虚ろが新宿のユメを彷徨う - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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きょこち(久遠恭子)

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居場所をありがとう。

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

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sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

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虚ろが新宿のユメを彷徨う    

青一号に浸された空 腐敗した林檎飴が浮ぶ白昼に 誰もがコンタクトレンズを探し 誰もが行方不明者のまま 自らの張り紙を探し求めている 画鋲の代りにアイスピックで突き刺された モノクロの無機質な笑顔 無惨に消失したプライバシー 365ツイート 日々を150で収斂すれば、 ――渇ききった心を潤おす零缶と48人のストリップの虚無虚無夢中無ヲニギリツブセバ白目を剥いたままの街頭ビジョンを凝視する黒目の僕らは何をみているでもなくただ腐りゆくオニギリと去ってゆく何時かの天使がダンプカーに轢き潰されるのはいつかないつかなと待ち焦がれているだけなのだとオセロを撒きながら呟く―― 青信号に変わっても尚 止まったままの靴と止まぬ呟きの群れ 黄色信号が心に灯れば 匿名のナイフが赤信号を灯す 空っぽのハンドバッグと生活 虚ろなまま殺す赤か 虚ろなまま殺される白か 僕らにはロゼワインの選択肢が無い 彷徨う毎に酔い痴れる夢 彷徨う首なしの客引き 首吊りの雨後の水溜り 汚れたまま 鬱血したままで 首を落としても動く死体 首を折っても笑う死体 神は死刑制度を諦観し 氷雨が汚と血を洗い流す 泣き濡れた街頭スピーカー狂って 永遠に繰り返される福音 硝子のような不協和音を 断線したヘッドフォン達は遮断する 拒絶されし祈りが紙屑へと変わり 僕らはダンプカーに潰されてゆく 虚ろなまま 笑顔のままで やがてコンタクトレンズも砕け散って 街は濃霧に包まれていった


虚ろが新宿のユメを彷徨う ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 9
P V 数 : 1211.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2017-12-28
コメント日時 2018-01-11
項目全期間(2024/12/22現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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閲覧指数:1211.0
2024/12/22 15時00分05秒現在
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    作品に書かれた推薦文

虚ろが新宿のユメを彷徨う コメントセクション

コメント数(9)
アラメルモ
(2017-12-28)

ところどころ入り交じる単語。林檎飴とかオセロやオニギリ、ロゼワイン、ヘッドフォン、コンタクトレンズ~などなどの雑貨用品と、ナイフやアイスピックまたはダンプカーなどの人殺しにも使える用具との対比。これが効いていますね。溜まりに溜まった鬱憤。一触即発と置かれた状況の緊張感を醸し出している。モノは溢れどもこころまで充たされることはない。現代社会に於ける勝ち組と負け組。そして拡大するばかりの貧富の格差。現代人、特に若い世代の人たちは、その疎外感から生じる孤独の吐き捨て場を求め悩み苦しむわけです。いつ飛び出すかもしれない切れ味の鋭い屈折したナイフ。不特定多数を狙う通り魔殺人。または無用な弱者への見返り殺人。これらが多いのも現代社会の特徴でしょう。追い詰められた怒り。この吐き捨て場が何所にも見あたらないのです。むしろほとんどの人間が病んでいると言っても過言ではありません。生活に、心情的にも余裕のある人間を除いて。その辺りが個性的によく表現されていると思いますよ。 欲を言えば、内容的にはよく見かけるメッセージ性を帯びたこころの叫びだとは思いますけれど。

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百均
(2017-12-28)

カックイイなぁ。アラメルモさんにおいしい所全部もってかれているし、特段僕から言える事ないですね。ただ、ファンであるという事しかいえない。上手い下手ではなく「好き」で、作家性を帯びていますね。心の臓に言葉がしみてきますね。解釈を書きすぎて疲れた夜なので、イメージに唯々浸れるのか心地いいだけかもしれないのですが。一度でいいから書いてみたいなぁ。

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アラメルモ
(2017-12-28)

バイオレンスな映画を撮る北野武。その手法を詩で表せばこのような作りになるのかもしれない。 普段ひょうきんな演技で見慣れた役者にまったく意表を突くような演技をさせる。つまりその個性を変換させてしまうわけですが、観るものにはその異常性が逆に身近な日常として返ってくるわけです。だからべつのシーンではその緊張感に戦慄を覚えてしまう。ひょっとしたら明日は我が身かも……などと。この詩の佳さは、対比されることによって生じる異化的なものが詩全体のなかでは同化して潜んでしまうという。その身近な日常に隠れた緊張感だと思います。

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杜 琴乃
(2017-12-28)

新宿という無数の人が蠢く街と、SNSに私が時々感じる虚しさはよく似ているなぁと思いました。そこをずばりと言い当てられたようで、爽快感さえ覚えました。 青一号に浸された空 腐敗した林檎飴が浮ぶ白昼に 空という自然に、ヒトは不自然な空想を着色料で作り、林檎飴(夏祭りの夜店=夜の夢=甘くてカワイイ幻想)は白昼に腐敗して浮かんでいる。 冒頭からとても好みです。かっこいいです。どこまでも幻想の世界に浸っていたい欲求と現実の承認欲求の間でズタズタにされていくような感覚がたまらないです。

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まりも
(2017-12-31)

虚ろな新宿の、ではなく、虚ろが、なんですね。 鋭利な刃物で切り裂かれた都市の写真が構築的にコラージュされて、新たな都市風景を作りだしている、ような・・・ 青赤白、を黒と白の一気にあふれ出す独白が横一文字に区切り・・・青黄赤のLEDライトの世界に切り替わる。 そこからさらに赤と白の二択に移り、ロゼ・・・中間がない。 三色(三つの選択肢)のうちのどれか、かと思いきや(一色だけかぶってはいるけれど)異なる二色(二択)からの選択を迫られる。 ヴァリエーションで「二択を迫られる」イメージが繰り返されて増幅されたあと、首が落ちたり落ちそうになったり、血まみれで死んでも生きているような殺伐とした異世界に到る。リストラされることを「首になる」と言うけれども・・・そんな慣用句をリアルな映像にして実感させられるような感覚もありました。

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北村灰色
(2018-01-11)

アラメルモ様 コメントありがとうございます。 確かに現実社会、無意味かつ無秩序に無軌道に付けられた弱者強者の構図に対する皮肉怒りはあると思います。寧ろ自分も含めた全ての人間に対する根源的な負の感情っていうのがこの作品にはあるので、御指摘頂いたありがちなテーマから逸脱出来なかったなとも改めて思いました。 因みに北野武映画はどれも好きですが『ソナチネ』が特に心焦がされる程に好きです。

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北村灰色
(2018-01-11)

百均様 コメントありがとうございます。 仰られた上手い下手云々だと、まぁ私は超絶激烈下手な部類だした、そういうことなのでしょうが(それは楽器演奏等の他の表現も含む)、好きといって頂けるのであれば、そうした表面的な技量を越えたということになるのでしょうかね。

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北村灰色
(2018-01-11)

杜 琴乃様 コメントありがとうございます。 爽快さ、確かにそれに近い感覚はありますね。SNSも新宿も舞台は違えども、それらの場所で抱く感情感覚っていうのは結構似ているなと。 それらの場所で抱く感情感覚をズタズタに切り刻みたい、蒼く或いは紅く炸裂させたいっていうのは狂おしい程にありますね。 青一号や林檎飴を象った冒頭に着目していただけたのはとても嬉しいです。

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北村灰色
(2018-01-11)

まりも様 コメントありがとうございます。 虚ろが、は意図的にそうしました。新宿が虚ろなのはそりゃそうだけれど、そこを呆けた面で歩く俺らの方がよっぽど虚ろだろっていう意味等々を含めて。 色の選択肢→情景や映像の変容・心情の変化っていうのにかなり関連性があるなと思い、自分の内面的な部分にも重きを置きつつ、そうした二色ないし三色の(色)に対してもフォーカスを置いた作品でした。

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