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歌(国と波と虫 MIX)
何だかんだでまだテレビの時代、君が聴いて来たJ-POPを何曲も通り過ぎていった、私は20代中頃までに根付いた音楽感に、流れるプールのように浸かっている、氷結された窓は冷たさが原因じゃなくて、誰かを傷付けたかどうかが問題らしい、解凍なんて必要がないかも知れない、たまに放り込まれる手紙の中身は送り主が面倒な奴で、中身も同等だ、だから塞いだままで構わない、様々な国歌が力や闘争、栄光を長々と歌っている中で、私の内にある国だけは隣の人の幸せを末長く願う歌でありたい、君の代わりはいないとまずは思いたい。 私は、波打ち際で、波紋をひとつひとつ拾い集めている、海塩粒子の隙間から大勢の声と、此方にやって来ては、彼方に去っていく気配を感じながら、歌は感情や出来事を代弁してくれるから、処理に時間の掛かる私を助けてくれる、どんなに暗く、重く、激しくても、歌そのものは優しい、ワイヤー付きのイヤホンじゃないとよく失くしちゃうから私は販売されなくなるまでワイヤー付きを買う、ミニシアターのワンシーンみたいに、君の片耳にイヤホン挿して、私の音楽を、感情を、伝心させたいなぁ、そして生まれも育ちも違う君と、せめてビートや心拍数は重なりたい、いつの間にかポッケで絡まるみたいな関係にもなれるかなぁ。 熱は夜に帰るから、無理に冷やさなくても寝れるんだね、こんなに長く生きてても、今の自分は分からないね、君たちはどう生きるかなんてタイトルの映画があるけど、観なくたって分かるよ、結局は晩御飯をどうしようとか、何の服を着ようとか迷ってしまう、変わらず選択ばかりを繰り返す、インドで人生観が変わる人くらいに単純な人ってそんな多くないもんね、私はイヤーワームを何匹も飼っている、悪い言葉を餌にして、お気に入りの歌も飼っている、アナグラムはやらない、みんな耳穴から飛んでいってしまうから。
歌(国と波と虫 MIX) ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1254.4
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2023-09-20
コメント日時 2023-10-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
表面的には、非常に確固とした主体性を詠いつつ、又は装いつつ、実際にはどうしようもなさや 不安定が、ちらちらと発光している感じ。印象。 この詩に対して、そのようなものだよね、ととおい距離から応答しつつ じっさい、或る特有の世代をしっかりと共有できたような印象がありました。 感想コメントですみません。
0>歌は感情や出来事を代弁してくれるから、処理に時間の掛かる私を助けてくれる、 自分のことかと思いました。笑 イヤーワム、悪い言葉を餌にして、など、何だか引っ掛かることばが沢山並んでいるのに、最終的には「なんかわかる」と、何度も読み返してしまいました。 技術的なことについて言及できなくてすみません。
0歌を国と波と虫に喩えたのは面白いですね。 プロパガンダへのアンチテーゼ。 伝わりゆくこと、つながること。 そして、悪い言葉を餌にしてイヤーワームを何匹も飼っている、というのが面白いです。 アナグラムと耳穴から飛んでいってしまうこととの関係が、よくわかりませんでしたが、何か独特な雰囲気の詩ですね。
0どうもです。 これは書き癖なんでしょうね。この暗いとまでは行かないですけど、どうしようもないね、諸行無常とはこの事だねみたいなの書いてしまうのは。バカ明るいのを書けないのはきっと、スミスを聴いてたりするせいかもしれません。 宇多田ヒカルが案外、ポケベルとかある年代に分かる単語を使って、歌詞の中の時間を閉じ込める事をするのでちょっとやってみようかなと思いました。
1私も技術がテクニックがとか書き物の勉強をしていないので、全然問題ないです。 ほんとなんかキッカケがあって、フレーズ出たらそこに前後くっ付けてなんで、変なところ沢山あると思います。けど、山本さんにとってなんか分かるになったなら良かったです。フワーとした感じで良いんです。
1アナグラムの治療でガムやパズルがあるんですけど、アナグラムが有効的らしくて、別の意味を作る行為で認知機能がいい感じに働いて、イヤーワームを追い出せるんだそうです。だから羽がついてきっと飛んでいっちゃうんです。
0心打つ作品です。先に広がる世界に引き込まれました。
0理由とか順番とかを反故にする面白さがありました。きっと書き手の方は、このような感覚をいつくもさらりと書き起こすのではないかと錯覚します。また、文章の運びに余裕を感じるのですが、しかしどこか一部を切って好きという感情が出てくるのではなく、隙のないの構成、ぐるぐるとまわりながらでも読み手の思考を、最奥へ誘ってくれる、海で生きた巻貝が、初めて聴く音楽のような作品だと思いました。それから月間BREVIEW大賞の某作品と残影が似ている気がして、彼方にあったものが戻ってきたかのような印象もそこに受けました。
1そろそろ詩をやめてもっと広がれないかと考えています。
0はじめまして 海で生きた巻貝が、初めて聴く音楽のような作品 いやー嬉しくなるお言葉いただけてありがとうございます 根っこはロックですが最近、本当にヒップホップを聴いてて あのスラーって行く感じが自分の中に馴染んできたのかな?とか考えちゃいました。 ビーレビ大賞の何だろう 久しぶりに読んでみようかな。
0チューブしか聞かないです。
0私はクラシック以外は大抵聴きます。
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