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劇作家の思考空間
家庭 性 タブー バグは16進数の置換で起きた テーブルの下でそよ風に揺られる埃 血の滲む和紙 「私」のえがく歴史上の「私」 作中作の入れ子式で 何を伝えられるのだろう? 未開封の価値が 時代の追いつくのを悠々と待っている 時代よりも早く 七色のモノクロの入ってるという四角いビニール袋を 破いて開けてみたいとは思わないか? 逸脱した老人と ジャズとブルースは 合わせて民謡だとか話し合った 不在の情報を読み取れば 頭がおかしいとして隔離病棟にぶち込まれる 若ければ支離滅裂 老人ならぼけてしまったということになる 「あり得ないものは見ておくものだ」 主人公はトンネルの中 監督の思惑通りに進む 満天の星空 あるいは眩しい朝焼け 感受しきれない愛 ハッピーエンド 劇作家の物語から自由になった時 守られていたんだと思い知る 歴史の観客が劇場を出ていく 僕らが衆望の中夢見る人格 時代の彼方で広い思考空間の持ち主が 新作を構想している いつか天真爛漫な子供に 喜々としてビニール袋を破かれるのを夢見て 宝を宝足らしめたい思いが記憶を保持する 超技術で劇を観た子供が 終劇の不可能さを唐突に理解して 思考空間を拡大された 目の当たりにしたカーテンコールが 矛盾を表現するために 嘘をついてはいけないよ と、真逆の目的で生きていた人の手を取り合う姿で 視覚的に語りかけていた
劇作家の思考空間 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 636.6
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-09-01
コメント日時 2023-09-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
エツヤさん おはようございます。 むつかしい、むつかしいよ!どうしたんだよ、と慌ててつつ フェティッシュに自分の中で語れることを閲するとですね 逸脱した老人と ジャズとブルースは 合わせて民謡だとか話し合った というブリッジですね。 ジャズとブルースは、確かに譲歩の余地はあるけれど フォークであると云えるでしょう。 そうすると(一一") その、この作品で語られていることは その一般の更に踏み込んでいった「定義」又は物の在り方を 「こういうものだろう」と提出しているに過ぎないのかも知れなくて( ..)φ その、これは論破不能だろうというテキストのゲーム性を求めているならば ちょっと違くて、詩は、まあこれも論戦の狼煙を上げることになるのですけれど 寧ろ、どんどんツッコミを入れられる形で成立している側面があるんですね。 だから、むつかしいなぁ、と感想コメント。
0こんにちは。 何かまだ見ぬ新しいものを求める心情を描いた詩のような印象を受けました。 その心情を 「時代よりも早く 七色のモノクロの入ってるという四角いビニール袋を 破いて開けてみたいとは思わないか? 」 というところが上手く表していますね。 『不在の情報を読み取れば 頭がおかしいとして隔離病棟にぶち込まれる 若ければ支離滅裂 老人ならぼけてしまったということになる 』 時代の先をゆく者は厳しい批判に晒されるか無視されるのが常なのですね。 『「あり得ないものは見ておくものだ」 』 この表現は巧みで、この詩の核になってるような気がしました。 あり得ないと思っていたものを目の当たりにすること、あるいはそれを顕にすること。 それが詩とか芸術とかいうものの醍醐味なのだと思います。 「宝を宝足らしめたい思いが記憶を保持する」 ここも、記憶の本質を上手く表しているようです。 言い方を変えれば、宝を見逃してしまうことが即ち忘却なのだと思います。 最後の2連の意味が、あまりわからなかったのですが、全体的に表現がよく練られている作品だと思います
0田中さん!!コメントありがとうございます!! はなはだしく的確なツッコミですw 逸脱した老人 の件は精神科の隔離病棟で認知症の90歳(自称92歳)の男性との交流の中での象徴的な場面を切り出しました。 前回まで自作曲の歌詞を載せていたので、趣の舵取りの思いっきり逆方向に切った感じを、楽しんでいただけたのか、驚いてくれたのか、いずれにしても読んでくれてありがとうございます! あと、その老人と「こういう日々って悪くないよな」みたいなこと言ったら「そういうこと言う奴は生活力が無い」とか言われたりもしましたw 本来自分は推敲をするのがあまり好きでないのですが、肉筆と朗読のボイスメモの読み返し、聞き返し、合わせて繰り返し、バージョン7の本稿となりました。 短くはなりましたが、削った分は行間で暗示することになったのでむずかしいという貴重なフィードバックは来月に活かしたいと思います! 今月はもう一編あるんでそちらもよろしくおねがいします! では!
1m.tasakiさん! 今月もコメントありがとうございます!! 推敲でバージョン7まで練ったのがうまく響いたようで、手応えを感じています! 最後の二連はちょっと時節にそったメッセージというか、なんで公式を名乗るジョークが流行ってるんだろう?という自分の疑問に、情報量の多すぎる矛盾を抱えた人が詩を自己表現に選んでるんだろうか? と、確信は持っていませんでしたが、この詩の最後はメッセージで締めたいと自分は思ったのかもしれません。 ここで解説しないと伝わらないというのは自分がまだまだだってことで精進したく思います! >> 「宝を宝足らしめたい思いが記憶を保持する」 ここも、記憶の本質を上手く表しているようです。 言い方を変えれば、宝を見逃してしまうことが即ち忘却なのだと思います。 こういう自分の思慮外の発想を受け取れることが!やっぱり人に読んでもらうことの喜びのように自分は思います!! それにしても月二本って投稿数の縛り、自分はちょっとキツく感じていますが、それじゃないと自分は推敲もしないような性分なので、このプラットフォームと上手につきあっていけたらと思います! 改めて!コメントありがとうございました!!
0>不在の情報を読み取れば >頭がおかしいとして隔離病棟にぶち込まれる >若ければ支離滅裂 >老人ならぼけてしまったということになる 支離滅裂な人とか、まあ統合失調症のひととかの語りって、線で繋がれていない星の集まりに勝手な星座の名前をつけるようなもんだと思ってて、そういう類の話を聞くたびに、説得力ってのは数多の人間に勝手に付けた星の名前を知らしめる力だと思っている。 >主人公はトンネルの中 >監督の思惑通りに進む トンネルとかいう暗闇の一本道で、「思惑通り」を証明するためには、相当な説得力が必要で、きちんと頭の中で観客を想定できなければ、それこそ支離滅裂と評されるんじゃないかなとか思った。
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