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あの人
お父さんと呼べないあの人 お父さんと呼びたかったあの人 幼い私や母や弟を悩ませた 心が豹変して 子供のように振る舞うあの人 それでも私の父だった あの人をお父さんと呼び懐かしがると 母はまるで燃え上がる炎のように私を叱った 母にも嫌われ 弟にも嫌われ 私にも嫌われたあの人 あの人の青白い顔が でっぷりと太った腹がやけに懐かしい 思い出は破られて 紙屑となって散った 血迷った眼も 半笑いに空いた口も 名も知らぬ者と共に 黒い土の中へ それでも私には… あの人からの血を恐れ続け 心ならず慕うあの人
あの人 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 406.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-23
コメント日時 2024-03-24
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 作品を拝読させて頂きました。 何だか、切なくて物悲しげな雰囲気が感じられました。 ろくでもない人だったけど、自分の父親だったことに変わりない、嫌な人だったけど、少なくとも優しい思い出はあった、そんな気持ちが伝わってきました。 一部私事にはなりますが、私も家族構成が父、母、弟で、父親が借金と依存症でおかしくなってしまった末に母と離婚した経緯があるので、まるで、自分自身の過去を見ているかのように感じられ、心に強く響きました。 もう会えない家族について、考えさせられる詩だと思います。 ありがとうございました★
1ろくでもない人だったけど、自分の父親だったことに変わりない、嫌な人だったけど、少なくとも優しい思い出はあった、確かにそうでしたね。 とんでもなく破茶滅茶な父でしたが、私の父位である事実は否めませんでした。 お互い苦労した分、こうして分かり合えて、今では父に感謝です。
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