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悪ってなんやろね
ある日、夜道で、スキンヘッドのごついおっさんと出くわした。 車のライトに照らし出された彼は英雄ムッソリーニそっくりだった。 何日か後に、彼と真昼にあったら、そんな神々しさはなくただのおっさんだった。 どうやら近所に住んでるらしい。 最近、大学時代からの友人と縁を切った。 しょっちゅう、マウント取ったり悪口言ったり脅されたりしていて限界来たからだ。 卑怯者というのは人を恐怖でコントロールしようとする。 でも、卑怯者も実は寂しくて、正直に寂しいって言えないだけだったのかもしれない。 ムッシューポルポトは、ミシェルフーコーの高弟で、とても善良な男だったらしい。 最近寝るとき、自分の中に負の感情がいろいろ湧き上がってきた。思い切ってそれらすべてを自由に感じることを許してみた。 その時思った。 許そう。悪は自分の中にもあるんだから。自分もまた完全ではないのだ。 完全になろうなどという努力は徒労だったのだ。
悪ってなんやろね ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 605.9
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ポイント数 : 0
作成日時 2023-06-08
コメント日時 2023-06-09
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
正直、作者自らが作品を消化している感じを受けたので評を与えるのが難しいな、本当の悪は悪の表情をしてやってこないので、ある割合の人はそれが悪とは気がついてない可能性もありますよね、まあ読みやすい作品だったな 海軍 准将
1読んでくださってありがとうございます。本物の悪が他人を欺くテクニックはなかなか芸術的なレベルです。
0欠けてるところがない人間って逆に気色悪いと思うんです。完全じゃない方が愛されるんだと思います。
1ファシズムの独裁者と共産主義の独裁者がいて、彼らを卑怯者とするのか、それとも彼らの善良さを見るのか。 話者は「完全」というものに対して過度な聖性をイメージしているのかな? 私自身は日々自分以外のもの(飯)を食べる時点で、生き物というのは完全ではないと思います。
1こんにちは。 「しょっちゅう、マウント取ったり悪口言ったり脅されたりしていて」 世の中にこういう人は少なくないですね。 「でも、卑怯者も実は寂しくて、正直に寂しいって言えないだけだったのかもしれない。」 私も時々そんなふうに思うこともあるのですが、許そうという気持ちにはなかなかなれません。 まだまだ未熟者ですね。 完璧な者は一人もいない。でもすっかり諦めて怠惰になっていいとも思えません。 塩梅の難しいところです。
1むつかしい問題ですね。わたしが教えていただきたい。
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