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待つ力
「僕はいつも人より少し遅れてしまう 浪人もしたし 留年もしたし 休学もした」 「私はいつもどこかをさまよってしまう 転校もしたし 留学もしたし 引っ越しもした」 だが考えてみよう もしあなたが何回も何回も遅れていなければ もし私がずっとずっとさまよっていなければ 私たちは出会うことがなかったであろう そう考えると あなたのその遅れる力が私を待つ力に、 私のこのさまよう力があなたを探す力に 見えてしまう そう考えると ずっと待たせる私と 何回も待ってくれるあなたのこの出会いが 何か大きなものの成就に見えてしまう そう考えると 何回もさまよっていた私を ずっと待っていてくれたあなたのことが どうしようもなく愛しく感じられてしまう そう考えると 「あなたは一回も遅れたことなんてなかったよ いつもいつも正しい時間に来てくれてありがとう」と、 そうあなたに言いたくなってしまう
待つ力 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1104.8
お気に入り数: 1
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2024-05-10
コメント日時 2024-06-26
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
遅れたようでも待っていてくれ、さよならを言ったようでも迎えてくれる。 哀しい苦しみに絶望したりしても、必ず誰かが思っていてくれる。 そう教えていただいたようでありました。
1「考えてみよう」のパワーが凄いですね。 なかやまきんに君の「どっちなんだい?」くらい凄い。 あと美輪明宏さんの言霊くらいに。 何年か前に渋谷で、偶然元カノとばったり出くわしたことがあったのだけど、彼女に会って、ちょっと話して、わかったのはもうお互いのことは心底どうでもいいと思っているってことだなって。そういう再確認の儀式になったのですよね。その時をもって二人の関係が成就したというか。人生には不思議なことがある。
2どんくさい二人だからこそ運命の出会いを果たしたってことでしょうかね。せっかちな二人だと展開も変わるんでしょうね。人との出会いは正しい悪いはないんでしょうね。
1偶然を必然と願うことはある種無意味なんだけど、空虚だと分かっていながらその必要を説く美しさが綺麗ですね
1黒髪さん、読んでいただきありがとうございます! 誰もが過去にひどいことがいくつはあったと思います。そして、みんなそのうちの何個かをきっと乗り越えられてると思います。過去にはまだ乗り越えられてない自分がいて、そして現在には乗り越えられた自分がいます。私はときどき過去の自分を思ってそう言葉をかけてみるのが好きです:「大丈夫だ、私は知ってる、あなたはきっと乗り越えられる」って。そう思うと、今の私の困難を乗り越えられた未来の私が、それをまだ乗り越えられてない現在の私に同じことをしているのかもしれないって思ってしまいます。そうすると、なんだか頑張れる気がします。
1劣等感も肯定的に受け入れれば人生観も少しは前向きになれる。ってことでしょう。こういう考え方を言葉で表現できるのも詩の良さではあるのでしょうが、詩としてみれば淡々と書かれていて少し余韻が不足していますね。~だが考えてみよう~なんて第三者的に語る話者の印象が強いからだと思われます。
1おまるたろうさん、コメントありがとうございます! 人間関係「成就した」ってなる瞬間、確かにありますね。物事がなるべきようになった、そういうときの開放感になんとなく似てると思います。
0相野零次さん、読んでいただきありがとうございます! どんくさいとか言わないでください笑
0おきたくないさん(すみません、我慢できませんでした笑)、コメントありがとうございます! 必然ではなくてもいいと思います。偶然でも、こんな不思議な偶然があるんだなぁって、「私」が「あなた」に思ってほしかったのだと思います。本人が失敗したと思っているのなら、二人が出会えたことで失敗が消えることはないのだが、失敗してもなおいいことも起こりうるってくらいの、軽い慰めにすぎないのかもしれません
0メルもsアカガイsさん、コメントありがとうございます! 今のコメントを読んで、私が伝えたかったことを伝えるのに何が足りなかったのか分かった気がします。実は第三者感をもっと出すべきだったのだと思いました。「君」への言葉でもあるのと同時に、自分への言い聞かせ的な感じにしたかったですね、、 ありがとうございます!勉強になりました!
0急がば回れ、とね。
1自分は留年を経験しているのでとても共感します。飽きるほど自分を正当化してきました。だからもう留年したかどうかも分からないくらい麻痺っています。 「遅れ」というのもひどい言葉ですよね。皆が皆、世界に生きとし生ける者たちをファストフード店だと思い込んでる。そうは考えない、老いや孤独を恐れない人らと、強く人生を歩んでいきたいですね。
1熊倉ミハイさん、コメントありがとうございます。 留年も含めてきっとみんなは何かしら辛い経験してると思います。「遅れた」、「失敗した」、とかですね。だけれどそれがあったからこそできたこと、考えられたこともきっとあるのだと思います。その当時は失敗だったのかもしれませんが、それがちゃんと今の自分の一部になった今は失敗なんかではなく力なのだと思います。そのおかげでできたこと、これからできることがたくさんあるという意味で正真正銘の力です。 この詩の「あなた」はまだ失敗だと思い込んでいるのかもしれませんけれど、「私」にはそれが力に見えてしかたなく、いつかそう思ってくれるといいなって思っているんですね。
1エリュアールみたいや… 素敵ですね 恋は盲目 恋はポエム
0詩にはなってないね。本質的に散文だな。青臭くていいと思うけどね。
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