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ある男の物語
街行く人よ どうか私の物語を 聞いて欲しい ある日一人の男が 寂れた田舎の村に やってきた 黒いシルクハットを被り 真っ黒な礼服に 身を包んでいた 顔は真っ青で ゲッソリと窶れ果て 黄色く濁った眼だけは 不気味なほどギラギラと 輝きを放っていた 村の人は知らなかった これから起こる出来事を それからというもの 村のなかでは 奇異なことが 起こり始めた 村の男も女も 若者も老人も 子どもたちも ひとりまた一人と 消えていった 村の隅々はまるで 死んだように 静まり返り あちこちで 誰かの啜り泣く声だけが聞こえた そして男は 赤い唇をにんまり と三日月に歪ませ 笑いながら 黒いステッキを 一振りして去って行った そこの街行く人よ どうか私の物語を 聞いて欲しい あれは何だったのか 誰にも分からない 誰もいない 風だけが吹き抜ける 私の村の物語を どうか聞いて欲しい
ある男の物語 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 551.2
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 16
作成日時 2024-04-03
コメント日時 2024-04-04
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 6 | 6 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 16 | 16 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 6 | 6 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 16 | 16 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんばんは★ 朗読聴かせて頂きました(・∀・) 低めの声と少し無機質な感じの読み方に怪談みたいな不気味を感じました(๑•﹏•) 内容も興味深いもので、いろいろ考察ができそうです! ・村にやって来た男の服装がシルクハットに礼服でステッキを持っている ・男が村に現れてから村人が次々に消えていった ↑上記の描写から、男の正体はブードゥー教に出てくる死神ゲーデなんじゃないかと考えました。 また、男の正体について死神以外にも、疫病や飢餓等を擬人化したものとも捉えました。 少し怖いけど、面白い作品だと感じました(. ❛ ᴗ ❛.)★ ありがとうございます!
1田代ひなの様、こちらこそ、朗読まで聞いてくださり、誠にありがとうございます。 実は歌のバージョンもあるのですが、それは散々たるものだったので、朗読バージョンのほうにしました。 怪談とは少し違うかもしれませんが、ある意味ちょっと怖いお話です。 受け取り手によって色々自由に想像できる面白いものにしたくて。 だからこそあえて田代さんのご想像にお任せしますね。 また詩が出来上がりましたら、なにとぞよろしくお願いいたします。
1歌バージョンもあったんですね! 気になるぅ〜(゚ο゚人))! こちらこそよろしくお願い致します★ 秋乃様の新作楽しみにしています(✯ᴗ✯)
1そうなんです。 歌バージョンは朗読バージョンと同じYouTubeに置いてあるのでもしよろしければお聴きください。 あまりにも下手くそなので、もしなんらかしらの損害(?)を負われても、そこのところはなにとぞご容赦くださいね。
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