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誰かのほつとけーき
仰ぎみれば すっぽりと 闇のなか 煌々と ただ 夢をみる ほつとけーきを焼いている ───ホットケーキ ですか? ───はい、ほつとけーっ! 夢が 威勢よく応える 待たないんだな 命 待ってはくれないんだ ぼちぼち ぐだぐだ なんだかんだ 愚痴る わたし なんぞより 残酷なんだな 卵 たましい なんでもよいが このからだに ただひとつ ぽとり、 まぜこんで、 よく練り 熱い鉄のなか、 まんまると、 開きながら、 じんわり焼き上がる。 じゆわと焦げ目がつく。 あまいにおい。 やがて 放ちつつ、 話してみたかった 食べたかった 今宵 誰かと むしゃむしゃと ただ
誰かのほつとけーき ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 852.0
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-12-26
コメント日時 2024-01-12
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ホットケーキとほっとけ―と言うダジャレが夢とは言え威勢のよさが、詩のほかの部分からも伝わって来ました。リズム感の良さもあるのかもしれませんが、リリカルな感じがしました。待ってはくれない命。命のくだりの連が印象的で、「残酷なんだな」と言う感慨がこの詩の主題であるかのようにも感じられました。
1エイクピアさん ありがとうございます。 御指摘にあるダジャレの箇所はやはりわかりましたか!? 白けさせてしまうかもわかりませんですが、ことばの面白さに気付かされ採用してみた次第です。 昨今の世界情勢から影響を受けたか、命をめぐりつらつらと、思うところがありましたね。自分自身のからだ、心の現状や行方について考えてしまいます。 残酷 といえば、終わってしまうかもわかりませんね。私ははっきり生のことばを乗せたかったと、そんなところでしょうか。
0あけましておめでとうございます。 諧謔さがあるけれども、この作品、よろける事にその本心はなく、寧ろ、「夢」 意識と無意識のさなかに運動する主体、というものを描くことにそれがあるように読める。 求めることはそんな幸福感だろうか。 レイアウト。口に出たままをそのまま筆致したような趣向が効いており その腕が良すぎる為に、かえって人のひいていないような印象を現時点で受けたが このように手際よく、また灰汁ひとつない詩文を書くこと難しく わたしは作者を羨ましい限りである。
1不思議です。 言葉を愛している人だと思う。 並べ方整列の仕方、面白くてユニーク。
1田中恭平 new さん >意識と無意識のさなかに運動する主体、 まさにそんなところですかね。 夢 とありますが、星にではありませんが、ホットケーキに願い?をのような。 誰かに語りかけたいような、そんなところからのものでしたから、あまり構造うんぬんは考えずでしたね。 ありがとうございました。
1万太郎さん 言葉を愛している とのこと。 そうなのかもしれませんね。 詩(作品に、少しでもよい働きがなされたならと。なかなか自分自身では気づかないもののようですが。 視覚的な要素はあざとさの面ではまた人によりとなりますか。 ありがとうございました。
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