別枠表示
五日間のレッド・ツェッペリン
今聴くと、レッド・ツェッペリンは明るく楽しく鳴る 音楽ファン必聴の偉大なバンド 知ったのは大学一年の時だった 怠け者で世間知らずだった僕もバイトをした 秋の終わりの新宿は行きの夜も帰りの朝も悲しかった 二十四時間営業の喫茶店 そこの夜勤のバイトに行く前は家で必ず、 レッド・ツェッペリンのベストアルバムを聴いた ぼろぼろのヘッドホンで最大音量 好きだったから聴くのだったが、 あの時の僕には悲しく響き、 寂しい気持ちをさらに深めた あの頃ほどレッド・ツェッペリンが悲しく鳴ったことはない 耐えられない寂しさに耐えていた季節であった ひとりぼっちで暮らしていた中に レッド・ツェッペリンとあのバイトが同時侵入してきたわけだ バイトは五日間で辞めたけど、 長い五日間だった 僕は僕なりのできる限界まで頑張った気でいる 向いていない仕事を五日間続けるのは長く感じられるものだ レッド・ツェッペリンを聴いてから行った夜のバイト 耳にレッド・ツェッペリンを感じながらのホール業務 あの五日間が寒さとともに思い出される
五日間のレッド・ツェッペリン ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 839.0
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-10-04
コメント日時 2023-10-07
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>秋の終わりの新宿は行きの夜も帰りの朝も悲しかった ってなんだかすごくいい文ですね いい文ってそれだけで説得されてしまって実際に本当かどうかはもう関係なくてたしかにそーだなって思ってしまいますね
1お読み下さりありがとうございます。今作は詩になったか自分で考え中です。随想的散文に近いかなと思っています。でも、いい文が含まれているようで、文字表現としては悪くないかもしれません。 前作『車庫』ではたくさんコメントいただいたのに、ひとつも返信できませんでした。反省。
0バイトって、日常とは少し違った世界をのぞけますよね。yasu.naさんはホール業務 だったようですが、僕は、弁当屋の弁当作りと配達のバイトをしました。朝6時集合、 昼過ぎまでです。寮の先輩からの紹介だったのですが、本当に疲れました。 お茶の水周辺の会社を車で回り、弁当を配達しました。当時僕は音楽にそれほど詳しくなく、 キース・ジャレットの『生と死の幻想』やポール・マッカートニーの『フラワーズ・イン・ザ・ ダート』、EPOの『UVA』など、雑多なCDを聞いていました。 何が言いたいかというと、僕もyasu.naさんも同じような経験をしているな、と思ったということです。
1この詩を読むと、自然、「ハート・ブレイカー」のイントロのギター・リフから ドラムまでが頭の中で鳴りますね。それだけで何か不思議な体験で、個人的に素敵だと思います。
1お読み下さりありがとうございます。 18歳で上京し大学に入る、多くの若者が体験することで、それは苦楽両方あると思いますが、僕はつらかったなぁ。生活に音楽がくっつくこともよくある体験。暮らし方によって聞こえ方が違いますね。手の、あかぎれとともに(一人暮らしで栄養不足だったから、あかぎれになったんです)今、レッド・ツェッペリンが聞こえる、しかし寂しくではなく、あれら青春のつらさを楽しく回想しながら。 キース・ジャレット良いなぁ。
1お読み下さりありがとうございます。『ハート・ブレイカー』はレッド・ツェッペリンのですかね。それともグランド・ファンク・レイルロードのかな。どちらも若かった僕の寂しさを思い起こします。 ○ レッド・ツェッペリンhttps://youtu.be/e5O4073zCKA?si=hD_IVmKj21wSRDCE ○ グランド・ファンク・レイルロードhttps://youtu.be/jQ6u4zTtCJM?si=gFgPCiBqOyMpZTzU
1それは、レット・ツェッペリンなのですけれど。 うん、だから整理するに、その他のカルチャーの感化の上でこの作品は成立しているとして なかなか良い試み過ぎると思えてならないです。 その、真正面から、レット・ツェッペリンを取り上げたのがいいのかな、と。
1コメントありがとうございます。やっぱりレッド・ツェッペリンの方の曲を指しますよね。グランド・ファンク・レイルロードに言い及んだのは蛇足でした。作中の僕は五日間レッド・ツェッペリンしか聴いていません。ただハートブレイカーと言うとグランド・ファンク・レイルロードの方の曲をどうしても先に思い出してしまうんです。僕の大学時代、今作品に描いた時期とはズレますが、グランド・ファンク・レイルロードのハートブレイカーにはどっぷり漬かりました。
1