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ジョンビ
時計は平和と孤独を求 めてカプリ島に避難した高い崖と深い海の島みたいなものだ。 魔法の羽根を掴ませる。 [おい、こっちへ来るんだ!] 儀/式/ (・・・深夜の濃霧信号、呪詛、気息音、編曲者のようなスタイルで。) >>>眼球を徐々に拡げてゆけ。 でもフィイルゥム全体が解除されない限りは、 (垂直な現実の大股開きとでもいうべきか、) 犬や、電車の数、通りの家の数、 この『移り変わり』を読み取ることは難しいが、 ≪踏み躙ってゆけ≫・・。 もういまや君だって為体のしれぬ駱駝にとっくに連れ去られて、 俄かに曇ってきた半透明な瑠璃色の空を見ているのだろう・・ (シルウエェット―――影は針をちりばめはじめる、 遠近法から、野蛮人たちの眼が見えてくる、孤独の深淵、 針は幅広い火となってとび散り始める―――。) 顔の筋肉はもうとっくに、人類の裏帳簿のような、 大脳皮質へと連れ去られていたが。 とっくに! アンサァ・ザァ・ドアァ。 音が。生まれたのだ。 (―――だ、麻酔をかけられ「た、」患者のように、 た、―――【退屈】だ・・音は―――) ・・あるべき形状、行為、 君はいつか思った、幾何学線のアラベスクだ・・。 >>>モスクワの壁面装飾・・。 音は。白熱し、さらなる原鉱へ、金属の鋳塊へ―――。 浮遊球体、運動ー筋肉ー光速・・。 コオォミッシュ・ソリテリイィ・アイランドオォ。 古典的(な、) いやいや、観念的(な、)・・。 ・・街の眺望で、目覚めだすグラビデイィ! (v...i...s...i...o...n...) 「夜の中でも今は一番不吉な時間なんだ。」 (違う、そうであろうとするべきなんだ。) (v...i...s...i...o...n...) ―――蜷局を巻いている蛇のような、独り言。 逆説相。弱い刺激が強い反応を引き起こすみたいに、海図も、地図もない、 そういう時間は・・われわれが舞台が昇るために、栄光のフィルムを作るために、 続いた。生き延びた―――背景は変わる、顔も変わる、身長は縮み、 ―――『交錯』する・・。 ―――高加索。 no..世外桃源般的印象。 体重も少し増える、珈琲だって2リットルは飲めない、 透けてゆくガアァドレェエル、・・「ソドムとゴモラ」 (強欲という液体金属・・衝迫する一秒、二秒、後はもう数えちゃいねえ!) 夜明けの配送会社をバイクで通りかかった時に見た、 『トラックの駐車場のイメージ』だ、 君はまた重ねる、感情のくびれにも似た知識人の影の構築、 ―――夜の停電、しゃべれない死の王国、 マリンスノオォウ・ヒステリイィ・モオォション―――潜航、虚無を胚胎しながら、 陰気で支離滅裂とした不安に駆られる不協和音群だ、ドッグ・チェイスだ、 コンクリイィト! 伏せろデネブ、表示する海の痙攣! 遠くには蜘蛛の巣がある、心の中には耳の内側がある―――。 か、かなしいかい、君は。 ねばつくぜ、真夜中―――。 くたびれたぜ、何が幸せ・・幸せ―――。 た、たった・・。 ソウ―――。 た、ただそれだけ。 そ・・・れ・・・だ・・・け・・・。 今日も生贄が生まれる、ハッピイィ・エェンドの夢はまだまだ遠そうだ、 スパゲッティイ・モンスタアァ観ながら、 ジョンビ! 火の祭り、後の祭り・・車道はもう蒸気、 三半規管を滅茶苦茶にすることもできないまま、 ―――点と線、扉、入り口と出口、無限と有限、 夢によって変形されてゆく発音、 したたかな愛、雑多な要素の中で培われてゆく生命ゲエェム! ・・・顔の筋肉はもうとっくに、大脳皮質へと連れ去られていたが。 (何しろ、オレエェンジ色、青色、それから白、また黒・・ 欲しい色、欲しい言葉、欲しいもの、それは新しい―――。 あたら・・しい―――迷路・・。) ―――アンサァ・ザァ・ドアァ。 ―――ザアァ・サウゥンド・オォブ・ラァイイト・ブロオォ・オォ・ノック。 裏通りのシャドウゥボクシイィング。 誘惑の危険。 対称性。 また始まる鏡像、強迫観念。 泥酔から醒めないままハンドル握って、 身体に孔をあけて、叫び声と婚姻する、 この街はすべてを思い出させてくれる、 もっとエンジン、人参! 君もその内部の同じ領域の一部だ、 一部―――だ・・。 音が。生まれたのだ。 (―――だ、麻酔をかけられ「た、」患者のように、 た、―――【退屈】だ・・音は―――) 存在を告げる者から君は逃げられやしない、 混迷―――いや、覚醒、鮮明な螺旋、向上の座標、 この自由、まだ、ゴミ箱の中のキャンバスを求めているのか。 迫害の脳波、側頭葉の運河、スパイク、デルタ、 ―――制御を失ってゆく、自己消滅・・・。 お―――と・・。 音は。白熱し、さらなる原鉱へ、金属の鋳塊へ―――。 コオォミッシュ・ソリテリイィ・アイランドオォ。 ステ!ディ!アム! 古典的(な、) いやいや、観念的(な、)・・。 チャアァチ・・心の旋律、宇宙の悲しみの滴、 僕はまだ眠れない、 接吻の花々! 墜落の夢にも似た無意識行動主義者よ、 ―――神経細胞の索軸と樹状突起の中に、 アメエェバアァを夢見ないか、 ねえ、理路整然とした疑義を差し挟みながら、 それでもまだ、大きな鳥の翼を夢見ないか? ―――街の滑らかな管、文明の弧線、 胸のひずみにだけ、届く、欲望の肘・・!
ジョンビ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1066.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-12-23
コメント日時 2018-01-01
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
これは、朗読するために書かれたような詩文だね。リズム感の起伏が凄まじいよ。 朗読者の息継ぎパフォーマンスによってはガツンとくる作りだね。まあ、でも田舎者のオヤジにはちょっと無理だな。垢抜けて泥臭さがないよ。
0アラメルモ氏、ありがとう\(゜ロ\)(/ロ゜)/ でも、僕、朗読しないんだよなあ。また、まさか朗読の話をされるとは思わなかった。 ―――僕もそろそろ朗読なのかなあ(--) ミヤダワテンジ先生とか、ダカハラズウヤ先生とか(おい、訛ってる、訛ってる、) ビキハノスティ仕込みの鉛(おい漢字間違ってる、間違ってる、)だよ、 ―――考えよう(*^。^*)
0カッコいい。是非ともチャかシズムに掲載させてください。萩原恭次郎の詩を思い出した。 もし掲載させていただけるのであれば、waxing.and.wanding@hotmail.co.jp までご連絡ください。
0kaz.さん、好きなようにしてくれていいですよ。 コピってやってくれると、すごくありがたい。 僕がそれはそうだ、わかったのだというやりとりは、 ちょっと面倒くさいかなあ((+_+)) 本当に申し訳ない。 好き勝手にコピぺてやる分には、僕、異論はないよ。 (それもどうか、と思うけど、) ―――でも僕、詩人としてもう来るところまできてしまって、 著作権を一切誇示するつもりがさらさらない。 それで、誰かが詩の勉強できるというのなら、よろこんで協力するよ。 また全然関係ないことだけど、 前にkaz.さんが、ここいらでやっているのを見て、 (FC2で詩を書いていた折りだったんだけど、) ―――なんとなく偶然ここに来て、 おお、詩を書こうと思った経緯があります。 みんなが楽しそうにやっているのを見るのは、 僕は好きだなあ。 一体いつから、僕は現代詩そのものに後ろ向きな意見をするようになったのか、 どうして、彼ら全員をステレオタイプで見方で一括りするようになったのか、 色んなことを考えました。 まあ、関係のないことですが。 しかし、ありがたいことだなあ(*^。^*)
0ありがとうございます。それでは掲載させていただきます。
0白旗で、正直コメントしようが無いですが、もう十回は読み返すくらい好きです。しかし、言葉に出来ない感慨ですね。ジョンビのように何度も音が生まれ変わる? 死なないのか? それとも眠れないのか、 >今日も生贄が生まれる、ハッピイィ・エェンドの夢はまだまだ遠そうだ、 >スパゲッティイ・モンスタアァ観ながら、 >ジョンビ! 火の祭り、後の祭り・・車道はもう蒸気、 >三半規管を滅茶苦茶にすることもできないまま、 >―――点と線、扉、入り口と出口、無限と有限、 >夢によって変形されてゆく発音、 >したたかな愛、雑多な要素の中で培われてゆく生命ゲエェム! >裏通りのシャドウゥボクシイィング。 >誘惑の危険。 >対称性。 >また始まる鏡像、強迫観念。 >泥酔から醒めないままハンドル握って、 >身体に孔をあけて、叫び声と婚姻する、 >この街はすべてを思い出させてくれる、 >もっとエンジン、人参! >君もその内部の同じ領域の一部だ、 >一部―――だ・・。 ここが好きだ。でも、なぜ好きで、何をどのように僕は本作から受け取ったのか言葉に出来ません。理解出来そうな所と出来る所の境目で脳がデッドレースを繰り返しているような感覚です。
0すみません、随分別の所で、別のことをしていて返事が遅れました。 沙一 さん、 ありがとう(*^。^*) でも思うに、音楽が好きだからかも知れません。 個人的に、僕の詩は歌ってるとか、踊ってるとかと言われると、 大体それだよ、という感じになります。 真面目なところでは、言葉に対する不信感が長い間あって、訴求力を、 というのがあって、えぐるような文章というのを目指していた一時期があって、 それが朗読っぽさにつながってるのかな、とカモメ氏は分析してみたり(*^。^*) 作中の効果としてカタカナの表記を、あまり使われないやり方をしてるのも、 そういうイメージを受けるのかも知れません。 均@B-REVIEW ONさん、 なんだか、十回も読んでもらって本当にすみません。 個人的には一回読んで、「まあそんなところだろうな。」と渋く決めてもらい、 軽く流してもらえたらな、というのが本来の僕の投稿の感想イメージでした。 この人は何をしにやって来たのか、 ―――僕は誰かにそう言われるんじゃないかなあ、という気がしながら(笑) ジョンビは、僕の奥さんがゾンビドラマを観続けていて、 「ジョンビ」と言うんです(笑) 作中のジョンビは、たくさんの解釈が可能です。 が、この詩の場合一番正しいのは、 詩を書く上で人間にも、死者にもなれない、曖昧な存在を表現としているとするのが、 妥当かも知れません。 (書く前はイメージで考え、書いている最中は、別のことを考え、 書いた後はこうであろうな、という据え置きの像に名前をつける。) ―――もちろん、批評はむしろ大袈裟であるべきだし、 僕も、もしかしたら、 非常にエラソーな薀蓄を垂れるべきなのかもしれません(*^。^*) でも、疲れるので、軽く流そうぜ、あたりで。 異なる角度からアプローチをする、分析をする、これ、非常に大切です。 ただ、一般人の読者がそれを読むと、何書いてるのかわからないというのが、 まあ、よくある意見です。 専門的であり学術的である反面、常識的理解が乖離しているケース。 僕は、(僕はですけど、) みんながそう思った、ではなく、その人がそう思った、 それが、その詩の姿でいいんだと思います。 詩人がそれを受け取って、手法だったり、ある種のマインドを入手する、 レトリックの類推をこさえたり、イメージ上の更新だったり。 僕はそのわからなさ、というのが、 本来の詩の在り方、受け取り方だなあ、と思います。 ある程度の眼力を持ってると、どの程度の文章力で、どの程度の表現力を持ってるか、 どういう書き方をしているか、簡単に見抜けるものです。 僕はだからその「わからない」というのがすごくいいなあ、と思います。 本来、詩だって表現の窓であるべきはずだから、 完璧にこれこれこうであるという受け取り方ができちゃ本当はまずいんです。 毒にも薬にもならない受け取り方しかできないで成立してしまう詩は、 サザエさんや、ちびまる子ちゃんを見ながら、もう予定調和の一部になっているという。 それが僕はスポイルなんだと、思います。 (何の話をしているかわからないだろうけど、) ―――だからその「わからない」というのが、 ああこの人はちゃんと考えて、色んなものを見聞きして、 わかった上で言ってるんだなあ、というのが、 感じられて、僕は嬉しいのだなあ。 逆に、ああこの人は謙虚な人なんだなあ、と僕は思うわけです。 まあしかし、 一般読者に「わからない」と言われたら、「仕方ねえよ」と返すしかないけれど(笑) まあ、予想以上に、まともなサイトだなあ、というのを情報収集できて、 カモメ氏はよろこんでいる、とカモメ氏は言ってみたり(*^。^*)
0群読された朗読詩、もしくは「詩劇」として演じられたものの文字再録を読んでいるような感覚がありました。 台本では薄れてしまう「読み」の勢いや加減、つまりは演出家が行う演出の部分まで、ご自身で表示しようと工夫されているように思われます。 文字テクストを「読む」ことを主体としてきているので、興味を強く惹かれつつ・・・カタカナ表記の部分が、特に、黙読の読者に対して、一つの読み方をのみ提示するような、限定的な表現として感じられた、という、率直な印象を述べておきます。カタカナ表記の工夫の部分が、目の前に薄いカーテンを降ろされてしまった感覚になる、と言えばよいか・・・。朗読劇として「体感」したい、という意識の方が強かったですね。
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