東京の空の中に東京は無かった…
自己の存在を否定してみよ
そして世を恨んで他者を羨みつつ死ね
体は本能でそれを拒んで
寝てはならじと覚醒に入る
指先は痺れ 空間は歪む
部屋の中でただ一つ
カミソリに反射した灯りが
一筋の光を放つ
さあ勇気を出して自分を否定しよう
この世に生まれたことを恥じろ
他者の過ちを一手に背負って
「私が悪うございます」と跪け
翌朝目が覚めてカーテンに手を伸ばすと
黄土色の指が震えている
目から入る光に怯えて
私は布団這い出して全てから逃げた
友人は本気になって気遣う
私に親兄弟はない
あるのは他人の幸せを思う心と
そうなれない自分への諦めと後悔
自死を強く思い立った時から
眠気などどこかへ行く
胃はただれて入れた飯を吐く
男は金で女を買い漁り戯れる
たった一言愛していると
大丈夫と言われたいだけなの
それが甘えだとか自惚れと言うやつは
大した苦労も知らないクソなの
私の全てが死ねば変わるの
あの世には何も持って行かない
この世で残したものが全て
作品データ
コメント数 : 2
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作成日時 2023-07-02
コメント日時 2023-07-02
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
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2024/11/21 22時20分09秒現在
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こんにちは。 冒頭の1行は、理想と現実のギャップを表したものでしょうか。 強烈な言葉で綴られている詩ですね。 最終連の 「それが甘えだとか自惚れと言うやつは 大した苦労も知らないクソなの」 というところは、本当にその通りだと思います。 誰かにそんな言葉を投げつけないよう、自戒しようと思います。 ところで蛇足ですが、この詩のような雰囲気の詩を、しばしば見かけます。 どうもこのサイトは、そんな孤独に苦しむ人の拠り所としての役割も果たしているようにも見えます。 元々のサイト開設の趣旨とは異なるようですが、それはそれでいいのではないかと考えています。
1タイトルがすごくてめちゃめちゃ読みたくなり、しかもページ開いたら超・哲学的でびっくりしました。なんだろう、これ書いた人ってすごい人かもと思うので恐縮なのですが、ある種のダサさとかっこよさが共存しててダサかっこいいというか、ダサいっていうと言葉が悪いが、なんというか弱みを見せるというようなこと。なんだろう、「大した苦労も知らないクソなの」って言っちゃうと、そこにはもう有無を言わせないものがあり、そこに至るまでのいろんなものが清算されて、馬力と駆動力が生まれる
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