嗚咽 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

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あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

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だれのせいですか

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sorano

衝撃を受けました

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二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

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嗚咽    

強烈な陽射しを浴びて蒸発する 結晶の汗が噴き上がる 小さな骨の欠片たち 象は瞼を横切る蟻にも気づけない 水枯れた大地を掘り返すだけ、虚しい こんな風にして 僕らは涙を捨てる。 (ごめんね) 哀しいからじゃない その手を振り払らい 薄い氷河を辿ればそこは湖の澱 苦味だけが舌を舐める記憶 誰に向かって謝ればいいのか、と 、使わない神経回路が膠着してしまった。


嗚咽 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 9
P V 数 : 894.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-01-25
コメント日時 2018-02-01
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:894.1
2024/11/21 19時44分07秒現在
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    作品に書かれた推薦文

嗚咽 コメントセクション

コメント数(9)
あめり
(2018-01-26)

水、涙=感情の発露? それが枯れるのは麻痺していくこと。神経回路も駄目になっていく。 でも自意識は奥底でひりついた何かを氷一枚隔てて感じている、とりあえずわたしはそんな風に読みました。

0
アラメルモ
(2018-01-26)

あめりさん、コメントありがとうございます。 敢えて、でもないのですが、極力表現を省いてしまいました。しまいましたとは、たぶんこれだけでは上手く伝わらないだろうな、という気がするからです。どのように読まれてもけっこうなのです。正解なんてない。あなたの読みはもちろん正しい。 涙、そう涙ですね。人にもよるのでしょうが、人間も年齢を重ねると涙脆くなってしまいますね。ほんのちょっとしたことでも目頭が熱くなる。ついついもらい泣きをしてしまいます。でも泣くのとは違いますね。大人が人前で泣くときはその悲しみも限られてきます。それもよくよく考えてみれば相手に対しての想いだけではない。どうしても自分のことを重ねてしまう。なりふりかまわない嗚咽とは、そんな自分に対しての責めも向けられているからでしょうね。

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アラメルモ
(2018-01-26)

深夜なのであたまも飛んでたようですね。相手に対しての悔いや自責の念だけじゃない。その無常感に嗚咽して泣く。これは自身に対してどうしても自己憐憫を感じられずにはいられない。とそのように思うのであります。

1
三浦果実
(2018-01-26)

投稿ありがとうございます。そうですね、嗚咽って泣くのとは違うのですよね。例えば、悲しい出来事があったとして、その出来事を笑いながら普通に他人に打ち明けていたら、急に、ふっと込み上げてきてしまう。自分的には、あれは真人間になる瞬間です。私、普段からいつも適当に嘯き生きているもので。で、適当さの向こうには他人がいるんですが、真人間に戻すのも、悲しい出来事も他人と縁して、あるものなんですよね。 本作、その真人間さに戻ってしまうといいますか、自分が隠している本質が思わず出てしまう心象風景を感じました。 普段装っている表面上の自らが蒸発する。本質が汗として現れる。それは他人からすれば涙というものかもしれないが、そうではなくて、、、 と膠着する感じ。平易に書かれているようで難しい作品に思えましたが、アラメルモさんが時々出されるご自身の本質的な作品は好きです。なかなか書くことが難しいのでしょうが、是非これからもよろしくお願いしてしまいます。

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アラメルモ
(2018-01-26)

三浦dd果実さん、いつもコメントありがとうございます。 涙は脆く零れおちるものですが、泣くのにはそれ相当の理由があります。悲しみにもその度合いがあるように、例えば親しい間柄や近親者の葬儀のときのむせび泣き。これはもちろん相手を深く想い返すときにこみ上げてくるものがある。しかしそれだけではない。泣くという自分の行為に対しても、また泣いている自分をどこかで意識してしまうものです。それが嗚咽を誘う。自我を意識してしまう。結局、人間はどこまでいっても自意識からは逃れられないんだな。と感じてしてしまいます。

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miyastorage
(2018-01-26)

嗚咽って「泣く」より重い言葉ですね。 >こんな風にして >僕らは涙を捨てる。 >(ごめんね) >哀しいからじゃない >その手を振り払らい この部分が浮いているように見えます。ラインでも使いそうな話し言葉で、他の行はやや書き言葉よりな感が。人に伝えるより、作品に強度を与えるために表現に凝ってみた、と言いますか。だから引用部分が唐突に映ってしまった。独白でもいいと思うんです、詩作品って。その上で、読者に強いイマジネーションや不安や安寧や、様々な感情を喚起させられるなら、優れて詩作品と呼べるんじゃないかなと思います。しかし、この作品については、僕はなんら感情を喚起させられることがありませんでした。

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アラメルモ
(2018-01-26)

miyastorageさん、お読み頂きありがとうございます。 そうですね。独白部と喩化された文をはっきりと区別させてしまった。喚起がわき起こらないというのもわかります。敢えて中途半端な詩にしてしまったようですね。自分だけがわかっていて作品として価値があるのか、ということでしょうね。無価値だという意匠を考えてしまいます。そして詩に挑んでみたい。よろしければ、もう少しだけ付き合ってください。

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fiorina
(2018-01-31)

アラメルモさんの過去の詩によって、少しご事情を知っていたためでしょうか。 骨となった人への喪失が、 時とともに、 悔恨と言うには苦すぎる自分自身の過ぎし日の像を立ち上がらせ、 心の氷河を凝視している様が見えました。 暗い趣きの詩でも、アラメルモさんの場合、 知というか、認識のひかりが届いているために、 純粋に読む歓びがあります。 ただ最終行の「膠着」という言葉は、 詩全体を硬化させたようで、成功していないと思いました。 肉親(や親しい人)の死に対して、 こうして訪れるものを、私は死後の絆と感じています。 その意味では、決しておそすぎることはなく、 むしろ、その関係は永遠に固定されたのでは? かつて知ろうともしなかった自分自身について知る 最初の機会でもあると思います。

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アラメルモ
(2018-02-01)

fiorinaさん、お読み頂きありがとうございます。 まったくですね。膠着という言葉。わたしも書き終えた後から悔いが残りました。閃きも考えも中途半端でした。共鳴して頂いたのでしょう。その点はまったく同意いたします。

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