死神の囁き - B-REVIEW
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死神の囁き    

死神がいうのさ、人を見殺しにできるかって 死神が囁くのさ、お前には鱈腹の金が手に入るって いままで、お金なんて気にせずに生きてきた 何気ない幸せを感じられたらそれでいいって 世の中はそんなに甘くないらしい、本当に? 生まれてから、ずっと逃げて隠れて (幼いときの記憶は、日が昇る前の暗闇の中、車を走らせて、毎日、私を実家に預ける母の姿) 綺麗で美しかった母は拒食症になり痩せこけて 私、何もしないでいいって言われたよ それが正解じゃないの いや、でもさ、監視盗聴盗撮付きの生活を何十年も これからも続けて、なにが楽しいの (島から出ることも許されない、家から出ることも許されない) この島には、死神なんていなくて 代わりに犯罪者が蔓延る いい人ほど早死にしちゃうよ 神様になって、死神になって幸せになろう …おあとがよろしいようで


死神の囁き ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 703.4
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-08-08
コメント日時 2024-08-10
#現代詩
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:703.4
2025/04/12 09時11分51秒現在
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    作品に書かれた推薦文

死神の囁き コメントセクション

コメント数(2)
吸収
吸収
作品へ
(2024-08-08)

皿屋敷みたいな感じで読めば良いのかな 落ちまでいけばちょっと面白い感じだけど 途中はリアルな事件的な展開なので なんとも言えない 高度な技術が使われている気もするんだけど 落語そのものに造詣が深くないので 読みきれなかった気がする 有る無い有る無いみたいな気はするんだけど ちょっと難しいな。

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二藤
二藤
吸収さんへ
(2024-08-10)

吸収さんコメントありがとうございます……! 皿屋敷というと、女中の亡霊のお話ですね 確かに、死神というワードからこの話者は既に亡くなっていて、死後の世界の話をしているという見方もできるかもしれません。 母親のくだりは、実際の話ベースにしていますが、落語「死神」のオマージュでもあります。落語の元のお話では、死神に話をもちかけられ、それに答えた主人公が、決まりを破ったことで自身の寿命が縮み亡くなってしまうというオチです。 この詩は、死神側の循環があるとしたら、こういうことだろうかと思いながら書きました。 有る無い有る無いという形式で構成していなかったので、今度ブラッシュアップする際は参考にします……! ありがとうございます

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