝顔を 切られたからと言って 絶望するべきではないのではないか キイチゴに変わったジョークも そのうちその意味内容が解明されるだろうから
海に流れた血 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 590.0
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-03
コメント日時 2024-11-28
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
これは何かの隠喩だろうかと深く考え込んでしまった。 「キイチゴに変わったジョーク」、これは何を意味するものなのか。 流れた血は数知らぬけれど、何らかの和みで緩和するというのか。止血はされぬまま。 謎多き言葉が並ぶ詩だけれど魅惑的な響きがあるなあと思いました。
1ポジティブな詩ですね。
1短めですが、重量感があります。 「海に流れた血」が最初に出てきますが、「時の血」というのもある。ここは「時の流れ」と言い換えてもイメージがつながりそうな気がする。「ある種の力み」とは、今までの数多な「シンディケート(犯罪の方で受け取りました)」を忘れない、回顧していくことなのではないかと。 ジョークは、繊細な人が使うものだと思います。ある悲劇的な出来事を直視したりできないからこそ、ジョークで真実を隠しながら扱う。 そうやって直視されなかった「血」が、土に浸み切れずに海に流されてしまうものもあるけれど、地上に残るそのジョークのキイチゴの源を誰かが辿れるなら、遠い未来で私たちの悲劇は直視されるのだろうなと、思いました。
1秋乃 夕陽さんコメントを有難う御座います。ジョークを新鮮なものとみなしたのだと思います。口にあふれる果汁。それをジョークと繋げたのだと思います。なので、ブドウ汁でもよかろう、林檎汁でもよかろうと言う分裂は起こるのですが、そこら辺の判断は直観と言うしかないような意味での「キイチゴ」だったのだと思います。
0湖湖さんコメントを有難う御座います。暗喩や隠喩が詩を掻き回して詩心を起こしてくれることを期待しました。詩の中に通常の散文が同居して、混浴にならない程度の、詩作のテクニックが必要だと思いました。
1熊倉ミハイさんコメントを有難う御座います。時の血イコール時の流れは理解し辛いかもしれませんが、確かに納得させるものがあると思いました。深刻さ重大さゆえのイコールだと思いました。シンディケートはユーモラスに使われるときもありますが、麻薬シンディケートなどのシンディケートを考えていました、ある種の力みと通底し合うものがあると私も思います。地上に残るジョークですか。ジョークが覆う悲劇性を直視するのは確かに難しいですね。ワールドワイドで、グローバルなつながりを考えれば、沈黙が金なのかもしれませんが、それでは詩作できないので、直視の意味に思わず、黙考します。黙考が詩を生み出してくれればいいのですが。
1「海に流れた血は/数えられない」というが、そもそも血は数で計算するものではありません。なのになぜこの詩が「海に流れなかった血」の数に注目しているかといえば、その血が地を巡り巡って「キイチゴ」に成り代わるからでしょう。おもしろい言葉遊びですね。たとえば忌まわしい暴力事件が、もう過ぎたことだからと笑い話にされてしまうのは、よくある笑えない話です。あまつさえその流血沙汰が、キイチゴのように甘酸っぱい恋の話にすり替えられることもざらです。「おまえはおれに殴られたのだから、おれに惚れてるのに違いない」とか本気で言い出す勘違い野郎が、世界から絶えたためしがあったろうか。この詩はそのような危機への警鐘に違いないと思い込んで拝見しました。作者様の意図には興味がありません。 わたしはシュールやナンセンスを解さないたちですが、この詩には取り付く島があり、おもしろく読まれました。期限切れで投票できず残念です。せめて賛意を表明させてください。 技術には研鑽の余地があると思います。筆致に遊びがなく、選語のセンスが目立つばかりで、ユーモアが感じられません。含みのある描写や派手な脱臼など、文章そのものを魅せるような演出が盛り込まれていたら、なおよかったと思いました。
1澤あづささんさんコメントを有難う御座います。海に流れた血や、流れなかった血は数えられないですね、概数ですらないと思います。物理的にはカウント可能かもしれませんが、詩作の上では無意味だと思いました。「血」から暴力事件が想起されるのかもしれません。確かに作者の意図は詩歌句の世界ではあまり意味がないのかもしれません。選語のセンス、ユーモアのセンスなど課題は多いと思うのですが、詩作には思索の欠如が伴いがちで、そこにユーモアの欠如が発生したのかもしれません。文章そのものを魅せると言う事も、詩作に伴う思索から発生すると思いますので。
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