別枠表示
インソムニア
なんなのその… …スマホではないよね? と早川アキ いや、まあ早川さんも知ってるとは思うんですが俺、エヴァ好きですからこれシンジが聴いてたのと同じ奴と言うか 改造品と言うか、シルエイティみたいなやつでメチャ貴重品なんですよ え、オタク怖 て言うか46時中聴いてるけど何を聴いてるの? はぁ実はコレ、メルカリで買った奴でジャンク品だったんでちょっと中のテープが取り出せなくて、内容はちょっとアレなのばかりと言うか え、エッチな奴とか? いや、なんかコレまた言ったら変に思われるかもしれないんだけど、例えばアメリカの独立宣言とか日本国憲法や世界的な協定、条約なんかが延々と録音されているんですよね え、其れを南雲くんはニヤニヤして聴いて 時々オカズにしちゃってるって事なの? いや、それはもうアレな人でしょ流石に。 仏語とか英語とか中国語とかでランダムに録音されているので勉強がてらに聴いてますね どっちにしてもヤバい人って認識だなぁ ほんと頭が良くてセーフって感じよね 南雲くんは まぁそうかもしれませんが。 ちょっと色々とやりたい事があるんで用があるなら言ってもらえると助かるんですが まぁさ、南雲くんが素直に返事してもらえると私としてもこう、展望が開けると言うか いちいち君の家にまで押しかけなくて済むんだけどな はぁ、アレですか?対談というか 芸能人とかミュージシャンとかですかね そうそう、南雲くんの詩集を取り上げてくれるメディアも結構あって 音楽業界とかも関心を持ってくれて その事でブランディングも含めて あれこれと考えてるんだけど どうかな、今度やってみない詩人Xとして? 早川さんにはほんとお世話になってるし 声がミサトさんだし感謝してるんですけど 意味がありますかね? 僕の詩作と彼らの才能というかそんなものを 並べて語るんでしょうけど 僕もあんまり下手に出るの得意じゃないし ハッキリ言ってしまう場面もあるかもしれませんね。作家さんが用意してくれた台本も見ましたが声色すごいですね優里さんとか、常田さんの作品は繊細なモノが多いですねとかとても言えません、頭おかしくなってその場でこめかみに指突っ込んでベロベロ〜とかやっちゃうかもしれません いや、別にいいのよ、いや、そりゃ上手いこと番組を成立されてくれれば色んなところにありがたいけど、少しギクシャクしてもね。 編集だってあるし、なんていうか少しリアルな感じが出せたりね、テレビ的に台本無しでガチの感情の対立みたいなのがあっても 面白いし、それにね南雲君、私にだってちゃんと敬えているでしょ、私だってそりゃつまらない女と思われているとは思ってるわよ だけど人間関係って大体そんなものでしょ 特に芸能界なんてその最たるものだし いえ、僕は早川さんの事は結構尊敬してますよマジで、頭の回転も早いし 有能だとは思ってますよ パンツスーツもメチャ似合ってますし そうなのよ、チェンソーマンのお陰でメチャやらされるのよねコンって奴 だけどさ企業のCEOとかクリエイターさんとかにメチャクチャ受けが良いのよコレ それで最近はちょっと髪型とか服装も寄せてるんだよね お尻もジムで綺麗な形になる様に鍛えてるし 最近は掴みは大体このネタなんだよね そして私、声も葛城 ミサトでしょ? ちょっと強めな口調で色々言ってあげると これまた鉄板なのよね ほんと私の思う様にならないの南雲君が結構上位なんだよね、困っちゃう はぁ、ほんとそれはすまないとは思いますけど、ほんと意味があるのかなって いや、ちょっと最近色々と小説の事とか作曲の事とか考えていて不安定というか 何か掴めそうな感じで もう少し待ってもらえるとありがたいんですが そうなの、まあ仕方ないよね、クリエイティブな人間って皆んなだいたいそんな感じだからね、わかった企画はとりあえずストップかけとく 君の価値と言うか、勿論わたし自身の利益もあるけど君の事も大事に育てたいとは思ってるのよ、あんまり気にしないで 急にね、エヴァに乗りなさいとか言わないから いや、エヴァは乗りたい、乗らせて下さいなんですけど オタクやっぱりきもいかも、ではね南雲君 色々と頑張って。
インソムニア ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 575.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 19
作成日時 2024-04-06
コメント日時 2024-04-12
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 4 | 4 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 4 | 4 |
総合ポイント | 19 | 19 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 4 | 4 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 4 | 4 |
総合 | 19 | 19 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
二人のコントめいた会話の中にそれぞれの背景や関係性が見えるのが面白いですね。なんというか、ちゃんとそこでしゃべってるキャラのこれまで、後ろ側、みたいなのがあると言いますか。と、これだと詩というか漫画とか小説への感想めいちゃうんですけれども。(脱線になりますけれど、詩においての「キャラクター」の立ち位置って難しいですよね。詩を物語との間で揺らすというか、生きているんだけど同時に背景でもあるような) 詩として、みたいな話に軌道修正すると、どこか二人の会話は夢と現実の間で制御不能な空想めいていて、想像させる厚みと背景はあるけれど前後は完全に切り取られた二人の会話というところで曖昧さや不安定さがあるように感じます。そこにキャラが見えるからこそ、そのキャラが同時に夢幻でしかないような不安定さが際立っていて、台本めいた形式がそれでいて確かに詩としての完成度に寄与していると感じました。タイトルのインソムニア、という言葉も含めると、余計に不安になりますね。ここでいう不安さというのはもちろん感動とかと同列のいい意味でです。
0お読み下りありがとうございます インソムニアと言う作品は一応或る世界観というか枠組みの中で施工されている なんというかストラクチャーみたいなもので 今回の作品はその工程の一部みたいなものです。作者も作者というよりは施工管理技士 みたいな感じで、構造物の全体の進捗を管理するみたいなかんじですね ですので今回頂いた評文は非常に精査されているなと感じました この作品のみで見るとその内容を的確に示しているというか 正直な処、俺の中で橙色さんの評価は定まっては無いのですが、今回の評文を読むとかなり有能な人物だと思いましたね またいつかインソムニアを書くことがあると思いますのでよろしくお願い致します
0