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ごっこ
夜の公園には子供がいない あぶない遊具の刈りとられたあとに あぶない人間がぽつんと残っている 力をさとるのはいつなんだろうね はじめて肩パンを誘われたときか おとうさんの欲望を見ぬいたときか けんかした相手が泣くのを見たとき そしてさとってからも ずっと怯懦はそばにいた ゆらゆらと鞦遷にこしかけて そろそろ帰るわ〜、を言い渡されまいと 首をずっと俯けていた あんたは犬のことなー うん じゃあここが家やねん、今日はこのごはんを食べなさい! わうわう! あっ、泥棒や! やっつけて! うぅー、がぉう! ふー、よかった、ありがとうな うん わざわざ分けたあとで 分かちあうのもよかった ほんとうに別れるときはいつも 話したいのに話せず 話などしたくないのに 口が動くんだから さとったような気を信じない 夜の公園にひとりでいた
ごっこ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 954.3
お気に入り数: 1
投票数 : 3
ポイント数 : 30
作成日時 2023-02-17
コメント日時 2023-02-25
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 5 | 5 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 3 | 3 |
構成 | 5 | 5 |
総合ポイント | 30 | 30 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 5 | 5 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 3 | 3 |
構成 | 5 | 5 |
総合 | 30 | 30 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
意味の不在ってコト? ごっこ遊びはなんとも言えない怖さがあるのはなんとなくわかる 明確な終わりが無いと言うか。 気味の悪さを表現できている事は 評価しても良いかも
0(力の)さとり方について書いてあって、ものすごくためになりました。その後は、あるいはその前にも、ごっこがあって。夜の公園に人といると──何かが守ってくれているような気がするんじゃないでしょうか。この歌を思い出しました。 https://youtu.be/1NsWmcNTL7I
0これがおじさんの一人遊びだったら最高におもしろいです。物陰からひっそりと眺めてみたいです。
0少年時代を思い出しました
0意味の不在というのは不勉強にてよくわからなかったのですが、ごっこ遊びにただ終わりがない、ではなく"明確な"終わりがない、というのがより微妙な世界を捉えているようで興味深く拝読しました。 コメントありがとうございます。
0ためになったと言っていただけたのがよかったです。なにかが目に見えないものならば、暗いところはむしろ近くに感じられるのかもしれません。挙げられている曲を知らなかったのですが、世界が少し広がりました。 コメントありがとうございます。
1たしかにそれはおもしろいです。おじさんが自分の父親だとわかったら、もっとおもしろいかもなんて思いました。 コメントありがとうございます。
0わたしも子供のころを思い出すことが度々あります。でも良し悪しですね。 コメントありがとうございます。
03行でイメージ浮かんで良かったです。
0イメージを浮かばせることができたのならひとまずそこはうまく書けたのかもしれません。参考にさせていただきます。 コメントありがとうございました。
0ああ、危ない遊戯具。遊動円木事件を思い出しますが、ちょっと古い事件ですね。犬と人間が融合して居る様な、そんな感覚にも襲われました。人間の事を犬的に表現して居るのか、分けるべきなのか。摩訶不思議な印象の詩でした。
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