"shame"
まったくもう
これいぜう僕に恥ぢをかかせないで呉れよ
口ではさう言ひつつじつさい若者は満更でもなささうに
さらさらと流れるやうに恥ぢをかいた
それは見る者のすべてがどぎまぎして
目も合はせられぬほど艶めかしい恥ぢだつた
旦那、その辺にしといちやあ貰へませんかね
でないとあつしらとろとろのうにやうにやになつちまう
そこではじめて若者は食堂の雰囲気の少少みような事に気付いてはつとした
これはこれは失態失態、とんだ恥ぢを晒して仕舞つた
いや申し訳ない、そろそろここらで僕は退散するとしやう
若者は頭を掻き掻き二階へ引き上げていつた
翌日、朝食の時間を過ぎても下りてこない若者を案じた小間遣いが様子を見に行つたところ、
若者は寝台の上でひとりひつそりと赤面してゐた
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 756.5
お気に入り数: 1
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作成日時 2023-05-23
コメント日時 2023-05-31
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 21時48分22秒現在
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シンプルに何が起こったのか気になります。文体故にゆっくり読み進められたのがよかったです。
1"shame"、っていうと、私はエアロスミスの何かのブルースのカバー曲を思い出す。 なかなか聞いてて気分が良い曲だった。 その、日本人が、いや、この日本人という語も、不安定に思うけれど その、文体が是、非常に「落語」を感じまして。いいな、と思ったわけです。 それは内容も重要なのだけれど、その、文体に尽きる良さかな、と。私の中で。一票です。
1もじゃお様、田中恭平様 同じ「文体」がテーマなので一纏めにお返事します。 私の語りのスタイルは音声ありきなので、 話芸に譬えられるのはじつに本望です。 たぶん私の文体が好きな人とは、イントネーションやらリズムやらの 音感が合うのか知らん等と、手前勝手に思ってにやける次第です。 因みに、私が"shame"で想起するのはこの曲です。 ”Woke up laughing" by Robert Palmer https://www.youtube.com/watch?v=K2v331mmvQQ
1ほう。音の神様でいらっしゃいましたか。 センスも良さげですね。作品に”Woke up laughing"被せると、流石にcoolです。
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