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警笛
疑わしい発見でした。 蒸発するものは わたし 「聞きなれた声なんて気持ちのわるいものでわたしをつくらないでください」 返事もなく からまった 指を 汚すこともない 魔法の症状を 気づかずに 靴のままでいいのを いつも忘れている。
警笛 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 855.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-01-14
コメント日時 2018-02-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
投稿ありがとうございます。魔法がある詩は私、大好きです。魔法詩チェッカーなんですが、「魔法の症状」という表現、初めてみた気がします。なんかシールドみたいで魔法らしい表現ですね。そこから辿って作品をみつめてみたら、蒸発する私というのは魔法なのかなあって想像したら、靴のまま宙に浮く自分が見えてきて、ファンタジーな気持ちでよかったです。ストレンジな作品。良いですね。
0まず印象を述べます。書きなれた人が5分で思いついたフレーズを並べたものに見えました。 次に個人的な感想を述べます。書き手の意図がどうあれ、この掲示板に投稿された作品全体では「かなり好み」の部類に位置します。最終連はいかにも「唐突さが演出されたまとめ」で好ましくありませんが、「返事もなく/からまった/指を/汚すこともない/魔法の症状を/気づかずに」の連は平凡な語彙が(少なくとも私の目には)非凡に並べられており、好ましいと感じました。特に「魔法の症状」というフレーズは、「魔法」と「症状」という平凡な語彙から非凡な表現を生んでおり、良いと感じました。 最後に総合的な評価を述べます。本作は好みではありますが、ある程度「かける」人ならばこの程度のものは量産できるでしょう。好みだしそこそこ楽しめましたが、「すごい」とは思いませんでした。以上から、それほど高く評価することはできません。
0靴のままでいい、というのは、ホテルなどの室内のイメージでしょうか。 声、が「つくる」わたし、とは、他者が作り上げる語り手の幻像。 「魔法の症状」とは、なんだろう・・・幸せな幻像に惑うことができる、そんな一瞬でしょうか。 もう少し情報があってもよいかな、と思いました。
0三浦⌘∂admin∂⌘果実さんコメントありがとうございます 「魔法の症状」は自分でも好きです。 完備さんコメントありがとうございます 「平凡な語彙から非凡な表現」 ものすごく参考になります。ありがたいです。そういうのを作りたいと思いました。 まりもさんコメントありがとうございます 「靴のままでいいのをいつも忘れている。」は投票所(幼稚園)に行った時いつも思うことです。 詩の内容とはあんまり関係ないんですがそのときメモしたフレーズです。 花緒@B-REVIEWさんコメントありがとうございます 「シンデレラは、魔法の馬車だとか、洋服だとかは、時間がくればなくなるのだけれど、自分は蒸発しない、のでしたね。」 そういえばそうですね。なるほどと思いました。 自分は普通に会話するような文章が苦手みたいで変な感じになってるかもしれません。 ありがとうございました。
0語るべきことなどほとんどないのに饒舌に何行も連ねる詩がある一方で、この詩はひょっとしたら語るべきことさえもちょっと省略してしまったかもしれないほど削り込んでいるかのようです。その訥々とした調子と最終2行のたたずまいから、話者がたとえ実際は日本語圏にいたとしてもほとんど外国に暮らしているかのようだなと思いました。
0警笛というタイトルなんですが、まずこの始まりだけで考える事があります。まず笛なので、笛を吹く人間と吹かれる人間がいます。それは「発見」の関係とよく似ています。見つける方と見つけられる方です。その発見が「疑わしい」という所で「警笛」になります。疑わしい何かしたの発見は、時に血祭になりますよね。STAP細胞なんかそうじゃないでしょうか、その結果小保方さんのプライベートは引き裂かれた訳ですから。無論、この場合発見の内容はどうでも良いわけで、重要なのは、警笛を受けるとわたしは蒸発するということです >「聞きなれた声なんて気持ちのわるいものでわたしをつくらないでください」 聞き慣れた声というのは、例えば良くある噂によって人間性を断定させられた人間の姿とも言えます。それは「あの人はああいう風に捉えられるかかこういう人に違いない」というような物です。言葉は人を作りますが、それがそのままの人間をそっくり作り上げる訳ではなく、ずれる物だと思います。気持ちのわるいもので、わたしをつくらないでほしいという懇願は、多分多くの場合棄却されます。「」で括られた声はまぎれもなく「わたし」ですが、警笛を受けた声の持ち主でもあるので、そこに聞き慣れた声を世間と解釈してしまうと、それらに対して何か応答したとしてもその願いは届けられる事はないと思います。 >返事もなく >からまった >指を >汚すこともない 「魔法の症状」とは何かという所で、返事はないのは、多分「」で括られたわたしの願いに対して無く、絡まった指のイメージは。。。難しいですね。汚れないという所で手が汚れない所に掛けた方がいいかもしれない。そこから「症状」に繋がるわけですが、「症状」は「生体が病気にかかったときに認められる変化を総括していう場合に用いる用語。」ですから、病気に掛かっている訳ですね。なんの病気かというと「魔法」です。つまり、何かしらの魔法に掛かった結果、 >返事もなく >からまった >指を >汚すこともない なくなってしまったという事。つまりそのように変化してしまったという事。それは、以前であれば返事もしていたし、絡まった指はちゃんと汚れていたのにみたいな感じでしょうか。ここで思うのは、多分自分の手を汚さないみたいな感じかなぁというのと、返事をしないので多分、ここでは「わたし」の事情なんて一切考えずに、血祭りに上げる感じでしょうかね。わたしの事情は一切無視みたいに。勿論、血祭りに上げる方は自分の手は汚さずに血祭りに上げる訳ですから。蒸発してしまうわたしの事情なんてどうでもいいんでしょうね。 魔法というのは、以上の前提を踏まえて読むなら、コミにケーションを軸にしたテクノロジー一般を指すのかなぁと想定します。まぁ、一番分かりやすいのはTwitterかもしれませんが。 >靴のままでいいのを >いつも忘れている。 靴のままでいいという所で、魔法なんかいらないし、地面見て生きようみたいなもんかなと思いました。魔法なんかなくても外に行けるし人と話せるし。硝子の靴のメタファーが分かりやすいかもしれませんが、そんなもんなくてもいいし、普通に外に出て働いて生きろやみたいな感じが最後はしました。もしくは普通の靴を履いて外に出て人と会って返事してこいみたいな感じかもしれません。靴そのものの役割から見ていくと、文化的な側面から見ても面白いかもしれません。例えば部屋の中で靴は履きませんが、外に出る時は履くしな、みたいな。
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