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そして金魚に食べられる
あの夕焼けに輪郭が解ける 芝生を抉った浅い土の匂い 浅く 埋めました 風が香りを運びます 遠く遠くの末路まで 風が微粒子まで逸れたら 私の彼岸へ いつか忘れた逆さ鉢 閉じてしまいました 思い出せるように 浅く埋めました 風が香りを運びます 遠く遠くの海だって 香りが 朧になるのです 風が運びます 遠く遠くの宙 風が止まるから 届くのでしょう 曇り空を見て目を擦りました。
そして金魚に食べられる ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1465.9
お気に入り数: 2
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-05-26
コメント日時 2024-06-25
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
私の彼岸へと言うフレーズが気にかかりました。私の内包しているものの事を言って居るのかもしれません。それが何なのか、気に掛かりました。「彼岸」と言う単語の意味を考えた方がいいのかもしれませんが。
1感想ありがとうございます。 より相応しい言葉選びが出来るよう精進致します。
1>いつか忘れた逆さ鉢/閉じてしまいました/思い出せるように/浅く埋めました 三連目ですね、ココを紐解くと見えてくるような気がします。逆さ鉢というと単純に使われなくなった金魚鉢を埋めたのかなとも思えるのですが、鉢は金魚にとっては世界であるからソレを閉じるということは死、思い出せるように浅く埋める、とあるので、土に埋めたのは世界であり死そのものでしょうね。それが遠くまで末路まで循環し私の彼岸そのものへ、香りとして移行していく。私自身も土に還るわけですから。風が運んだ香りは宙まで届く、空には星がある。よく死んだら星になるなんていいますから。最終連で、曇り空を見て目を擦るのは、星が見えないからなのか、泣いてしまわないようになのか。晴れるのか雨となるのか、想像はそれぞれでしょう。 この詩はふとした香りがきっかけになり記憶が蘇る現象を描いているわけですが。外国ではよく金魚の記憶力が少ししか保たないことを揶揄ったりします、それを金魚に食べられるとtitleに置いたのかなとおもいました。初連で金魚を埋めるシーンとして夕焼けに輪郭が溶けると表し、その人と景色と場面が浮かびました。読み手にとって簡単に書かれた情景こそ、うつくしさを増し、読み手を通し想像させる幅を持たせることも可能ですが。ただ深読みしようと思えるものなのか、目に留まるポイントが弱いので難しいと思いました。私はなにか惹かれたのでまあ誤読として深読みして楽しめました
1魚が水を得たような感想をありがとうございます。 簡単に書かれた情景の部分に関しては、全くその通りと言うか課題と言いますかジレンマと言いますか、私の世界を説明するものだけど私の見方を押し付けたくないと思い、そのようになってしまうと言うことでも純粋な未熟でもあります。目に止まるポイントに関しても同様です。より語彙や詩の表現について勉強に励みみたいと思います! 最後に楽しんで頂けて非常に嬉しいです。感想ありがとうございました。
0少し寂しい感じがして、気になる作品でした。金魚というと嘉村奈緒さんの「捨て金魚」が思い出されるのですが、その作品にも寂しさの感情が漂っていて、金魚というフレーズには、共通して、何かそういったもの悲しい気持ちが、表現されているのかなと思いました。表題を「金魚に食べられる」とされていますが、僕は“食べられる”というよりかは、金魚を“食べる・弔う”に近い、という感覚を持ちました。瞬間を切り取られた作品だと思いますが、その中にはゆっくりと流れていく大切な時間を感じました。
0マジいいポエムや…文体がe…みんな注目してほc…
0いいですね。遠い記憶の層をしずかに手繰り寄せるような、 それが見るとはなしに離れていくような、
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