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インソムニア
その人が何を欲しがっているか それは溶かすというか ワタシは人たらしと噂されてはいるがそうではない解きたいのだ その人が何を望んでいるのか 其れはその人を好きという訳ではない 唯、その人を解きたいというか くだらない それは趣味では無い 謂わば防衛本能かもしれない その人を解いてあげる事がその人にとって心地良いというか、優しさと感じてくれる事に気がついてからは時にはその事に対して積極的に なっていった その人を解くという事は特殊な作業で 相手の中にカチリと嵌る自分というものを認識させないといけない 鍵と鍵穴の関係みたいに 私がいない時に皆んなが私の話をすれば 私は政治に詳しい人だったり アニメに詳しい人だったり 少し悪い、倫理的に砕けた人でもある それぞれの人にそれぞれの自分を用意するので 私に対しての印象はやがて噛み合わなくなる ワタシは何者なのだ? 窓にウツル人影で幸せを顕す人形劇師か? そこに本当があるのか? いや、本当があろうがあるまいが関係無い 人の心を打つのは其処が重要ではない Insert Coinの文字が表示される 暫くして瞼を開くと海辺に戻っている 彼女はまた海の方に向かったようだ テーブルにある冷えたグラスにワインと炭酸水を入れる 色彩が蘇ってくる 頭の中が整っていく ワインに更にフルーツを少し加えてサングリアみたいな感じで飲み干す 波の音と彼女の美しいスタイルを眺める 目の奥で悪意が蠢いている 特別なサングラスをかける 携帯からアメージンググレイスの音楽が流れる 今、大丈夫ですか? いや、僕は大丈夫だけど外諸々は大丈夫何ですか?盗聴というか 大丈夫・・・ですね、盗聴できないようにしています 一応用心の為に何度か変えますか? いや、少し頭が重いので さっきまで万博にいたので あぁ、どうでしたカレは? すれ違いざまに銃弾を胸に撃ち込まれました 話し合う余地もありません アイスのカップを支えていたけど 記憶はそこまでです ノドルに接続していたのですか? いや、もう仕組みは理解しているので 自己暗示みたいなもので対応しています 今日は彼女と泳ぎにきているので遊びがてらのダイブなんで どういった手順でバグからの攻撃を躱すのかは 理解不能の領域なのでもう尋ねませんが・・・ 今回の連絡はつまり合同での万博への侵入の件についてです、宜しいですか? 随分と揉めているので私は辞退させてもらっても構わないのですが・・・ いや、私と貴方はどう考えても確定でしょう 残りの6名で揉めに揉めているんで 大きな波が打ち寄せてきて 砂浜の城が幾つも崩されていった 彼女も髪を抑えながらこっちに戻ってくる あ、ナカモトさん彼女が戻ってくる感じなので 後でかけ直しても良いですか? 少し彼女に話しがあるもので 勿論、後、二時間はこの回線で繋がる様にしておきます ノドルにデータを追加していても良いでしょうか? あ、勿論構いません 思い出しましたがコインを動かす話を聞きましたが 状況次第ですね、なるべく影響を与えない様な素振りはませますが蝶の羽が開く原因を分からせないといけませんので では後ほど 電話は切れて、少しして彼女が戻って来た 誰から? いや、ナカモト氏からだった なんと言うか手のひらにある宇宙が思い通りにならないとお怒りだ 脳の中にチップ埋め込んでる人でしょ どんな風か見てみたい気もするけど 葛籠に入っている興梠の音色かな えっ何?何か言った? 君の来月の誕生日の事だよ 今日はそれを話し合う筈だったろう? あぁ、でも話し合う事なんて、もう招待状も送って会場も決まっているから後は、それぞれの予定に合わせて・・・細かい処だけだと思うけど いや、少しサプライズ要素が足りないと思ってね、今日は其れを少し話し合おうと思って え、それを私と話し合うの? いや、実はもう限界なんだ それぞれ別の道を模索したいと考えている えっ、私が25歳になるから? 噂は本当だったのね、実はもう覚悟はしてたけど いや、年齢は関係無いけどまぁ 早い話がやはり限界というか 僕は崩壊してそして再生しているんだ 昨日の僕はもう今日の僕では無い そうだね、コレからのことは考えてある、今までありがとう、貴重な体験だったよ 相手の子の事は知ってるわ 期間だけは被らない様に報道してね 彼女、私の大切な後輩だから そんな事で噂になったり揉めたく無いわ 勿論、充分に根回しはする、 君の事も彼女の事も嫌いでは無い どちらかと言えば愛していると思うよ 今日楽しかったよ では次はパーティで逢おう 彼女との話を終えて彼は携帯を操作して ナカモト氏に連絡する もっと時間かかると思ったいたけど とナカモト氏 其れを裏切るのが面白い さっきの話の続きが聞きたくなって 残りの6名の話に興味があるんだ 悪意の話を聞いてくれる? やっと揃った リンゴ・スターがイエローカード専用の悪意だったので逆に中々遭遇出来なくて・・・ やっとビートルズが集結したよ 彼の左目が虹色に輝いている
インソムニア ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 619.9
お気に入り数: 2
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-10-11
コメント日時 2023-11-01
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
最後のリンゴスターは予想できませんでした。その意外性が、私が無知だけなのかもしれませんが、この詩を読んで来て甲斐あるものにさせているのかもと思いました。IT時代の現在、それらがSF的要素と組み合わさるとどうなるか、そんな印象をこの詩から受けました。
1お読み頂きありがとうございます 月に2回ほど投稿出来たらと考えております、今月もどうぞよろしく
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