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夾竹桃の咲く街
街路樹として植えられた夾竹桃の花が咲いている 車通りの多い道 排気ガスで煙る景色 花びらは桃色 街に溶け込み人と共存する この街は空気が淀んでいて たまに離れたくなる お昼も過ぎて 眠くなって 欠伸をしたら 花びら はらはら 口の中 慌てて手へと吐き出した 当たり前のように花が咲き枝を伸ばす だけど夾竹桃には毒がある 花びら はらはら 手の中に ふんわり包んで夢を見る めまい 揺らめく 毒は… 薬にもなるらしい さらさら わからないね わかるよ そうかな そうだよ そう… 夕焼け 雲が橙色に 夜が近くなって 空気は少しずつ変化して冷ややかに微風 それから 夏が終わってゆく 台風が来るから 花びら はらはら 風に飛ぶ
夾竹桃の咲く街 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1351.3
お気に入り数: 0
投票数 : 4
ポイント数 : 0
作成日時 2023-09-03
コメント日時 2023-10-11
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
毒は薬にもなるという言葉に考えさせられました。 私は甘いものが好きなのですが、甘いものも食べすぎたら体に毒ですし、 InstagramやTikTokも楽しいですが、あっという間に時間が過ぎてある意味毒です。 人を夢中にさせるものは自分の行動に歯止めが効かなくなることがあり、もしかしたら毒なのかもしれません。 短い文章で構成されていて、詩が初心者の私にはとても読みやすい詩だと思いました。
0たしかに甘いものは私も好きですが、食べ過ぎるのは身体に負担がきそうですね。 でも、疲れた時など甘いものを食べると元気出るんですよね。 コメント嬉しかったです。ありがとうございました。
0ふわふわと軽く包まれるような文章だと感じました。夾竹桃は香るのかしりませんが、いい香りがしそうです。
0「きょうちくとう」って読むんですね、不勉強で知りませんでしたから、調べてみました。強い毒があるんですね。面白い詩だと思いました。興味深く読みました。
0こんにちは。 季節の変り目の街中の、どこか茫漠とした雰囲気が伝わってくる作品ですね。 排気ガスで淀む街の空気と、夾竹桃の持つ毒とがうまく対比されています。 ただ、 「毒は… 薬にもなるらしい」 のあとの展開がややあやふやな感じがします。 そのような茫漠とした感覚を表そうとしたのかもしれませんが、夢やめまいの中で見るような幻想的な展開を期待したので、少し物足りなさを感じました。 でも、全体的な雰囲気はとてもいいので、個人的には、あと一歩推敲を重ねればもっと良くなるかなという気がします。
0オシロイバナのような甘い香りがするみたいです。ふわふわした感じが表現出来ているのですね。良かったです。 コメントありがとうございました。
0そうなんです。「きょうちくとう」って読みます。なかなか漢字だと読みにくいですよね。 興味深く読んで下さり、感謝しております。 コメントありがとうございました。
1ああ、そうなんです。混沌とした街の雰囲気とか、茫然とした感覚を表したかったんですが、最後の方が尻窄みに終わってしまいましたかね。 また、考えてみます。感想聞かせて下さってありがとうございました。
0休みの日に昼寝をして夕方に起きた時のような、穏やかな、けれど寂しい感じのある作品でした。柔らかい色彩の中にチラホラと毒が界見えて、けれどやはり総体としては温かみのある良い文体だと思います。
0休みの日に昼寝をするのって最高に気分が良いですよね。穏やかで、でも昼寝をするとすぐに夜になってしまうのでちょっと寂しい気分にもなりそうです^_^ 嬉しい感想をありがとうございました。励みになります。
0>さらさら >わからないね >わかるよ >そうかな >そうだよ >そう… この部分が、毒が薬になってわからないことがわかっていくところかなと思い、工夫というか惹かれました。 初めは、バスの中の出来事なのかなと思ったのですが、よく読んだらそうでもないように思えました。ゆっくりとした時間が心地いい・・・。
0夾竹桃は凄く強い花で戦後の焼け野原に咲いていた、と読んだことが有ります。昔よく街路樹として流行っていた。毒性のある存在に共感に近い感情を持てば、それは強さかもしれないですね。
0作品の感想ありがとうございました。 毒のある木が花が、薬にもなるというのを二人称で誰かと話し合っている感じに書きました。 読むのになるべくゆっくりしたリズムで読んでもらえたらという風に気をつけて書きました。 私自身も最近、考え込んでいたのでゆっくりしたかったのかもしれませんね。
0私も夾竹桃は、戦後の焼け野原でも育つという記事読みました。すごい生命力の草木ですね。 毒がある木は怖いですが、きっと当時はその木が耐えてくれると考えたのでしょう。 コメント嬉しかったです。ありがとうございました。
0おはようございます。 そもそも、論が、大好きなのですけれど そもそも、なんでそんな毒性のある植物を植えているのかってことですね。 きっと、いや、わからないですけれど、鳥よけだったり、動物よけかもしれない。 そうして、動物でありつつそうでない私たちは、それを薬にもなると 納得して生きてゆく。 薬にもなると生きてゆく、になると普遍的な行為で 私たちは都会や郊外の苦い環境、そこでへた経験などをそれはごまかしごまかし いつか役に立つのだと思って、トライしてゆく。 それは結構、他の方は知らないですが、僕はそうしていて。 それは半ば、祈りに似ていて、ですから この詩全体の雰囲気も、どこか、祈りのようであるように感じられつつ 踏み込んで書くとするならば、そういうことなんだろうと 今、思えます。 この街は空気が淀んでいて たまに離れたくなる っていうフレーズがめちゃくちゃ好きでして。 それはなんでかったらば、正直で、その作品全体を無理に 美しい方へまとめないという意味で。
0虫除けの意味とか、排気ガスなどのフィルターの役目をしているとか、良い点があるみたいです。 祈り、ですか。それを想いと言っても良いならば詩を書く時に何かまとまらないけれども想いみたいなものはあるような気がします。想いはいつのまにか祈りになっていくのかな。 住んでいる街から離れたくなる時ってありますよね。だから、人は旅に出るのだろうし。たまに引っ越ししたりするんでしょうね。 でも、やっぱり想いは消えないで残る。それを詩に書いていくのかもしれません。 考えるというのは、時折つらいことでもあり、また楽しいことでもあります。考え過ぎてしまって疲れたりする時もありますが、考えることで頭が整理される時もあります。後ろ向きになったり、前向きになったり、そんなことを繰り返して毎日を生きていくしかないですね。 コメント嬉しかったです。ありがとうございました。
0詩を読んだとき、その詩の世界を追体験できる、それが良い詩だと考えています。それは筆者の方の考えや思いなど詩に投影させることが必要だと思います。この詩を読んだとき、きれいだなと思いましたが、それ以上でもそれ以下でもないように思いました。
0私はファンタジー寄りを好むので、現実にあった事柄をそのまま情景として書いていない場合があります。なので、少々分かりづらかったところもあるかもしれませんね。 コメントありがとうございました。
0夏の終わりと言うと森山直太朗氏の曲を思い出すのですが、この詩では夾竹桃。立秋が過ぎても咲いて居ますね。さすがに十月ではひところの最盛期を過ぎて花は少なめですが。花期が長いと言う印象があります。台風は夏でも来るかもしれませんが、矢張り俳句では秋の季語で、野分や二百十日、二百二十日みたいな台風を言い換えた表現も多々あります。 「毒は… 薬にもなるらしい」 このような二行を読むとこの詩の調子を言って居る様で、重要な二行だと思いました。
0こんばんは。 夾竹桃、不思議な草花だなと思って詩にしてみました。台風は、秋になってどんどん来てますね。外はだいぶ涼しくなってきました。 毒は薬にもなるなんて、本当に不思議です。 花はそれでも美しいから好きです。 コメントありがとうございました。嬉しかったです。
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