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あの丘
サンバを踊りながら茶を飲んで居た アリーナで見ている人から注意されて その人は煙草を吸って居たので ここは禁煙じゃないのですかと 言ったら お前は自分の無作法を ごまかすのかと ややこしい事になった 外ではヒョウが檻から逃げ出したと 騒ぎになって居る サンバ仲間もそろそろ止めるかと 言って居る 見に来ていたアフリカの人からは アサンテ(アリガトウ)と言ってもらえた 空中を黒いジャンパーが 漂って居る 誰かの頭に落ちるのだろう 外のあの丘を越えれば何かある 先ほどお茶を飲んで居た事を 注意してくれた人も オーバーな演技を止めれば 分かってくれる あの丘で再会を期そうと思った
あの丘 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 894.4
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-05-01
コメント日時 2023-05-07
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
エイクピア様の作品群は、御免なさい、前に、言葉遊び派で、しかし僕と違って 意味、メッセージを伝達することを放棄する、それが自由さに繋がる云々、 書いたと思うのですけれど この作品に関しましては、これはメッセージされてらっしゃるな、と思うのですよ。 寧ろ、抒情まで感じたくらいで。いいと思いました。
1素敵ですね。小気味良いリズム感がにくいです。
1丘っていうと、丘っていうか山だけど、むかし愛媛県に行ったときみた、山の上の街みたいな。山があって、その上に町があり、そこへ通じる方法はよくわからない。その山に到着することはできない。詩のほかの部分は全然わからず、一か所だけわかると、そこに急激にピントがあう。そこから逆算され、群像的なイメージが生まれるのかも。でも再会なんてやけにロマンチックですね。
1カタカナが視覚的にサンバのリズムを刻んでいて小気味良く、五線譜の上に言葉が並んでいるような楽しい詩ですね。 >空中を黒いジャンパーが >漂って居る >誰かの頭に落ちるのだろう ジャンパーなので頭に当たっても怪我をすることは無さそうですが、何かしら不安を暗示しているアイコンのように思います。このジャンパーはもしかすると「ジャンプする人」の方かもしれません。 作中人物なりの解決の手がかりとして >オーバーな演技を止めれば >分かってくれる (ジャンパーじゃなくてオーバー、そういう話では無いです) グローバルサウスという言葉を最近よく耳にします。 この詩には南半球のリズムがあるので、そんな言葉をちょっと思い出しました。世界のどこにあっても違いを認め合い仲良く暮らしてほしいものです。
1田中恭平 newさんコメントを有難う御座います。この詩で言えば、矢張り立原道造の「はじめてのものに」や「のちのおもひに」などが理想として念頭に有ったのかもしれません。言葉遊びや、メッセージ性の放棄はより抑制的に働いて居たと思います。自作解説的に言うと特に「丘」に意味を込めたつもりはないのですが、タイトルですし、英語のヒルも含めて、イメージの躍動ぐらいは予感して居たのかもしれません。歌謡曲でもよく歌われる内容なので、そのへんの連想は有ったのかもしれません。
0ぺえ太さんコメントを有難う御座います。リズムは大切にしていると思います。短歌や俳句はそれが顕著ですが、75調的なリズム以外でも、脚韻頭韻などはあまり日本語には馴染まないのではと言う点も含めて、常にリズムを意識して居ます。内容を補助してくれると思うからですね。内容をリズムが支えてくれればと思っています。
0いすきさんコメントを有難う御座います。丘は、どうだろう、名古屋市内の天白区?名東区も?結構山や丘を切り開いて開拓したと思われるところが多いからか、急坂が多いと思います。長崎市も?自転車が乗れないみたいな、愛媛県もそうなのかもしれません。山の上ホテルって小説新潮じゃないですが、ひところ広告が多かったような、昔の話ですが。「再開」はタイトルではないのですが、内実が籠って居る感じを利用したような、そんな感じだったのかもしれません。意味の過剰とはちょっと違う、矢張りロマンティックな感じに私自身期待したのかもしれません。
0紅茶猫さんコメントを有難う御座います。黒いジャンパーは象徴的な意味を持ってくれればいいと思って居ました。占有物ではないですが、矢張り基本、ジャンパーは人間が着用することを前提としているので、人間から離れて離脱して居れば、離脱物としての不安定さが、意味と言うか象徴性を帯びると思いました。確かにジャンパーが人の頭に落ちて来ても大して害はなさそうですが、離脱物としてのジャンパーの側に立った象徴性ですね。勿論ジャンプする人てきな繋がりも有ると思います。サンバとの相関関係からも、強固な結合をもつでしょう。オーバーな演技を止めると言うのは、解決方法としてはちょっと消極的なのかもしれませんが、作中主体の能動的な行動を表したいと思いました。ニュアンスが難しいのですが「止める」と言う行為を能動的な行為と考えていました、この詩作中。グローバルサウスは言葉としては初見ですが、趣旨は賛同できると思います。ラテンのリズムと言うか、ブラジルと言うのか、確かにサンバと言うのは南半球的なコンテクストなのかもしれません。
0独特の雰囲気があって好きです!細かな言葉つかいが素敵です。「ここは禁煙じゃないのですか」のところとか!主人公がなんというか穏やかな感じでいいですね。煙草を吸っていた人を責めるでもなく、ハッピーエンドでもないですが、それに近い形で終わっていてよかったです。
0こんにちは。 あの丘、最近、健康のために自転車を漕ぐようになったのですが、丘というか上り坂の多いところは大変です。というかうちの前が勾配の急な坂です。 この詩は物騒なことから始まって最後の方に向かって明るい兆しが見えるのが良いです。黒いジャンパーもいい味を出しています。
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