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浩瀚
うず高く積もる積もるパピルスの 縫い目の影の知の汚れ 幽霊の歌、千年の耳へ向かって 笑う、牛の悲鳴と 感謝の、膨れ上がった巨大な風船 あるいは、盛り上がった大地の肛門 噴出する知の泉、その先に 地下鉄の入り口で裸になる人の 祈りを聞く 労働.pdf 悲しみ.mp3 [このファイルはサポートされていない形式のようです] 「道にさ、小鳥の死体があったんだ。みんなは避けて通るんだけど、おれ、怖くてさ。動けなかった。情けないんだけど、おれ、怖くてさ」 言わずにしまいこんだ言葉.txt 忘れてしまったこと.zip [このファイルは破損しています] 「烏がさあ、こっちをみるんだよ。何か言いたげにさ。でも、おれの方は烏に言いたいことなんてなくてさ。なんつうか、どっちが空虚なんだろうなって考えちゃってさ」 喫茶店で本を読む男 電車で本を読む男 部屋で本を読む女 休憩室で本を読む〇〇 学校で本を読む●● 図書室で本を読む…… うず高く積もる積もるパピルスの 影から、漏れ出した知の 臭いを追って、それで 今じゃあ、行儀のいい野良犬なんだ 仕方なく、ね
浩瀚 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1128.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 5
作成日時 2022-09-20
コメント日時 2022-10-11
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 5 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
エラーポップアップを上手く使っていますよね。たしかに、もう、すべてがエラーメッセージみたいに、どうしようもない。情報を入手する楽しみのその先には空虚さしかなくて。
1パピルスから技術革新を経ての時の流れの中で、いろいろなところで本が読まれている。今ではテキストファイルでも読むかもしれず、そう言う事から来ると破損など、大昔では想定出来ぬほどの現象も有る。最初の連で出て来る盛り上がる大地の肛門が印象的でした。
1表現は知の排泄だったんだ 着ていたものを全部脱ぎ捨て 薄暗く狭い場所に潜ると ようやく声が聞こえました 小鳥の死体に 恐怖でもなく同情でもなく 惨めさの奥の懸命さを感じました みつめてくる烏に 真っ黒な身体の内側にある 生命自体の潔白を思いました 今の私は 部屋で本を読まない○○です 届きたがっている知を 野良犬の嗅覚で追いかけます
1コメントありがとうございます。 そうですね、何とは言いませんがすべてが壊れたzipファイルのような……そんなんですね。
0コメントありがとうございます。 複製技術時代の情報媒体はオリジナルとコピーの間に差がなく、伝言ゲームにおける2つのノードに過ぎないわけで、コピーの失敗によってはじめて2者の関係が顕になる……そんな話かもしれません
0コメントありがとうございます ぜひ、裸の知性で進んでくださいませ
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