息を切らしながら - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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息を切らしながら    

イルカが跳ねる姿を、昔は知っていた 爆発する火山の熱さを、私は知っていた 手を伸ばせば雲を掴んで、 富士山なんてひとっ飛びで越えて、 何だって知ることができた、信じていた 先日のこと、駅のホーム、下り電車に乗るには、 何番ホームに行けば良いか、女性に尋ねられ、 私は分からなかった ごめんなさい分からないです、と答えて、 反対側のホームまで行ったあと、 彼女が乗ろうとしている電車が来ていた 走って伝えに行ったけれど、 彼女は電車に間に合わなかった 答えられなかった私に、彼女はお礼を言ってくれた 答えられなかった癖に、感謝されるのはもどかしかった かつて何でも知っている、と信じていた そんな自分が蘇り、 何にも知らない私はその日、 知らないままで生きてきたことを、また、思い出した



息を切らしながら ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 995.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2022-10-25
コメント日時 2022-11-04
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:995.7
2025/04/12 01時28分10秒現在
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    作品に書かれた推薦文

息を切らしながら コメントセクション

コメント数(2)
橙色
橙色
作品へ
(2022-10-31)

そういう体験、あるなぁとまず共感しました。別に助けられなかったからって迷惑をかけたというわけではなんですがなんだか申し訳なく、相手が特に気にしていない場合ほど返って面目ないなぁ、みたいな気持ちになってしまう……みたいな自分のことを色々思い出し、感情を揺さぶられました。 かつて、そして今、という対比の中でこういうなんでもない悔しさを丁寧に描き出す描写力を尊敬します。

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白萩アキラ
橙色さんへ
(2022-11-04)

コメントありがとうございます。 本作は、正直に言うと今長いスランプでして、詩を書けない、書く気も起きないと言う感じの状況の中、それでも無理矢理書いたものになります。 ですので直近の実体験をそのまま書き出しました。 まず共感していただけて、肯定的に読んでくれている方がいるという事実が嬉しいです。 やはり人に読んでいただけて、褒めてもらえるのは良いですね。 精力的に書く活力になります。 ありがとうございました。

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投稿作品数: 2