映画ファンには悪いけどさ
ああ僕も映画好きだったけどね
あまりにもたくさんのことが
まっすぐに僕の目に入ってきて
騒々しく忙しくて処理できない
どれも大して異ならないが
いちおう別々の作品に分かれている
まとまってくれてもかまわない
そうだね確かに映画はすごい
一瞬間に放つ情報量は多いし
時間とともにシーンが移るし
でもこれは現実の世界も一緒だね
似ているじゃあないか
ただ映画館で俯く人は稀だけど
街では俯いて歩く人を見かける
そこのあなた
ずっと顔を上げてスクリーンを見ている
光と音声に魂を預けて
一瞬一瞬変わる幻影と
複雑なドラマを浴びるかのようだ
楽しければそれで良いけど
まだ足りないのかい?
夢幻の靄は鬱陶しくないかい?
めいめい好みの映画は違うけど
幻影が次々流れる時間の中に閉じ込められ
見る人が奴隷となるのは変わらない
目を閉じるか俯くかして
いい加減自分の時間を取り戻せよ
そしたらハッとなって
僕みたいに映画館から飛び出して
街の風景や香りの方が断然おもしろいと
そしてここでは時間の支配者は自分だし
自由を感じちゃうね
なんかもう映画いっぱい見たよ
だからもう映画館なんか行きたくないのさ
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 519.4
お気に入り数: 1
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ポイント数 : 0
作成日時 2024-04-06
コメント日時 2024-04-09
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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2024/12/26 22時11分08秒現在
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演劇も映画も音楽もある意味現実逃避。 日常からちょっと抜け出して非日常で遊ぶ、みたいな。 日常が楽しければそれでいいけど、それだけだと窮屈。 だから想像の世界で遊ぶ。それを否定することはやっぱり、その人の目はそうしたすべてを含む創造のほうには向いていないのだろう。 詩だってそう。 他者の想像の中で遊んでまた日常に戻る、その繰り返し。 五感の情報からいろんなこと読み取って自分なりに創ってゆく自由。 それこそが自由で、
0ボクからは、特に何も言うことはないです。 でも、フェリーニは少しだけ何か言いたいみたいです、、 https://youtu.be/oYbcSh18aMI?si=t8kugJLxKUB9qn6b
0書を捨て街へ出よう、と語ったのは寺山修司ですが、創作物や物語も音楽も過分であればウザくなってしまいますね。詩人がどう頑張っても風物詩にはかなわないのといっしょで比較するものではないのかもしれません。リア充なんて言葉も。御気持ちよく分かりますよ。
0"事実は小説よりも奇なり" 一読してみて、こんな言葉が思い浮かびました。 今私達が生きている現実世界には映画や本の作られたストーリーよりも、奇妙な物、刺激的な物が溢れている。そんな事を教えてくれる詩だと感じました。
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