水の扉を次々開けて
前進するのみ魚めぐる
めぐるめぐる
ぐるぐる巡って出世魚
名前も変わった
子も出来た
妻も変えたどんどん変えた
めぐりめぐるうちに
いづれかの妻に
どこかで会っているのかな
幸せが回っていれば良いのだが
ぐるぐる巡っているうちに
良い事悪い事渾沌と巡り
濁流の渦になってゆく
このめぐりめぐるの円周が
終わる事のない永遠3.14159265‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥ 永遠の深追い
恐ろしくなったので
魚は水のステージを黙って降りた
何処に行っても何処でもないならば
未知なる惑星に飛んで行こうかなと
羽根を装着してみる
どうせ惑わされるならば
海面突破して宇宙の果てまでスパーク
鰓の端っこが金色に輝いて
心臓は常にドッキドキ
これはこれはスタートレックな
おさかなゴールド
作品データ
コメント数 : 8
P V 数 : 899.3
お気に入り数: 1
投票数 : 4
ポイント数 : 0
作成日時 2024-09-06
コメント日時 2024-09-19
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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閲覧指数:899.3
2024/11/21 21時06分01秒現在
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輪廻転生ですねー。言葉のチョイス素敵です。 ちなみに円周率は超越数で、要するに無限に小数点以下の数字が続いています。文字どおり終わりのない数ですね。 もしも円周率を10進数の何らかのコンピュータコードに変換すると……長谷川さんも私も、長谷川さんの前世も前前世も前前前世も円周率にはコード化されているはずです。 無限の数列には、無限の情報量が含まれていて、その情報量のなかには私たちも確かにコード化されいます。それが正しいとすると私たちは誰もが平等に、数学的には「永遠の命」を持っている(?)のでは。 だって円周率は宇宙の真実で死にませんからね。円周率があるかぎり私たちは永遠です。おさかなゴールドです。
0名曲感あふれる作品。宇多田ヒカルの「Stay Gold」に匹敵する。
0ご感想いただき、ありがとうございます。 不死の会、ゴールドメンバーに成りたいものです。創作の泉も永久無限だったら良いのに、と、夢想します。
0お読み下さりありがとうございます。 宇多田ヒカルさんの名曲と、並べて頂き感涙です。金の涙が零れ落ちております。感謝。
0金色銀色に輝く鱗の魚が宇宙空間を駆け巡る。そんな夢みるわたしは平凡な人生を送っている。 印象として浮かぶのは絵画的なパウル・クレーの世界観ですね。ユーモアに満ちている。こんな表現もありだな、と面白く読みました。
0Amberさんの指摘している、俗にいう輪廻転生の考えに、只では乗らない詩だと思いました。 まず輪廻が苦しみだけを帯びているように描かれていない。魚はただ本能に身を任せ、その渦を泳ぐ。輪廻の苦しみにじゃなく、永遠の円(深追い)があることに気づいて、恐れて解脱のようなものを行う。 「羽」を「生やす」のではなく「装着」。自然な成り行き、動物的ではない。スパークしたり、金色に輝いたり、未知の生物に変わっていくけれど、宇宙の果てにたどり着けたかどうかは分からない結末である。 しかし、読み手たちは宇宙の果てなど本当に果てしないことが分かっている。海という一つの果てなき世界を抜けられたところで、宇宙をも抜け出せるかどうか……読み手にその期待ができるか委ねられる。 まあでもおさかなゴールドなら、案外、そういうふざけた生き物こそが、世界の外に抜けていくのかもしれないですね。 面白く読めました。
0遅くなりすみません。ご感想ありがとうございます。絵画的と、仰っていただき、嬉しく思います。ましてクレーの様なリズム感溢れる絵とは。喜ばしい事です。励みになります。
0お読み下さりありがとうございます。 ふざけた魚野郎です、見破られました。誰にも掴ませませんぞ、釣られてるまでは、宇宙の果てまで追ってこい。と、叫んでみたい詩、です。
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