子供星 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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子供星    

星が幾つも並んでこっちを見てる 優しさと悲しさのふたご どうにもならないときも自然はあり続け 親熊がそっと子熊を労わるように 私になぐさめをかけてくれた 解きかけのパズルを放り出して 私は地獄で暮らしていた 悲痛な声は空の間にこだまし 全ての暗闇が輝きだした 宇宙の中で行く先はわからない 時の過ぎゆくままに訪れる神々 慈悲深い御心が過去をかなえる 私はもうここに居ない どこにも居なくて呼吸だけがある 親は檜 見た目がつらたん 覚えたことを教えるよ 三つ目の星が想像の中に現れる ルート21を 走る 私子供星 宇宙から吊り下げられたモビールのように輝く 擬態してることが悲しい 私子供星 感情を抑えた孤独な夜


子供星 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 13
P V 数 : 810.4
お気に入り数: 1
投票数   : 3
ポイント数 : 0

作成日時 2023-10-04
コメント日時 2023-10-07
#現代詩
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
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 エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:810.4
2025/04/12 04時10分22秒現在
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    作品に書かれた推薦文

子供星 コメントセクション

コメント数(13)
m.tasaki
作品へ
(2023-10-05)

こんにちは。 何か言葉にできないような悲しみや辛さを表している詩のように感じました。 「宇宙の中で行く先はわからない」 「私はもうここに居ない  どこにも居なくて呼吸だけがある」 これらの表現から、世界の中に目印や道標となるようなものがなく、混沌としていて方向感覚が掴めない、そしてそんな中にいる自分も本当に存在しているのかどうか分からなくなってくる、そんなイメージが湧きました。 その後の表現は、その感覚を何とかして伝えようとしているようにも思えます。 「擬態してることが悲しい  私子供星  感情を抑えた孤独な夜」 何となくわかるようではっきりとはわからない、そんな感じがします。 この部分を読んで、交流分析の「他者順応な子供(AC:AdaptedChild)」を思い浮かべました。 はっきりとはわからなかったのですが、全体としてとても美しい詩だと感じました。

1
黒髪
m.tasaki さんへ
(2023-10-05)

m.tasakiさんの書いてくださった、「混沌としていて方向感覚が掴めない」ということが、 確かにそうだと、確認し直しました。星は、空に位置を持っていますが、地上の星は 移動して位置を変えてしまいます。迷子です。宇宙空間で孤独です。 「他者順応な子供(AC:AdaptedChild)」ではなかったのですが、生きている間に、 そうした存在になってしまったようです。あるいは、自覚がなかっただけで、どこか本当に ACであったのかもしれません。親になれない自分が、悲しみを持っています。 年を取っても、子供なのです。まだ親を亡くしておらず、またどんな人間にも、神仏が親でしょうが。 美しい詩と言ってくださり、ありがとうございます。

0
砂まみれ
砂まみれ
作品へ
(2023-10-05)

なめらかで穏やかな文体だと思いました。それがなぜなのかわかりません。悲しみが暗闇と星の描写で輝いているいる気がしました。

1
黒髪
砂まみれさんへ
(2023-10-05)

文体については、歌詞からの影響が強いと思います。推敲もかなりしました。 砂まみれさんが挙げて下さった、悲しみについてですが、自分の人生の主調であり、 実際に感じてきたことを書きました。輝かせることができたのはよかったです。 夜書いたため、星や暗闇の出てくる詩になったようです。

0
1.5A
作品へ
(2023-10-06)

「子供星」という、思わずわくわくするような表題に目が惹かれます。 この作品を一読して感じたのは、 >優しさと悲しさのふたご >三つ目の星が想像の中に現れる >どこにも居なくて呼吸だけがある >ルート21を といった宝石のようにきらめいた表現①と >私は地獄で暮らしていた >親は檜 >見た目がつらたん >擬態してることが悲しい といった直線的な表現②の交わらせ方が気になりました。 大人になってしまった悲しみを星という無垢な輝きの中に投影されたという印象があります。 でもきっと、どちらかに振り切って書かれた方がいいなという気がしていて、僕は①をメインに書きたいなと思いますが、黒髪さんのアイデンティティーは②の方にあるのかなという気もします。②の表現を①の表現に近づけた言葉に直されると、この詩のバランスがもっとよくなるのではと思いました。

1
黒髪
1.5Aさんへ
(2023-10-06)

1.5Aさんには、分析的に読解していただけましたね。確かに、①の表現の方が優れていて、 ②は直線的。実は、書いていて、後半で少し雰囲気というか心持が変わってきたと、 思っていたのですが、これはこれでと、完成させました。アイデンティティーが②にある、 というのもその通りで、より告白的になっています。芸術を作るには、①のように、 イメージ豊かで言葉も良い詩句を心掛けなければ、やはり興ざめ的になってしまうのでしょうね。 アイデンティティーについては、悲しみを自己と見てしまっているので、その自己の在り方 というものが、悲しみであるべきという自己認識になっています。これは、人生において 獲得(?)してきた、基本認識なので、簡単には変わりませんが、芸術というものは、 そうした単純な認識に終わってはいけないのであり、認識を言葉に昇華しなければならないと。 その結果、イドがより良くなったり、エゴがうまく働いたり、スーパーエゴの構築が より善くなることがあるのかもしれないと思います。いずれにせよ、僕が常に鍵として 考えているのが、想像力です。

1
1.5A
黒髪さんへ
(2023-10-06)

やはりどちらの表現に優劣があると考えるよりも、どちらの方により比重を置かれるかということだと思います。それによって詩の書き方は変わってくるのではないでしょうか。例えば、地獄=花の咲かないところとしてみたり、見た目がつらたんであれば、見えない顔とされてみたり。微妙な例えで申し訳ありませんが、仰る通り、読み手に考えてもらう、想像させる、悲しみでさえも、そういった心の中で遊ぶことができると僕は考えています。

1
黒髪
1.5Aさんへ
(2023-10-06)

どちらに比重を置くか、ということか。表現の仕方の違い、ですね。 読み手に考えてもらうといった余地を含んだ表現という、余裕を持った書き方を してみたいなと思いました。僕の好みも、そういった、考えてもらえるということに、 あるからです。行うは難しですが、心がけだけでも変えたいです。 言ってもらわなければ、そうした意識を持つことさえできなかったことでしょうし。

1
湖湖
湖湖
作品へ
(2023-10-07)

感情を抑えた孤独な夜、感情を抑えることは明日の自分を守るかもしれないですね。でもそれだけじゃつらい。吐き出し方として詩もありですが、酒とか、友と電話とか、運動するとか、色々、物思いする孤独は人を優しくするからそれほど悪いものじゃないかもしれません。星に喩えられるうちが花で慰めですね。

1
黒髪
湖湖さんへ
(2023-10-07)

湖湖さんのおっしゃるとおり、感情を抑えると明日につながりますね。ワンナイト・スタンド とかとはまた違った感じ。じっと寝る。つらいですが、孤独は人を優しくする、か。 美しいものに例えることで精神を守っているところはあります。

0
田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-10-07)

私の評は基本褒めレスなのでね、その運営同士だからというのがあっても やっぱり素晴らしい作品をコンスタントに書いてらっしゃるなぁ、と思って。 ついで書くと、私も陽といいますか動、なんですけれど黒髪さんになると凄い動なんですね。 実は。 さいきん印象が変わったと忘備の為に書いておきます(笑)。  親熊がそっと子熊を労わるように  私になぐさめをかけてくれた  解きかけのパズルを放り出して  私は地獄で暮らしていた この件の地獄、の語の挿入に圧倒されてあとはもう宇宙といった感があります。

1
黒髪
田中恭平 newさんへ
(2023-10-07)

田中さんも同じように陽、動で嬉しいです。同じ掲示板でやってきましたね、 ほかの人たちにも同じように感じていますが。陰にいる人は励まして、 動くべき時には動いて。縁のある限りは。 地獄の話は、現実にあったことなので、実感がこもっているはずだと思います。 ワンちゃんのようには生きたくないのです。馬鹿な頭でも、精いっぱいやりました。 「天国は、あなたのことを、たぶん、おそらく、たぶん、おそらく」(The jizz monks『midnight EP』収録の「枯葉」より)

1
エイクピア
作品へ
(2023-11-10)

抒情の発露に節制を感じました。抑制と言うのか、抒情が必要以上にエネルギーを持ってしまうことを警戒しているのでしょう。親は檜と言うところがちょっと分かり辛かったのですが、擬態しているのはもしかしたら、抒情そのものなのかもしれません。

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