しかし見開いた目で〝その続き〟を
ごく自然にふと思い付いて適量笑うから
白けた――火・煙・灰の感覚を与える方法は
憶病で蒼い鉄の板の上で。また手のなる方へ
この程度と位置に喘いだ
現実に幻覚を身体を
激しい日差しを抱き
続く悲鳴を掲げて
まぶたの車窓から向こう側へ
見下ろしたまつ毛や
運命の今頃はさりげなく
海沿いの光景など
腐敗した光と闇が沈む
青い目眩は 夏降る
「唐突に終わるものと決まっている」血の滲む唇で
仲間はずれな、空気と負け犬と肺腑を満たす空に
苦痛に湿った湖面に彩られた冷笑の妄言と遠く集う
歩道橋(や街が変わる)高架下(へ単調な連続音)
機嫌ひとつのキラメキ多くうなじの鱗屑に狂っている
柔らかな鎖は変わらない。いまや恥ずかしい雪物語
ト書きで始まり 心に映るようすなのだ
やけにひろくしろい部屋で、嘘があればいい
幸せな今が欲しいから花弁を心臓の表情で握り返した
葬りたかった手指の症状がまた願っています
喉元に出かかった荒れた土地とぬかるみ
堤防坂道から反れてゴミ捨て場を寄せる
遠吠えという尖らせる反応にぶつかり
砂丘風景の見晴らし、彼方の瞳のおくに
両腕で、きれいな爪の音の発赤と刺した
『成れの果ての』と、いう。こんなところで
騒がしいのは時計〈動き・反応あり〉弦音と輝温の記憶
明日は原因と結果、キャンバスだけが正しい取扱いに
視覚不良などの瘡蓋は完結済の夜のトバリをも垂らす
街灯代わりは錆色の痙攣、去年の神様を揺すっている
やわらかな狼の 腹のソコともいわれる
打擲された世界で生きる水疱の
細かな海月より蹴り飛ばされた溶血作用は
色彩の密度と距離は与えられた中で、愛シテル自分や
隆起したこの幸せとは空中に寝ている、ものだろうか
〈変化・現象〉その、のどかな差異に
知らない人がたくさんいる場所で挟まっている動作には
『悲しみと』書かれた紙幣がこうして吐き気をもよおすだけ
未だ身もだえる仕草に 桜色の由来と切り口をあてがいながら
オノマトペのクセに宿る軽はずみに炙ると あまりにも赤い
作品データ
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P V 数 : 701.3
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作成日時 2024-03-01
コメント日時 2024-03-01
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
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2024/11/21 20時50分51秒現在
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