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ヒトの再獲得
我々は今こそ、 獣の精神へと立ち返るべきなのである。 人々のおこがましさは遂に自らを神と僭称する域にまでたどり着いてしまった。 かつて我々は生きるために食らいそして眠り、未来をつなげるために子を成してきた。 それらは今を生きるものの手によって失われつつある。 彼らは自己実現という甘言によりヒトであることを忘れ、今現在の享楽に溺れる選択肢を選ぶ「人間」と化した。 人間は自らの繁栄のためにと力を蓄えていった。 その結果、その手に余るほどの力を手にしてしまったのだ。 連綿と受け継がれてきた人類の長く固いロープは今まさに切れようとしている! 人間は今、社会という名の枷から解き放たれ、獣としての「ヒト」を取り戻す必要があるのだ! 虚飾に覆われた人間から本質を見つけ出し、すべての人間が本質に気付くことでのみ、我々は未来へと進めるのだ!
ヒトの再獲得 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 426.0
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-04-08
コメント日時 2024-04-08
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
獣の精神へと立ち返る……「返る」、「再獲得」って、なんでしょうか? 私たちは既に、獣の精神というのを生まれ持っており、それを本能と呼んで生活しているのではないでしょうか? その本能が、弱肉強食の世界を生き抜くべく、知恵をつけるようになり、今の社会というのを作っていった。すべて本能の陸続きかと思います。 そうやって出来上がった今の社会を、その歴史を、すべて打ち壊すほどの野性をまた発揮し、新たな世界を築き上げろ、ということでしょうか? また、神に近づこうとしていることを危惧していますが、その「おこがましさ」の精神は革命、のちの平等をもたらすものだと思います。「ヒト」として生きたとして、もし個体差による不平等が起きても、それが自然の摂理だとして運命を受け入れるべきだということでしょうか。それはそれで、生存本能による疑心で、神の権威が剥がれる未来が見えます。 要は、ここまで力を蓄えられるような進化、そしてその土台の本能を作った神のすべて思惑どおりの世界だと思います。突然変異で、皆が「ヒト」になったら、それが運命ですが、ひとまずこの詩を読んでも私は変異しなかったので、まだその時期じゃないのかもしれません。
1もしかして、フーコーとか読んでたりします?
0はじめまして★ 作品を拝読させて頂きました。 何だか聖書や哲学書に乗ってそうな感じの作風ですね。 果たして我々は獣としてのヒトに立ち返り、生きるために食べて寝て子をなす基本的な生命活動をするという思考を持つべきか、自己実現はヒトにとって不必要なのか、色々考えさせられますね。
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