別枠表示
インソムニア
ベンダーの病室にセスナが突っ込んできたのは さっきニュースで観ました 彼は観念してはいましたがどのような方法で罰が齎せられるのかはわからないと言っていました、どちらにせよ複数人での万博への侵入は かなり高い警戒度を取られるようですね 8名全員が辿られている 我々も万博に同時に侵入できる数をいろいろ試してみたのですがやはり8名が最大値である事は今のところ間違い無いみたいです そして8名で万博に侵入する事は、その行為のみでレッドのカードが発行される事もわかりました。 8名の中の2名は初見であったにも関わらず やはりレッドのカードが切られている 切ったのは恐らく、レニークラヴィッツと言う 悪意のようなもの、レッドカード専門の悪意みたいですね ともかくこの時点で現指導部は壊滅しました 次の指導部に全権を移譲しています 警部の情報は私を通じて現指導部にお伝えしますね、見返りにベンダーと私の最後の通信を お送りします Cicada3301で募った人材も底を尽きてきています、しかし今回の指導部が持ち帰った情報は 蓄積されて次回の指導部の侵入に際しては もしかしたら決着がつくかもしれません それか、もしかすれば侵入者以外も全ての人間が始末される可能性もありますけど 電話の向こうの人物は抑揚の無い少し低い声で喋り続けている しかし貴方はどうなんです? 貴方も万博には何度も侵入しているのでしょう?貴方にはカードは切られないのですか? と警部 はい、私は実はちょっとした方法で 私によく似たペルソナと言うか意識を模倣したようなプログラムを使って万博に侵入しています。 単独でのダイブなのでフラッシュモブを止める事は出来ませんがバグの本体には何度も接触してはいます、まぁその度に息の根は止められてはいるんですが 肉体には影響しないと? はい脳の中にチップを埋め込んでいてデバイスと連携させてギリギリで凌いでいます 他の指導部の人間にもこの方式を導入したいのですが思いの外計算量が嵩みまして 富嶽と神威を同時に使っても少し足りない 今のところ私限定の救命装置です では現指導部もやはり一度でも万博に侵入すれば死は免れない事になりますね まぁ恐らく、しかし全くの絶望的な内容でも無いことをお伝えしたいですね 前回の指導部の侵入の際に取ったデータから ラジオの周波数の割り出しに成功しています これは現実的に放送されている可能際が高い 今、解析していますが、その中で読まれている本の内容について明らかになってくると思われます では警部今回はこのぐらいで 警部にとってもベンダーの死はその職務を超えて響くものがあったかもしれませんが最初に言ったように彼はもうその事に関しては乗り越えてはいました。 遺言とも言えるデータを送りました これは貴方に対してのものです 通信は切られてデータが送られてきた ベンダーの眼球の動きによってそれが何を意味するのかは理解は出来た 警部の中の人格がガコンと音がして回転する
インソムニア ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1596.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-09-14
コメント日時 2023-09-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
──夢の破れ目から、無事脱出した僕はその足で駅に向かい、ブルーのチケットを購入した 夏目漱石がかつて妄想した、探偵 僕はリンゴ・スターからの追跡妄想に参っていた だって、ほんとうに、毎晩のように、夢に、彼は現れるから 着いた町はすっかり夜だった。黒いバックパックからマルボーロを取り出して<赤だ> 一本喫いながらテクテク歩いてゆく さいわい、オレンジの灯りの点々とする下に人はいない ここらでいいか バックパックから白い蝋燭を取り出して、地面に立て、煙草を押し当て火を点ける 火は祈りとして煙は来た道をすうっと流れていった 流れてゆくのは季節だけじゃなかった それはいつか接した人の思い出 ──誕生日、おめでとう! 僕はふっと蠟燭の火を消すと、この祈りがつづけていくとして いなくなってしまった人へ対して、敬う気持ちを強くしたが何分寒く 手はポケットに入れっぱなしで、不遜だった 予約したホテルへ向かう 母国の金額でもうわからない とにかく紙幣を出す そうして ホテルのドアをドアマンが開けたままにしていることを ぢっと凝視して、さっと部屋へ向かう ──ルーム・ナンバー「999」
2電子の要塞であろうか。眼球の動きで意味が理解できる。指導者、ベンダー、ペルソナなど。興味をそそる言葉があり、SF小説的なテイストもこの詩にはあるのかもしれません。万博の電子装置に侵入して居るのだろうかと思いました。侵入の目的も含めて、分からない部分で想像力を掻き立てられました。
1月の影に慰撫されて ポール・サイモンの管理する橋を渡ってみれば 虹の向こうに着いたようだ おもちゃのロボットがガチャガチャ言いながら歩いている 傷がうずくほど嬉しい この場所は心を預けられるほど懐かしい いずれ望んだものを見るだろうと思っていた ではこの場で有効なものは何だ? 全ての自分の心と他人の助けのうち現実に見てきたものだ 月光の曲が流れる 良かれ悪しかれ私はまだ消えて行かない 懸命に生きることは命をあきらめられないことだ 空は限界になるまで耐えていてくれる 私が頑張らなくて一体どうする
1要は箱の数と其れをどれだけ使っているかどうかの問題だろう 八咫烏がどうこう言ってはいるが、 あそこが所有している箱の数は僅かに過ぎない。 しかも空き箱だ。 私か?私は六つの箱を持っていてその内の4つが作用中だ。 スパコンを幾つも使っている、独占していると言うが、其れはそうせざるおえないからであって、結果であると言う事だ。 フラッシュモブを止めるには最低でも8名が必要でかつ8名が同時に潜入出来る最大数である事を突き止めたのも私、私達だ その為の犠牲も払っている 権威しかない組織が我々をコントロールしようとするのは浅はかな行為であると言わざるを得ない 何故なら実際にコントロールが出来ないからだ。 勿論、利己と悪意は違うものだろうが、悪意そのものが消えて無くなる事は平和を齎すのかは誰も知らない その地平に誰も降り立っていないからだ ラベルの無い水を飲むだろう 雨粒の一つは何時迄も静止している アイアン・メイデンが私の箱の中にあるが彼を箱に入れた時、 その彼、悪意は或る確信を抱いていた、静止している雨粒を私は満ているつまり、考えるべき事は善悪の柵を超えて本質に触れる事だ パビリオンにいる人物、人物なのか 単に螺旋を書き換えるデータなのか それともマザーグースの一節なのかはわからないが、差異によって生じたバクのようなものを修正する事が 本当に正しい事なのか? つまり同時に問いかけをおこなっている、正しさにも種類があると言う事だ、我々は滅亡に向かう正しさを選択する可能性もあると言う事だ 笛の音は必ずしも正しく導くとは限らない、正しさにもそれぞれの答えがあるから 花弁が散って地面に落ちる 書き換えられた情報によって得られるものと失うものを相殺して 余ったものに評価を出している 例えば戦争が永く続いていて 其れが何処までも続くならそれは最早何か言葉で捉えることではなくて人が元々持っている特性だとも言えるのかもしれない 私は逆算している何処までも何処までも辿っている最後の話が組み込まれる時に、私は万博の案内掲示板の前に立っている バグの本体の名前を知っている 其れは何処にでもある言葉 私は静止している雨粒を眺めている 窓にウツル雷鳴によって コインが机上で回転する夢を見る 其れは回転力を失いながら永遠にふらついている
1