短歌「母が死んでから」 - B-REVIEW
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短歌「母が死んでから」    

人、言語 そらごとたわごと ぜんぶ泡 仏の顔して 嘘をついてら 猫を抱く僕を抱いてる母がいる そうか、命は抱かれるために 僕たちは死なないだろういつの日か脳みそだけの光になって りんりんり命いっぱい叫ぶ虫 念仏のよう もうこない秋 僕たちは夕陽の向こう憧れて火に誘われて死ぬ蛾みたいに 疲弊した虚無主義者たち抱きしめて殺されたいよみんなの分まで あの人になれなくたっていいんだね俺俺俺はこのまま死んで 寒空に手と手を合わせて落ちてゆく天動説を信じる君と もしかして死刑になるかも雨の中つっ立ったままこんなになって 蝶々を捕まえるよう無を包む静寂感謝沈黙祈り 表面じゃ足りないもっと肉の奥の奥の奥のいのちのいのち 自意識が僕を意識し自意識が僕を意識し僕を意識し



短歌「母が死んでから」 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 965.2
お気に入り数: 0
投票数   : 6
ポイント数 : 10

作成日時 2023-01-01
コメント日時 2023-01-04
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性88
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧22
音韻00
構成00
総合ポイント1010
 平均値  中央値 
叙情性44
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合55
閲覧指数:965.2
2025/04/12 10時39分46秒現在
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    作品に書かれた推薦文

短歌「母が死んでから」 コメントセクション

コメント数(5)
よんじゅう
よんじゅう
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(2023-01-03)

ぼく矢沢永吉好きなんすよ。にわかなんすけどね。矢沢ならこう言いそうなんで、そう言いますけど。でさ、みんな、詩ぃ書いてる?それって公平?それとも平等に書いてるの?宛先はどう?だれにとっての匙加減で、どれほどの塩梅なのさ?はぁはん。詩ってさ、というかことばってまじフェアじゃないよね。はぁはん。んでさ、しこしこと書き暮らす部屋を真っ暗にしてみ?なにがある?なにがありますか?言葉やら自分やらまして会ったこともない人なんか結局は頭の中にしかいなくないっすか?そしたらさ一本の蝋燭を灯して暗がりに置けばいいよ。そうだ!そうしよう!それから目を閉じて、熱のある方へ手をのばせばすべてわかる。そこからはじまる。なにがある?すべてかわる。なにがありますか?ぼく、こわいよ。なにもないって感じがして。ここまできたんだ。はぁはん。ぼくふるえながらでも書いてみるよ。 というのはどうでもいい話でして。読みました。

0
鷹枕可
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(2023-01-03)

うまし。

0
三浦果実
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(2023-01-04)

私、初めて短歌を詠んだ気持ちになりました。

0
羽田恭
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(2023-01-04)

どの短歌も読みごたえを感じさせます。 三首目が気に入りました。 即興で返詩を。三首目を拝借しながら。 僕たちも いつか死ぬのだ 店頭に 並びし牛と 黙り込みつつ

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エイクピア
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(2023-02-10)

根源俳句ではないですが、これらは根源短歌ではと思いました。いのちのいのちとか、もしかして死刑になるかもなどです。文字通りの内容がある訳ではなくて、何か別の内容を示唆して居る様にも思えるのですが、疲弊した虚無種者たちを抱きしめてみんなの分まで殺されたいなど、根源の根源に迫って居る短歌だと思いました。

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投稿作品数: 2