当たり前だと思っていたこと
それが目の前で崩れ去ること
例えば塾帰りの中学生
高校受験でてんてこ舞い
単語帳を雪に濡らして震えながら待っていた
いつもの「駐車場にいるよ」
母からの連絡がいくら待っても来ない
静寂を破る未設定着信
冷える頬に飲んだ唾の穢れ
走れば走るほど息が詰まって
闇に滲む赤の点滅、ぼやけた(未読)
例えばそんなこと
例えばアイツのこと
幼馴染のアイツのこと
始まりは買い食いで入ったコンビニでのこと
安価なおにぎり一個はレジへ
もう一個はポケットに入れたこと
優しいアイツを認めたくて問いただしたが
アイツはしらを切り続けた
卒業後離れ離れになり暫く会ってない
ふと聞いた風の噂 窃盗癖は酷くなっていて
クレプトマニアの診断を受けたが薬は飲まない
塾長の財布から金を抜き取り退塾
たまたま繋がっていたアイツのサブ垢
漁ると、
@fgyu404[二日前]それでも僕を認めてください。
例えば僕のこと
多様性がうんたらな世の中のこと
大抵のことが察せた頃
女は男を好きになること(ナニソレふるーいw)
実際僕もバイセクシャルで
世間も家族もそれを察せない
それなのに許容できなかった私事
「a子とb子は相思相愛」
それを作り笑顔で歓迎するクラスメイトと
たまにはマジョリティだった僕の愛憎
(マイノリティってこんなに恐ろしかったっけ)
一生a子とは友達でいる=罰
だってもう君は彼女しか求めない
人が人でいること
人が人と認められること
人が人に求めること
瓦礫で雨が凌げるか?
@4EVA[10秒前]それでも君は生きるんだ。
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 401.4
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作成日時 2024-09-04
コメント日時 2024-09-04
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:401.4
2024/12/04 02時27分46秒現在
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この作品の主人公がこれまで歩んできた人生の苦悩や葛藤がダイレクトに伝わってきて、思わず読み進めてしまいました。 構成のまとめ方がわかりやすくて○
1コメントありがとうございます。 構成については工夫したところなので嬉しい限りです。
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